"おいない"の京都最新情報

     【京 の 季 節 の 花 だ よ り】
 
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 ツツジの名所として知られる東山区の蹴上浄水場の一般公開が四日、始まった。
丘陵にある同浄水場には、色とりどりのツツジ約四六〇〇本が、植えられており、毎年この時期に一般公開している。

上下水道局によると、蹴上浄水場は一九一二(明治四十五)年に給水を始めた当時から、斜面の土砂崩れを防ぐためにツツジが植えられた。代々植え継がれ、今ではツツジの名所として知られるようになった。
ツツジのトンネルでは、大きな株の中を通り抜けることができ、行列ができていた。移設工事中の歴史的建造物の公開などもあり、観光客らが楽しんだ。
今年は例年より開花が一週間ほど早いといい、場内の斜面では赤紫や白の鮮やかな花が満開に咲き誇っている。ツツジのトンネルでは、大きな株の中を通り抜けることができ、行列ができていた。
今年は昨年より一日延長して七日までの五日間開催する。午前九時~午後四時(入場は午後三時半まで)。無料。
  [葵 祭シリーズ] 
 
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 ★北区・上賀茂神社では五月五日、一日の足汰式で決まった出走馬がいよいよ登場し、天下泰平と五穀豊穣を祈願する行事「賀茂競馬会(くらべうまえ)神事」が行われた。
競馬は平安時代からの勇壮な神事で、平安中期・堀河天皇の寛治七(一〇九三)年に宮中武徳殿の儀式を移して上賀茂神社に奉納されて以来、九百年以上今日まで続いている。
一〇九三年、内裏の女官達が菖蒲の根の長短を競う遊びで賀茂社の菖蒲の根が長く、勝利を射止めたため、その御礼として競馬を奉納したのが始まりとされる
早朝より頓宮遷御(とんぐうせんぎょ)、菖蒲根合わせの儀などが行われる。
本殿祭の後、午後から乗尻は左右に分かれ、左方は打毬(たぎゅう)、右方は狛鉾(こまぼこ)の舞樂装束を着け、馬に乗って社頭に参進します。
勧盃、日形乗、月形乗、修祓、奉幣の儀を行い、次いで馬場にて順次競馳(きょうち)します。(京都市登録無形民俗文化財に登録)
その様子は『徒然草』等にも書かれており、蓋し天下の壮観です
メーンの競馬会の儀では、二頭の馬が一馬身差でスタートし差が広がったか狭まったかで勝敗が決まる。
「馬出しの桜」から「勝負の紅葉」までの勝負を競い、判定役が赤扇を挙げると左方の勝ち、青扇を挙げると右方の勝ちです。
一の鳥居からニの鳥居にかけて芝生西側の馬場で赤色の「左方」と黒色の「右方」の組に分かれ、二馬ずつ六回勝負する。左方の勝ち数が多い年は豊作とされている。
 
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 左京区下鴨神社で「歩射神事」が行われる。
宮中古式により弦や鏑矢で邪気を祓い、弓矢で葵祭りの沿道を清め無事を祈る神事。

まずは射手が弓を鳴らす「蟇目式(ひきめしき)」で四方の邪気を祓います。
二本の矢を楼門の屋根を越えて飛ばす「屋越し式」、大きな的を射る「大的式」、連続で矢を射る「百矢式」などが執り行われる。
以上四つで「鳴玄蟇目神事(めいげんひきめしんじ)」と呼ばれ、これもまた葵祭りの安全祈願とされています。 
 
【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
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★女性による囃子(はやし)方グループ「平成女鉾清音会」が四日、中京区の神泉苑で奉納演奏を行った。ツツジが咲く境内に「コンチキチン」の祇園囃子を響かせた。
祇園祭は貞観五(八六三)年、神泉苑で開かれた御霊会を源流に持つ。二〇一五年から祇園祭発祥の地で、例祭「神泉苑祭」に合わせて演奏を行っている。
奉納演奏には約四〇人のメンバーが参加した。約二〇分間、「鶴朝日」や「若」などと呼ばれる曲を奏でた。訪れた人たちは華やかな音色に耳を傾けながら、一足早い盛夏の風情を楽しんだ。
 
