"おいない"の京都最新情報

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 貴船神社では昔から茅萱(ちがや)をくぐるとお祓いされるという故事により、実施されています。  
チガヤで作った輪。束ねたカヤの大きな輪をくぐる
六月二十五日~三十日まで。

茅の輪くぐり神事は全国の神社でおこなわれている。
茅の輪が疫病など夏季の災厄を除くとか、身体についた穢が祓われるという呪術的な力を有しているという信仰と「大祓」が強く結びついている。
茅の輪をくぐることは、ある世からの脱皮再生を図るという意味があると考えられ、六月晦日が重要な折り目であると捉えられていたことがわかる。青々とした植物は再生を促す力を宿すと考えられていたことからも、青い茅が特に重視されたのかもしれない。茅の輪くぐり神事は、独特の作法がある。
まず、茅の輪を正面から入って左へまわり、また正面からくぐって右へまわり、もう一度正面から左にまわってくぐる。
要するに、横八の字に、三度くぐるのである。
これは夏に流行しがちな悪疫を除けるための呪的な儀礼である。
     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
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 右京区鹿王院で、「沙羅双樹」に例えられるナツツバキが見ごろを迎えている。落下した白い鮮やかな花と青モミジなどの緑が雨に濡れた庭園に映え、参拝者を楽しませている。
鹿王院室町時代の第三代将軍足利義滿によって一三八〇年に建てられた。応仁の乱でほとんどは焼けてしまったが、山門や扁額などは当時の姿で現存している。
ナツツバキは朝に咲いて夕には散ることから、諸行無常を象徴する花として知られている。二百数十年前に植えられたという。