"おいない"の京都最新情報

 [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 

宇治川:「鵜飼」川面にかがり火が揺らめく中、自在に綱をさばく鵜匠
★宇治の夏の風物詩・宇治川に夏の訪れを告げる「宇治川の鵜飼」シーズン開幕の川開きが七月一日夜、宇治市・宇治公園の塔の島周辺で行われ、シーズンが開幕した。
かがり火の炎が川面を染め上げ、周囲を幻想的に彩る中での鵜と鵜匠の繰り出す巧みな伝統の技が繰り広げられる。
鵜飼は、早瀬の魚を捕るための漁法で、宇治川では平安時代には行われていたとされる伝統行事。平安時代蜻蛉日記にも記録が残る伝統的な漁法。
平安後期に衰退したが、一九二六(大正十五)年に地元観光業者らが再興した。
平成十七年から全国で四人しかいない女性鵜匠の二人が加わり、風折烏帽子姿、黒装束に、紫色の稲穂を織り交ぜた腰みのに身を包んだ鵜匠らが約五㍍の手綱をさばき、十二羽の鵜を操ると、水しぶきを上げて勢いよく潜り、アユなど川魚を捕らえる鵜の妙技が楽しめる。
揺れるかがり火の下で澤木万理子さんと江崎洋子さんの女性鵜匠二人が舟の縁をたたいて魚をおびき寄せ、「ホゥー、ホゥー」と声を掛けて巧みな綱さばきで六羽の鵜を巧みに操った。鵜がのみ込んだ魚を鵜匠が吐かせると、観覧客から歓声が上がった。
七月一日川開きで、九月三〇日まで開催。
毎晩午後六時から受付、六時半ごろから七時ごろまでに宇治公園中の島喜撰橋畔から出船する。(悪天候、増水時の場合は中止)
大人 二〇〇〇円、小学生 一〇〇〇円。貸切船は十人乗り二万五千円から。

 
嵐山の鵜飼(タイトル)
★京都の夏の風物詩、嵐山の幽玄「京の鵜飼」が七月一日夜から渡月橋上流の大堰川で始まった。
今年で六十七回目。午後七時すぎ、夕闇が迫る水面にかがり火が映える中、川開きの神事に続いて、五羽づつ鵜を従えた鵜匠二人がそれぞれ黒装束に腰みの姿で船に乗り、川面へ滑り出した。
かがり火が川面を赤く照らすなか、「それ行けっ」という鵜匠の掛け声に合わせて鵜が水中に潜り、アユやハヤなどを捕って戻るたび、鵜匠の鮮やかな技、巧みな手綱さばきで鵜が舟の上で魚を吐き出すと、大勢の観客が歓声をあげ、盛んな拍手が送られた。
白い装束の船頭が御簾や灯籠をつるした見物船の屋形船を操った。
外国人鵜匠見習の女性が全国で初めてデビューした。
囃子方が船上で奏でる祇園囃子が嵐山鵜飼の幻想をかりたてた。
独特の低い音色でトン・トン・トーン、トン・トン・トーン 船べりを叩く音が谷間に木霊する嵐山の鵜飼、夏の夜の風情を演出し、京都の夏の風物詩となっている。
九月二十三日まで。 
鵜飼乗合い屋形船 一人 千八百円、小学生以下 一人 九百円、   
八月は午後七時と八時、九月は午後六時半と七時半に出船する。

    [祇園祭シリーズ]
 
祇園祭:くじ取り式

祇園祭山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」が三十四基ある山鉾の巡行順を決めるくじ取り式が毎年七月二日、京都市役所市会議場で門川大作市長の立ち会いで行われた。
一五〇〇(明応九)年に始まったくじ取りは、江戸時代は六角堂、
 明治時代は京都府庁や市役所など、終戦直後は八坂神社で行われていましたが、巡行順をめぐり山鉾町の争いが絶えなかったため、一九五三年からは市議会議場が会場になっています。
巡行は、十七日の前祭(さきまつり)と二十四日の後祭(あとまつり)に分かれる。前祭巡行で先頭の長刀鉾に続く「山一番」は占出山(うらでやま)が引き当てた。
大船鉾は、慣例であらかじめ順番が決まっている「くじ取らず」で後祭の最後尾を進む。
山鉾町の代表者たちは羽織はかま姿で儀式に臨んだ。「くじ取らず」の八基を除き、前祭の十八基と後祭の六基の代表が予備くじ順に登壇し、くじを取った。
後祭では、くじ取らずの橋弁慶山、北観音山に続く「山一番」は、二十四日の後祭巡行は、鯉山(こいやま)が山一番を取った。
くじ取り式では、前祭の二十四基と後祭の十基それぞれがグループ内で進む順番を決める。巡行の先陣争いによる混乱を避けるため、一五〇〇(明応九)年に始まった。 
くじ取り式は、巡行の先陣争いが絶えなかったことから一五〇〇(明応九)年に始まったといわれる