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★縁結びの神として知られる東山区清水寺境内地主神社で五月五日、例大祭「地主祭」が営まれた。
家内安全・土地守護・事業繁栄・良縁達成を祈願するお祭りで、約千年前の天禄元年、円融天皇行幸の際、勅命により行われた臨時祭がその起源。

雅楽、白川女、武者、稚児などの行列は時代絵巻さながらです。かつて地主桜を御所に献上した様子を、白川女が当時そのままに伝えます。
神幸祭
地主神社』ののぼりを先頭に、神宮、巫女、白川女などの列が、地主神社本殿前を出発します。そして子供みこし、稚児、武者などと合流して、雅楽の調べも賑やかに清水坂、三年坂、茶碗坂などを練り歩きます。神社に戻り、そこで家内安全、無病息災、事業繁盛、世界平和などを祈願する祭典が行われます。
 
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 ★「馬の神様」として知られる伏見区・藤森神社で(五月一日~五日)、藤森祭があり、五日には「駆馬神事」(京都市登録無形民俗文化財)が奉納される。
藤森神社は「菖蒲(しょうぶ)の節句」発祥の地と伝わり、転じて「勝負」の神として信仰を集める。江戸時代には各藩の馬術指南役や町衆が、曲芸的な馬術を競うようになったという。
駆馬神事は、七八一年、早良親王陸奥の反乱へ出陣する際、藤森神社で必勝を祈願したことにちなむ。
新緑に覆われた鳥居から拝殿までの参道約百八十㍍の馬場で疾走する馬の上で、乗子が逆立ちして敵をあざける「杉立ち」、敵の矢を避けて前傾姿勢で駆ける「手綱潜り」、や敵矢が当たったと見せかけて身をのけぞらせる大技「藤下がり」、馬上で文字を書く妙技などアクロバティックな技が魅力を見せ、観客を驚嘆させた。事前の練習はなく、乗子はぶっつけ本番で技に挑む。
境内では、巫女(みこ)や武者姿の時代行列もにぎやかに練り歩いた。 
藤森神社駈馬神事
◇ 駈馬の技(わざ)は下記の通り。◇
一、 手綱潜り 敵矢の降りしきる中、駈ける技
二、 逆乗り(地藏) 敵の動静を見ながら、駈ける技
三、 矢払い 敵矢を打払いながら、駈ける技
四、 横乗り 敵に姿を隠して、駈ける技
五、 逆立ち(杉立ち) 敵を嘲りながら、駈ける技
六、 藤下がり 敵矢の当たったと見せて、駈ける技
七、 一字書き 前線より後方へ情報を送りながら、駈ける技
 
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 ★「西陣の祭」として知られる今宮神社が五日、始まった。
千年以上前に今宮社が創建された平安時代に、疫病退散を祈願した「御霊会」に由来する

華麗に飾られたみこし三基と氏子ら約八〇〇人の行列が、御旅所まで練り歩いた。
「八乙女」と呼ばれる童女が神社で舞を奉納した後、行列が御旅所を目指した。先頭の太鼓に合わせて牛車や祭鉾が華やかに進んだ。参拝者にお茶を振りかける「湯立祭」は六日、還幸祭は十一日に行われる。

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[今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

得浄明院:「お戒壇巡り」・特別公開
 東山区の得浄明院で春の特別公開が行われている。境内ではアヤメ科のイチハツ約二〇〇株が見頃を迎えているほか、本堂下に造られた明かりのない戒壇を歩む「お戒壇巡り」があり、多くの参拝者が訪れている。
得浄明院は善光寺大本願(浄土宗大本山長野市)の京都別院。イチハツの開花に合わせて特別公開を行っている。
「お戒壇巡り」では暗闇の中を壁伝いに歩く。本尊の一光三尊阿弥陀如来とつながっている錠前に触れると、阿弥陀如来の功徳を授かることができるという。
特別公開は五日まで。拝観料五〇〇円。
 