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  [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]

§七月は祇園祭シリーズとして一ヶ月間順次レポートします§  

2017年 祇園祭ロゴ (丸)


祇園祭にちなんで】
七月に入ると京都の街にいよいよ日本三大祭・祇園祭の季節が到来し、一日幕を開ける。十七日の前祭と二十四日の後祭の二日間にわたって市内中心部を進む。七月一日の各山鉾町で一ヶ月間にわたる祭の幕開けを告げる神事「吉符入り」で始まり、三十一日の「夏越祓」までに二十四の神事があり、その中でも祭り情緒たっぷりの宵山、華麗さと躍動感に魅了される山鉾巡行とさまざまな行事が夏絵巻のごとく繰り広げられていきます。
時代を超えた伝統の輝き、千余年の歴史を有し、日本の祭礼の原点と称せられる祇園祭は山鉾町の町衆たちの努力と熱意によって今日まで受け継がれてきました。
これも祇園祭という京都が世界に誇るべき文化を次代へとつなげていかなければなりません。


月 日   祭礼 ・ 儀式 ・ 行事 場所 ・ 会場
7月1日(土) 吉符入り 各山鉾町
       長刀鉾町お千度(稚児社参) 長刀鉾町 ・ 八坂神社
7月2日(日) くじ取り式  京都市役所
       山鉾町社参  八坂神社
       吉符入り   各山鉾町
7月3日(月) 神面改め   船鉾町
       吉符入り   各山鉾町
7月4日(火) 吉符入り   各山鉾町
7月5日(水) 長刀鉾稚児舞披露  長刀鉾
        吉符入り  各山鉾町
7月7日(金) 綾傘鉾稚児社参  八坂神社
7月8日(土) 清祓い  各山鉾町
7月10日(月) お迎え提灯  祇園万灯会
       神輿洗式  四条大橋
       前祭  山鉾建て  各山鉾町
       清祓い  各山鉾町
7月11日(火) 前祭  山鉾建て  各山鉾町
7月12日(水) 前祭  曳き初め  各山鉾町
        清祓い  各山鉾町
       前祭  山鉾建て  各山鉾町
7月13日(木) 長刀鉾稚児社参  八坂神社
        久世駒形稚児社参  八坂神社
       清祓い  各山鉾町
       前祭  山鉾建て  各山鉾町
       前祭  曳き初め  各山鉾町
7月14日(金) 清祓い  各山鉾町
       前祭  山鉾建て  各山鉾町
       前祭  曳き初め  各山鉾町
7月15日(土) 斎竹(いみたけ)建て  高橋町
       御手洗井戸開き  手洗水町
       宵宮祭 八坂神社
       清祓い 各山鉾町
7月16日(日) 大政所神剣拝戴 大政所町
       献茶祭  八坂神社
       鷺舞・田楽  八坂神社
       日和神楽  各山鉾町
       前祭  宵山  各山鉾町
7月17日(月祝) 前祭  山鉾巡行  
       神幸祭  八坂神社〜四条御旅所
7月18日(火) 後祭  山鉾建て  各山鉾町
7月19日(水) 後祭  山鉾建て  各山鉾町
7月20日(木) 後祭  山鉾曳き初め ・ 山舁き初め 各山鉾町
       清祓い 各山鉾町
       後祭  山鉾建て  各山鉾町
7月21日(金) 後祭  山鉾曳き初め ・ 山舁き初め  各山鉾町
       後祭  山鉾建て  各山鉾町
       清祓い  各山鉾町
7月22日(土) 清祓い  各山鉾町
7月23日(日) 煎茶献茶祭  八坂神社
       護摩焚き  役行者
       あばれ観音  百足屋町
       後祭  宵山  各山鉾町
7月24日(月) 後祭  山鉾巡行  
       花傘巡行  八坂神社~市役所前〜八坂神社
       還幸祭  四条御旅所〜八坂神社
7月25日(火) 狂言奉納  八坂神社
7月28日(金) 神輿洗  四条大橋
7月29日(土) 神事済奉告祭  八坂神社
7月31日(月) 疫神社夏越祭  八坂神社


長刀鉾:、「お千度の儀」祇園祭の無事を祈願し、境内を歩く稚児と禿

★京の夏を彩る祇園祭の幕開けとなる長刀鉾稚児の「お千度の儀」が七月一日、八坂神社で営まれる。長刀鉾は山鉾の中で唯一、生稚児が乗って巡行する。
黄緑、赤、紫の三色を配した華やかな色合いの稚児の装束は「涼み衣装」と呼ばれ、白塗りで口元に朱を差す化粧を施した稚児衣装に身を包み、三人は本殿でおはらいを受けた後、朱傘を差しかけられながら八坂神社の本殿に参拝し、祭りの安全と無事を祈り、父親に手を引かれて本殿の周囲を三週、お千度に臨んだ。
多くの山鉾町でも神事始めの「吉符入り」(一日~五日)を迎え、祭壇前で神職からお祓いを受け、一ヶ月に及ぶ祭りがスタートする。

放下鉾:「二階囃子」練習風景
祇園祭の鉾町の会所では夕方から「二階囃子」が始まり、「コンチキチン」の音色が界隈に響き、初夏の祭を実感させる。
二階囃子は、山鉾巡行の本番に向けた祇園囃子の練習。吉符入りの一日以降に始まる。
浴衣を着た囃子方のメンバー数十人近くが勢揃いし、一年ぶりに鉦、太鼓、笛を鳴らし、初心者の小学生には先輩が寄り添い、手を取って鉦を教えている姿は伝統を感じる。

    【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】

上賀茂神社:「御戸代能」

★北区・上賀茂神社で七月一日、「御戸代会神事」が営まれる。
御戸代(みとしろ)とは神に献上する稲を栽培する神田のことで、田植えが終了し田の害虫を駆除し、五穀豊穣を祈願する。
天平勝宝二年(七五〇)に朝廷・孝謙天皇が御戸代田一町の田畑を神社に寄進したのを記念し、農家をねぎらって田楽や猿楽を奉納したのが日本能楽の先駆となったとされています。
「賀茂御戸代能」と呼ばれる観世流による神歌・能・仕舞や茂山家狂言の奉納がある

 

城南宮:「愛車の茅の輪くぐり」

★城南宮・愛車の茅の輪くぐり
全国的にも珍しい、駐車場に設けられた直径五メートルにも及ぶ大きな茅の輪。神職が一台ずつお祓いします。
その後、交通安全を祈念しながら、自動車やバス・トラックに乗ったままくぐり抜けます。

千本ゑんま堂:「風祭り」2012年194
★七月一日~十六日 夜間特別拝観・風鈴供養
千本ゑんま堂でゆるやかに暮れ行く夏の夜。心に染みる風鈴の韻を愉しみながら雅やかな風を感じてみませんか。
 本尊開扉:午後六時三〇分より
午後六時より受付開始
貴船神社:「ササ飾り・ライトアップ」 09’ (2)

七夕が近づく中、左京区貴船神社で二〇〇二年から、夜も季節感を演出しようとササ飾りの「七夕笹飾りライトアップ」が始まった。
今年も一日から、本宮社殿の周りに高さ二㍍ほどのササ約四十鉢を並べ、日が落ちるにつれて柔らかな光に包まれた青々とした笹に、参拝者の願いをしたためた短冊が揺れ、ササ飾りが優しい光に浮かび上がった。
ライトアップは平日は午後八時、土日祝日は午後九時ごろまで。
八月十五日まで、九日には「貴船の水まつり」がある。

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   【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
みな月
 ★京都では六月三十日に「水無月」という和菓子を食べる習慣がある。
このお菓子は、むかし貴重であった「氷」のかたちをなぞった物といわれています。