二条城:清流園内の香雲亭でお茶を楽しむ「市民煎茶の会」
 ★中京区・二条城清流園で五月三日から各流派による「市民煎茶の会」が始まった。
煎茶の会は毎春実施され、今年で六十三回目。  
新緑の美しい庭園を眺めながら、煎茶各流派の御茶席を楽しめる。
五月三日 玉川ぎょくせん遠州流えんしゅうりゅう,皇風煎茶禮式こうふうせんちゃれいしき
五月四日  泰山流たいざんりゅう,賣ばい茶さ本流ほんりゅう
五月五日、瑞芳菴流ずいほうあんりゅう,小川流おがわりゅう
煎茶六流派が五日まで三日間、普段は公開していない香雲亭と和楽庵で点前を披露する。茶席券 一枚 二〇〇〇円
一席につき約二十人の参加者に、家元と弟子が流派のいわれや軸、花を説明した。
観光客や市民が初夏のさわやかな風を感じながら煎茶の香りを楽しみ、若葉がまぶしい庭園を眺めながら、優雅なひとときを過ごした。
当日は国宝の二の丸御殿、狩野派の襖絵、二の丸庭園も公開中です。
拝観料 大人 五百円。 別途 一食 五百円が必要。
  【京 の 季 節 の 花 だ よ り】
 
三室戸寺:「鮮やかな花を咲かせたツツジ」
 ★花の寺として知られる宇治の三室戸寺ツツジが開花し、見頃を迎えた。ピンクや紫、白色の鮮やかな花が境内の庭園を彩っている。
庭園には丘陵の地形を生かして約二万株のヒラドツツジが植えられている。例年よりも咲き始めが遅れたが、大型連休中は満開になるという。
訪れた人たちは、新緑を背景にツツジの花の間を縫うような小道を巡り、写真撮影をしていた。
      [葵 祭シリーズ]
 
葵祭・下鴨神社:「御禊の儀」2013年
 葵祭のヒロイン、斎王代が祭りを前に身を清める行事「御禊(みそぎ)の儀」が四日、上賀茂神社であった。
見物客たちは、みやびに儀式を行う十二単(ひとえ)姿の斎王代に見入っていた。
フタバアオイを髪に挿した斎王代が朱色の楼門をくぐり、御手洗(みたらし)川をまたぐように建てられた橋殿(はしどの)(国の重要文化財)に入った。おはらいを受け、橋殿の北端に進んですっと両手を伸ばし、神職から川でくんだ水を手にかけてもらって身を清めた。
御禊の儀は、葵祭の前儀として一九五六年に創設され、下鴨、上賀茂両神社で隔年交代で行われる。上賀茂神社では、通常は御手洗川に手を差し入れる。
 
         [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
八大神社:「例祭・神幸祭」
 宮本武蔵一乗寺下り松で決闘する直前にお参りした神社が、ここ八大神社です。
宵宮祭では六色の大風流花笠が氏子地域を巡行。 夜八時時頃には、神社から下がり松にかけてかがり火が焚かれます。

神幸祭では、御輿、重要文化財の剣鉾などが巡行。
車などが一乗寺一帯の各町から出発し、十五時頃から八大神社に集まります。
氏子域が広いため、午前中は白川通りより西側、午後は東側を巡行します。

石清水八幡宮:「夜間特別拝観」
 ★八幡の石清水八幡宮で四日夜、特別拝観「石清水灯燎華(とうりょうか)」が行われる。
国宝の本殿や樹齢七〇〇年と言われるクスノキが柔らかな光に浮かび上がり、境内は厳かな雰囲気に包まれた。
特別拝観は本殿や参道、エジソン記念碑を灯籠などで照らし、茶席も設ける。所蔵文化財の特別展示もあり、本殿で掛け軸「僧形八幡神像」一幅を公開するほか、清峯殿で「戦国武将の八幡信仰展」と題し、重文の戦国三大武将の朱印状や禁制などを並べる。
午後七時~九時。特別展示の参観は有料。
   

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  【葵 祭 シリーズ

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 左京区下鴨神社で、葵祭の道中の安全を願う疾駆する馬の上から的を射る「流鏑馬ヤブサメ)神事」が葵祭の露払いとして五月三日営まれる。
新緑の糺の森のトンネルを駆け抜ける馬上から射手が矢を放ち的を射抜く。
「カーン」という的が割れ飛ぶ音と共に、観衆の拍手と歓声で盛り上がる。この流鏑馬は、飛鳥時代の伝統を受け継ぐとされる。
平安装束や江戸時代の平騎射(ひらきしゃ)の装束を身につけた射手が、全力疾走の馬上から、「インヨウイ」(陰陽射)、「ヤーオ」(矢追う)の矢声(やごえ)を発し、一〇〇メートルごとに置かれた三つの的に矢を放った。木製の的に当たると「カーン」と甲高い音を響かせ、観客席から大きな拍手と歓声が上がった。
明治時代から途絶えていたのが一九七三年(昭和四十八)年の式年遷宮を記念して復興した。
葵祭の道中の安全を願う神事で、古式ゆかしい公家装束姿の弓馬術礼法小笠原流一門が全長約四百メートルの馬場を疾走し、途中百メートル間隔に三ヶ所設けられた五十センチ四方の杉板の的をめがけて馬上から次々と矢を放ち、射終わるまでわずか二十秒足らずの、一瞬の業に集中する迫力いっぱいの神事。本殿で社頭(しゃとう)の儀があり、葵祭の道中の無事と天下太平を祈った後、神職が射手に弓矢を手渡した。
下鴨神社宮内庁から譲り受けた馬車が登場する。

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     【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
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 左京区狸谷山不動院で五月三日、無病息災などを祈願する「狸谷山大般若祈願会」が行われた。
赤々と燃えさかる本堂で、春の新緑の時期に毎年行っている法要。
本堂内にたかれた火に願い事を記した護摩木をくべ、護摩導師と読経僧二人が、六百卷からなる大般若経を、左右の手の間で流れ落とすように開いて転読し、朗々とした声が響く中、参拝者は本尊に向けてこうべを垂れて合掌し、お経を唱和した。
転読は、蛇腹状の経本を扇のように広げて大般若経を読み進める法要。転読の際に起きる風「梵風」を浴びると無病息災の御利益があるとされる。体から邪気を払う「たたき加持」も行われ、参拝者一人一人の肩を経本でたたいた。

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 伏見稲荷大社の例祭、稲荷祭を締めくくる還幸祭が三日、同大社一帯で営まれた。五基の神輿が氏子が住むまちを巡行し、同大社へ戻った。
稲荷祭は平安時代に始まったとされる。稲荷大神が年に一度、氏子が住む地域を巡り、一年の無事を願う同大社最大の祭事。
四月十九日の神幸祭で御旅所(南区)に運ばれた五基の神輿は、午後二時にトラックに乗り出発した。近くの東寺では僧侶が読経する「神供(じんく)」の儀式があった。時代装束姿の氏子ら約一三〇人が乗るトラック約三十台を伴い、五条通竹田街道など氏子地域を巡り、午後四時すぎに本殿に到着した。
大勢の参拝者が見守る中、神輿に乗った神は「錦蓋(きんがい)」と呼ばれる祭具に覆われ、本殿にうつされた。




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[今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]


京都の初夏も川面の涼風はや夏情緒!一日から鴨川納涼床の「床開き」
★京都も風薫る素晴らしい季節となってきました。 京都の夏の風物詩として数えられ広く親しまれている「鴨川の床」が今年も早々と、みそそぎ川(鴨川の右畔に沿って流ている人工の浅瀬の川)の上に立ち並び、木屋町の二条→五条間の九十八店の料理屋・各種飲食店・喫茶店や三条→四条間の先斗町お茶屋さんの川床が五月一日より開床!!!。
みそそぎ川のせせらぎの音も優しく、四季折々の自然を映して、京都の町中を流れる鴨川。いにしえの都人は、加茂の河原に桟敷や几を配し、遠来の客を遇しました。
こうした風情を現代伝えたのが「鴨川の床」です。
ずっと以前は六月一日~八月三十一日まの期間を本床「鴨川の納涼床」と呼び賑っておりましたが、近年「皐月の床」五月一日~五月三十一日:「後涼み」九月一日~九月三十日となり、五ヶ月の長期間にわる京の風物詩となりました。 爽やかな五月に催している「皐月の床」この時節は新緑の東山を眺め、川面をわたる爽風に吹かれながらのお昼のひとときを、又夕食の京料理をと古都ならではの贅沢を堪能されては如何ですか…… (但し、雨の日は床は楽しめません)。
木屋町御池の料理旅館「幾松」では、島原の太夫や宮川町の芸舞妓が舞を披露。客は太夫や芸舞妓のもてなしを受けながら、旬の食材を使った料理や酒を楽しんだ。
長刀鉾祇園囃子保存会が今夏初めて「コンチキチン」の祇園囃子(ばやし)を奏で、舞妓が来客をもてなした。
※ 「鴨川納涼床」は特許庁により地域ブンド商標(登録商標)として認定され、全国的にもますます知名度が向上しているようです。