天然の氷雪を氷室に蓄え、六月三十日にその氷を宮中に献上していた。
一般には夏季に氷を得ることがかなわず、形を氷になぞらえて麦粉で作っていたが、徳川時代中期に至り小豆を混え三角に切り、現在の形となった。悪疫を防ぎ、災難をも除くためとし、広く洛の内外に用いられたもので、「みな月」は京都独特の名物である所以でもある。最近では三角を基幹として色んな形が出てきた。
 
市比売神社:「夏越の祓い」’08(解)
 下京区・市比売(いちひめ)神社の「夏越の祓」の神事。
半年間の厄を清め、無病息災を願う。

紙人形を川に流し、厄をはらう「ひとがた流し」が三十日夜、下京区高瀬川であった。氏子らが見守る中、ぼんぼりの柔らかな明かりで照らされた川面を「ひとがた」が彩った。
参拝者は、境内に設置された茅の輪をくぐり、名前と年齢を書いたひとがたにそっと息を吹きかけていた。高瀬川には、全国から納められた約五千枚の紙人形がまかれ、厳かな雰囲気に包まれていた。

嵐山鵜飼 外国人鵜匠
★全国初の外国人の鵜匠見習いとして、嵐山で鵜飼しいに挑戦しているコリヴォー・ラリッサ・カテリンさん(28)のデビューが七月一日に迫り、練習は大詰めを迎えた。                            
練習は一日三時間、週五日のペースで行われる。今月九日から鵜が飲み込んだアユを口から吐き出させる練習をはじめ、十九日にはアユを驚かせるためのかがり火を回した。川開き当日と同じ出発地点から船をこぎ出しかがり火を回すポイントを確認するなど本番を想定した内容も含まれる。
初日は鵜の動きにうまく反応できず、手縄(たなわ)をからませたが、現在は鵜を引き寄せたり魚を吐き出させたりする作業も全て一人で行う。練習中の真剣な表情の中にも、笑顔が見られるようになった。「鵜に言葉は通じないので、うまく操らなければ良い動きができない。もっと集中して練習を続けたい」と、コリヴォーさんは向上心を見せる。
鵜から手縄をほどく作業では、現役鵜匠に負けない手際の良さを見せるという。一日の川開きでは、四羽の鵜を操る予定だ。
コリヴォーさんはドイツとカナダの両国籍を持ち、今月八日から練習を始めた。
[京 の 季 節 の 花 だ よ り]

宇治・平等院:鳳凰堂に映える「平等院蓮」が開花 
 世界遺産平等院でこのほど、境内で出土した種を育てた「平等院蓮(びょうどういんばす)」が開花した。透明感のある白い大輪の花が、平安の息吹を伝える鳳凰堂に映え、訪れる人を魅了している。
平等院蓮は、一九九九年に鳳凰堂前の阿字(あじ)池の発掘調査で江戸時代後期の地層から見つかった一粒の種を発芽させた。二〇〇一年以降、毎年花を咲かせている。
つぼみの時は先端が少し赤いが、開花すると真っ白なのが特徴。葉脈が透き通るほど花びらが薄い。小雨が降った朝は、花をぬらす水滴がさらに清涼さを加える。
境内では十四鉢の平等院蓮を含めハスを五十五鉢展示している。花は早朝に咲き、午前には閉じることが多い。見頃は七月上旬という。
 
地主神社:「茅の輪くぐり」
★半年間の厄と汚れをはらい、残り半年を無事に過ごせるようにと息災を祈る「夏越の祓い」(水無月祓)が六月三十日、京都市内の各神社で行われる。
主な神社としては、上賀茂神社吉田神社建勲神社・白峯神社・地主神社貴船神社・城南宮・車折神社・梅宮神社・御香宮神社などでは、一年間の折り返しにあたるこの日、大きな「茅の輪」を社頭に飾り、その茅の輪をくぐると無病息災・悪厄退散になると伝えられ多彩な催しを行う。
神社に伝わる和歌を唱しながら茅の輪くぐりや城南宮では交通安全祈願のため、車を通り抜けさせる直径五㍍のジャンボ茅の輪を設置したり、境内の小川で人形流しや人形を浄火で焼くお焚き上げなど、又和菓子の「水無月」を無料でふるまう神社もある。
 