立春から数えて八十八日目にあたる二日、宇治市宇治の茶園で、新茶シーズンの幕開けを告げる「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」が開かれた。
集いは、茶摘みの目安とされる八十八夜に京都府茶業会議所などが毎年、主催している。今年は大型連休中の日曜日の開催となり、大勢の市民や観光客でにぎわった。
茶業センター隣の茶園では「宇治茶レディ」ら十四人が、かすりに手ぬぐいをかぶった昔ながらの「摘み娘(こ)」の姿で青々と育った十五センチほどの玉露の新芽を一つずつ手摘みした.

"おいない"の京都最新情報

    【葵 祭 シリーズ】
 
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★北区・上賀茂神社で五月五日の「賀茂競馬会(クラベウマエ)神事」を前に、本番に備えて出走する十頭の馬の状態を確かめ、組み合わせを決める「足汰式」(アシゾロエ)が五月一日、境内の馬場で行われた。  「競馬会」はもともと宮中で行われてた神事。
一〇九三(寛治七)年に天下平や五穀豊穣を祈願して宮中から上賀茂神社に場所を移して始まったとされ、今年で九百二十三年目。無形民俗文化財に登録されている。
「足汰式」は、乗尻(ノリジリ)と呼ばる騎手は神社の神職を代々務めた社家子孫が担う。乗尻が使う鞭や馬の足を内の川で清め、馬の毛並みや歯を診て健康状態や馬齢を確認する。
続いて十頭の馬が一ずつ素駆けで馬場を走り、乗尻の姿勢や鞭の作法などを披露。最後に同じような状態の頭ずつが左右に分かれ、直線約百五十㍍の馬場を、芝を蹴り上げ全力で競う。

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    【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
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 ★若葉もすがすがしい新緑の京都にひときわ彩りを添える京の「春のをどり」の最後を飾るにふさわしい舞妓、芸妓の舞・「第百八〇回鴨川をどり」が芸舞妓があでやかな王朝絵巻や愉快な道中記を繰り広げて舞台を彩った。
鴨川をどりは、明治五年の初演以来、長年の伝統に裏づけられた確かな伎芸で、京の年中行事として欠くことの出来ないものとなっています。

【2017年の演目】
 第 一 部 源平女人譚 (げんぺいにょにんものがたり)  五場
 第 二 部 八千代壽先斗町ももやちよはなのぽんとちょう) 六景
  第一景 松竹梅
  第二景 桃花
  第三景 木蓮
  第四景 白梅
  第五景 三ツ葉葵
  第六景 菊花
◆開催期間  五月一日(月)~二十四日(水) 
◆開演時間  午後十二時三十分~、二時二十分~、四時十分、(一日三回公演)
◆観覧料   茶券付特別席:四千八百円・特別席:四千二百円・普通席:二千三百円
芸舞妓が、平安末期の女性の活躍や、幕末の京都を題材にした優雅な舞踊を披露した。
鴨川をどりは一八七二年に始まり、年二回公演の時期を経て、一八〇回目を迎えた。今回は二部構成で芸舞妓四十八人が出演する。
第一部の「源平女人譚(にょにんものがたり)」は、武将の源(木曽)義仲を巡る巴御前ら女性三人の生きざまを描いた舞踊劇。りりしい立ち回りを交え、嫉妬で身を滅ぼす女武将の悲恋を熱演した。
大政奉還一五〇年にちなんだ純舞踊「八千代壽(ももやちよはなの)先斗町」(第二部)では、「ええじゃないか」と踊る人々の熱気や、志士の秘めた恋、徳川慶喜の苦悩と決断など多彩な場面を披露した。
日頃の感謝と一層の精進を誓う口上の後、フィナーレの総踊り「菊花」となり、芸舞妓が大政奉還と鴨川をどりの節目を華麗な群舞で祝った。
 
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 §上京区・千本閻魔堂(引接寺)で五月一日から四日まで恒例の「大念狂言」が始まった§
★「千本えんま堂大念仏狂言」は壬生寺、峨釈迦堂とならぶ京の三大念仏狂言の一で、ほとんどの演目でセリフが入るのが特徴。寛仁年間(一〇一七~二十一)に比叡山の高僧・定覚が布教のために大念仏踊りを始めたが起こりとされる。
えんま堂にちなみ、幕開けは、ゑんま堂の狂言で数少ない無言劇の「えんま庁」。不思議な力がある巻物を持った亡者をいじめる鬼が、ゑんま法王らによって追放される話。
初番は必ず「閻魔庁」が、最終には「千人切り」が演じられます。
足利義満が普賢象桜をめでたのが縁で、花の盛りに行われる。
 
 
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 右京区高雄・神護寺では、恒例の「宝物虫払い」行事が五月一日~五日まで行われる。
弘法大師空海)直筆の古文書や源頼朝平重盛を描いたと伝わる国宝の肖像画など、普段は見ることのできない寺宝を参拝者が間近に鑑賞した。
虫払い行事が行われていたことを示す一六三七(寛永十四)年の文書が見つかったのを契機に、寺が一九五四年に復興させた。今年で六十一年目となる。
会場の書院には、国宝や重文を含む計六十八点の寺宝が展示されている。真言宗を開いた空海弘法大師)が行った密教の重要儀式の記録「灌頂暦名(かんじょうれきみょう)」(国宝)には、天台宗を開いた最澄伝教大師)の名前も記されている。平安時代に描かれ、衣の色から「赤釈迦(しゃか)」の別名がある釈迦如来像(国宝)や、後白河法皇の手形が押された「文覚四十五箇条起請文」(国宝)も並ぶ。
同寺は伝教大師最澄)が仏法を講じ、約一二〇〇年前に唐から帰国後の空海が入山するなど、平安仏教の中核的な寺の一つとして栄えました。
真言仏教にまつわる経典や古文書、仏画あどが多数伝わっている。これらの宝物の保存の心得を定めた江戸期の古文書が発見されたのを機に、毎年この時期に虫払いが行われるようになった。
 
 

"おいない"の京都最新情報

[京 の 季 節 の 花 だ よ り] 

 ★南区の市上下水道局鳥羽水環境保全センターで恒例の一般公開が始まり、名物のフジの花を楽しむ来場者でにぎわっている。
同局がフジの季節に合わせて毎年公開している。九七五平方メートルに三品種三十七本が植えられ、市民から「鳥羽の藤」として親しまれている。
全長一二〇メートルに及ぶフジ棚は、満開を迎えた花が紫色のカーテンとなって彩り、外国人観光客がスマートフォンで盛んに写真を撮る姿が見られた。
一般公開は来月一日まで、午前一〇時~午後四時。無料。 

    【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
 ★「壬生さんのカンデンデン」の愛称で知られる国の重要無形民俗文化財壬生狂言」の春の公開が二十九日、中京区の壬生寺で始まった。
『ガンデンガン』の囃子に合わせて演じられる軽妙な無言劇・壬生狂言は、鎌倉時代壬生寺を興隆させた円覚が、民衆に仏の教えを身振りで伝えたのが始まりとされる。
七百年の伝統を伝え、重要無形文化財の指定を受けて、三十曲を受け継いでいる。