護王神社、「夏越の祓」前に 茅の輪くぐり 2017年
 

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 [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
 
祇園祭、休み山「鷹山」が囃子奉納・新調の鉦お披露目
 祇園祭の「休み山」の鷹(たか)山(中京区三条通室町西入ル)が二十五日、東山区の八坂神社で囃子の奉納を行った。
今年新調された鉦(かね)八丁がお披露目され、復興への着実な歩みをアピールした。
鷹山は一八二六(文政九)年の風雨で懸装品を傷めて以降、巡行を休んでいる。六十四(元治元)年の大火では山本体や懸装品を焼失した。
保存会にはこの大火の被害にあった、一七八六(天明六)年製の鉦が一部溶けた状態で残っており、これを元に今年、新たな鉦を鋳造した。囃子方は二〇一四年に復活しているが、これまでほかの鉾から借りた鉦を使っていた。
舞殿であった奉納演奏には鷹山保存会の約三十人が参加した。焼損した鉦を本殿に向けて置き、「三番叟(さんばそう)」や「葵」などと呼ばれる曲を演奏した

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     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

 
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 貴船神社では昔から茅萱(ちがや)をくぐるとお祓いされるという故事により、実施されています。  
チガヤで作った輪。束ねたカヤの大きな輪をくぐる
六月二十五日~三十日まで。

茅の輪くぐり神事は全国の神社でおこなわれている。
茅の輪が疫病など夏季の災厄を除くとか、身体についた穢が祓われるという呪術的な力を有しているという信仰と「大祓」が強く結びついている。
茅の輪をくぐることは、ある世からの脱皮再生を図るという意味があると考えられ、六月晦日が重要な折り目であると捉えられていたことがわかる。青々とした植物は再生を促す力を宿すと考えられていたことからも、青い茅が特に重視されたのかもしれない。茅の輪くぐり神事は、独特の作法がある。
まず、茅の輪を正面から入って左へまわり、また正面からくぐって右へまわり、もう一度正面から左にまわってくぐる。
要するに、横八の字に、三度くぐるのである。
これは夏に流行しがちな悪疫を除けるための呪的な儀礼である。
     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
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 右京区鹿王院で、「沙羅双樹」に例えられるナツツバキが見ごろを迎えている。落下した白い鮮やかな花と青モミジなどの緑が雨に濡れた庭園に映え、参拝者を楽しませている。
鹿王院室町時代の第三代将軍足利義滿によって一三八〇年に建てられた。応仁の乱でほとんどは焼けてしまったが、山門や扁額などは当時の姿で現存している。
ナツツバキは朝に咲いて夕には散ることから、諸行無常を象徴する花として知られている。二百数十年前に植えられたという。
                                          

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[今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 

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 ★第二十四回を迎える初夏恒例の「都の賑い 京都五花街合同伝統芸能特別公演」が左京区・京都芸術劇場  春秋座において開催することになりました。
当公演では、歴史と伝統を誇る京都五花街上七軒先斗町祇園甲部・宮川町・祇園東)の約八十人が色とりどりの着物姿で参加し、芸舞妓が一堂に会して、それぞれの花街の舞を披露するとともに、呼び物の舞妓二十名が勢ぞろいする「舞妓の賑い」の華麗な舞台もお楽しみいただけます。

<2017年の演目(出演順)>
祇園東  清元  花がたみ
上七軒  長唄  俄獅子
先斗町  長唄  晒 女
祇園甲部 清元  梅の春
宮川町  清元  六玉川
舞妓の賑い    京小唄
フィナーレ    祇園小唄
花街の舞妓二十名が、同じ曲を違う派の振付けで舞います。
出演者全員が祇園小唄に合わせ舞台に登場し、挨拶をします。
日 時:
  六月二十四日(土)一回公演 
 午前十一時〇〇分~午後一時三十分
 午後 二時三十分~午後五時  
  六月二十五日(日)二回公演 
 午前十一時〇〇分~午後一時三十分
 午後 二時三十分~午後五時
会 場: 京都芸術劇場  春秋座
料 金:  特等席 一三、〇〇〇円(一階全席・二階正面全席)
      一等席   八.〇〇〇円(二階バルコニー席)
            二等席   六,〇〇〇(二階補助席)