素焼きの皿を豪快に割る「炮烙割(ほうらくわり)」など五演目が上演され、一時は雷雨に見舞われた不安定な天候の下、集まった四四〇人の観客を沸かせた。
「壬生大念仏会」に上演される最初の演目は、太鼓屋が炮烙売りとけんかし、厄除けの炮烙を割るという「炮烙割」。
炮烙割は、市場の出店順を巡る太鼓売りと炮烙売りとの争いを描いて因果応報を伝える演目。鉦(かね)と太鼓、笛の音に合わせ、仮面を付けた演者がユーモラスな所作で笑いを誘った。太鼓売りが高さ約三メートルの舞台から約一一〇〇枚の炮烙を落とすと、大きな拍手が湧き起こった。
最後に、節分の日に家族の年齢や性別を墨書きして奉納された千枚以上の炮烙が舞台の上から落とされる
これが見事に割れると、災いから逃れ福を招くといわれている。
壬生狂言鎌倉時代の一三〇〇年、壬生寺の中興の租・円覚上人が、声が届かないほど大勢集まった群衆に身ぶり手ぶりで仏の教えを説くために始まったと伝わる。
五月五日まで。炮烙割は連日午後一時からの初番。有料。
大人 八〇〇円、中高生 六〇〇円、小学生 四〇〇円。 
※ 二月、十月にも催される。

 ★ゴールデンウイークがスタートし、京都の社寺は大勢の人でにぎわった。伏見区の城南宮では、平安貴族の歌遊びを再現する「曲水の宴」が催された。庭園では、酒杯が流れる小川のほとりで和歌を詠む前に雨が降り出し、途中から神楽殿に会場を移して行われた
曲水の宴は、古代中国に始まり、日本では奈良時代から平安中期にかけて宮中の年中行事として催された。城南宮は毎年春と秋に行っている。
今春の歌題は、見頃を迎えた城南宮のフジにちなんで「藤花久匂(ふぢのはな ひさしくにほふ)」。公卿や女官の装束をまとった六人の歌人に歌題が示された後にあいにくの雨となり、小川がある庭園から神楽殿に会場を移した。
神楽殿の表舞台で、白拍子の舞が披露された後、歌人が短冊にしたためた和歌を神職が詠み上げ、参拝者は静かに聞き入っていた。

 ★長年使ってきた畳に感謝しようと、全国畳産業振興会が二十九日、日本唯一の「畳供養」がおこなわれる畳寺の畳まつり』が、「浄土宗大本山 清浄華院で開催される。
畳職人や山伏が見守る中、古畳を組んだ護摩壇で、市民が畳の思い出をつづった手紙やござが焚(た)き上げられた。
畳の需要が年々減っている中で、「畳と暮らす心」を思い出してもらおうと、二〇一五年から初企画した。畳替えによる新たな需要も喚起したいとする。
この日は、僧侶らによる読経の後、十年以上使用した畳で組まれた護摩壇に、全国から寄せられた約一六〇〇通の思い出の手紙や、畳職人が願いを記した「護摩ござ」が燃やされた。参加した人たちはそれぞれの畳との生活に思いをはせていた。
会場の「浄土宗大本山 清浄華院」は、境内の真ん中に約二〇〇畳の畳が敷かれた「大殿」があることから「畳寺」とも呼ばれ、畳職人が多く訪れる場所である。実際の供養は、浄土宗の伝統的な儀式にのっとり、全国より集められた願いの書かれた古ゴザの「畳の護摩ゴザ」を、古畳で作られた「畳の菰」に入れて幽玄な炎で供養する。開催日の四月二十九日は、原材料のイグサが緑いっぱいに育つとして「畳の日」に制定されている。
今年から「畳供養」以外に、畳の歴史や伝統を体感できるイベントを増やし、『畳寺の畳まつり』へと進化。畳職人による「手縫い製作」の披露のほか、カラフルな畳などの「畳珍百景」コーナーも登場する。また、まつりの日限定で「大殿」の畳のイメージと、「畳寺」の文字を合わせた特別なデザインの御朱印もいただける。入場は無料。