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【五花街の夕べ】
~都極上のおもてなし~
★「都の賑い」で心満たされた後は、初夏の京都の宵を彩るひとときを各花街ごとに舞妓・芸妓さんがお迎えし、華やかな舞台の余韻の中で、舞台とは違い、きぬずれの音を聞きながら目の前で見る舞姿は一段と美しい芸妓・舞妓たちの接待による歓談の一時を心ゆくまでお楽しみください。老舗の料亭の京料理で舌鼓をと・・粋な企画もあります。
京都の老舗料亭で芸舞妓のおもてなしを受けながらいただく京料理は格別です。すぐ目の舞も披露され、身近に花街の文化を感じていただけます。花街の世界に浸る、特別な一日をお過ごしください。
日 時: 六月二十四日(土)午後六時半~
会 場: 岡崎つる家(定員五十名)  菊乃井(定員三十名)   柊家(定員三十五名)  瓢亭(定員三十名) 炭家(定員三十名) いずれも三八、〇〇〇円
日 時: 六月二十五日(日)午後六時半~
会 場: ホテルグランヴィア京都(定員百五十名) 二〇、〇〇〇円
    [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
 
  祇園祭の四条町大船鉾保存会が、約四〇〇年前から町内に伝わるとされ、山鉾巡行でご神体人形に取り付ける神面の「写し面」を作った。
元からある「本面」の保護が目的で、今年の後祭の山鉾巡行(七月二十四日)から写し面を付け、本面は大船鉾に乗り込む役員が携えて臨む。
写し面は縦約二十三センチ、横約十三センチでヒノキ製。二〇一四年の巡行復帰後は、ご神体人形の「神功皇后」の顔に本面を取り付け、鉾に乗せていた。「人形から落ちる可能性がある」と、懸念する声もあったため、代々伝わる面の保護を考慮して新たに面を作ることにした。
保存会は、京都観世会会長の片山九郎右衛門さんと、能楽金剛流宗家の金剛永謹さんの推薦を受け、能面打の見市泰男さん=大阪府摂津市=に面打ちを依頼した。神が宿るとされる本面は原則非公開。本面から型紙を取ることができないため、見市さんは、制作中の写し面を、何度も保存会へ持参し、役員立ち会いのもとで、本面と見比べながら面を打った。
大船鉾は幕末の禁門の変(蛤(はまぐり)御門の変)の大火で焼失し、三年前、一五〇年ぶりに復活した。本面は、江戸時代の天明の大火と蛤御門の大火の被災を免れた。かつては宮中でお産がある際に腹帯とともに差し出し、安産を祈ったという。「何百年も大切に伝えてきた本面を守るために作った。これで安心して巡行に参加できる。これからは二つとも神さまとして扱いたい」と話した。
写し面は、六月二十四日に東山区の八坂神社でおはらいを受け、以降は非公開となる。
 
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 ★京都・宇治の夏の風物詩「宇治川の鵜飼」のシーズン幕開けが七月一日に迫る中、本番さながらの公開トレーニングが宇治の宇治川であり、鵜匠たちが追い綱を巧みにさばきながらウミウの調子を確認した。
風折れ烏帽子(えぼし)など伝統的な装束を身に付けた鵜匠らが、かがり火のたかれた舟上から、「ホゥー、ホゥー」と声を掛けたり、綱を引いたりして六羽ずつを操り、ウミウが魚を捕らえると舟に引き上げてはき出させていた。
この日は人工ふ化で繁殖しているウミウ「ウッティー」二羽も元気に魚を捕っていた。
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★夏の風物詩「夏越の祓(はらえ)」(三十日)を前に、上京区烏丸通下長者町下ルの護王神社で茅の輪が登場した。無病息災を祈願しながら、参拝者がくぐっていた。
茅の輪くぐりは、夏までの半年間のけがれをはらい、暑さで体が弱って病気にならないように願う。同神社では二十年前から茅の輪を設置している。
拝殿前にカヤを束ねて作った高さ約3メートルの茅の輪が設けられた。神職がおはらいをした後、さっそく参拝者がくぐった。

三十日午後三時から、大祓式を行う。人の形をした紙をたき上げる神事などを営み、茅の輪のお守りを授与する。

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