 [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

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 ★明治時代に山県有朋が造った別荘「無鄰庵」(左京区南禅寺)で、初めて新緑のライトアップが行われることになり、昼間とは違った表情を見せていた。
名勝に指定されているため、文化庁と協議しながら、傷つけずにライトアップする方法を実現したという。
LEDが点灯されると、闇の中に、みずみずしい青モミジや立派な枝ぶりのアカマツ、スミレなどの野草がふんわりと立ち上がった。庭を流れる川から水音が聞こえ、参加した人たちは、清逸な雰囲気を味わっていた。
ライトアップは二十八~五月七まで、午後六時半~九時。
入場料六〇〇円。
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 京都迎賓館が四月二十八日~五月四日まで夜間公開
夕闇の中、障子越しのほのかな明かりや、庭園の新緑が浮かび上がり、幻想的な雰囲気を醸した。
若い世代や外国人らに広く訪れてほしいと、初めて実施。通常は午前一〇時~午後五時までの開館時間を、期間中のみ午後八時まで延長する。
館内には暖かみある色合いの行灯(あんどん)がともされ、庭園もライトアップされた。つぼみが膨らんだシダレザクラや池を泳ぐコイが夜の静寂の中に照らされた。
 
 §京都非公開文化財特別拝観§
普段は公開されていない寺院や文化財、美術品を拝観できる「春季非公開文化財特別拝観」が四月二十八日からゴールデンウイーク中五月七日まで、京都府内で始まる。市内の十八社寺で始まる。 誰もが知る有名社寺から、小規模ながら信仰を集めて来た寺院の仏像、江戸期の美術界の大家が残した絵画、庭園など、普段は見られない文化財が拝観できる。京都は、一二〇〇年の歴史と文化が凝縮されている。その奥深さに触れる絶好の機会。
上賀茂神社(市バス 上賀茂神社前) 幕末に造営された国宝・本殿、権殿を参拝できる。重文の高倉殿では祭事に関係する展示も。
大徳寺本坊(市バス 大徳寺前) 国宝の方丈は江戸前期の建造で八十三面の襖絵は狩野探幽筆。「日暮門」の別名がある唐門、玄関も国宝。
◆古知谷・阿弥陀寺(初公開)(京都バス 古知谷)
感得阿弥陀如来立像(阿弥陀堂)、鎌佛弥陀立像、地蔵菩薩坐像(鎌倉期作)、弾誓上人絵伝三幅、他 
寂光院(市バス・京都バス 大原 )  旧本尊地蔵菩薩立像(重文)及び胎内仏小地蔵尊像(重文)竹内栖鳳筆「燕図」ほか近代画家の絵画多数
◆宝泉院(初公開)(市バス・京都バス 大原)   茶室「日新庵」(小間・広間それぞれの茶室、広間には松井守男画伯の襖絵)他
下鴨神社(市バス 下鴨神社前) 式年遷宮で修復されたばかりの国宝の本殿が拝観できる。重文の三井神社、大炊殿(重文)、神服殿(重文)、
北野天満宮(市バス 北野天満宮)  茶室「松向軒」、御土居(史跡)、他
仁和寺金堂、経蔵(市バス 御室仁和寺) 国宝の金堂は江戸前期の紫宸殿を御所から移築した。経蔵は重文で天海版一切経が七六八の箱に納まる
妙光寺(初公開)(市バス 宇多野)  方丈(京都市指定)、開山法燈国師木造、足利義政消息物、松永貞徳筆消息、境内(京都市指定史跡)、他
◆遍照寺(一〇年ぶり)(京福電鉄車折神社駅)  十一面観世音菩薩像(重文)、赤不動明王座像(重文)、狩野探雪筆「竹虎図」、他
鹿王院(十四年ぶり)(京福電鉄鹿王院駅)  本堂、舎利殿、客殿前庭、夢想国師筆「屋道号及偈頌」、(重文)、玉畹梵芳筆「蘭石図」(重文)、他
厭離庵(一〇年ぶり)(市バス 嵯峨釈迦堂) 本堂、本尊如意輪観音菩薩像、西村公朝筆天井画、茶室「時雨亭」、庭園、他
知恩院大方丈・小方丈・方丈庭園  (市バス 知恩院前)  大方丈(重文)、小方丈(重文)、狩野尚信・狩野信政筆方丈襖絵、方丈庭園(京都市名勝)、他
東福寺三門(JR・京阪東福寺) 室町中期の建造の現存最古で最大級の三門、国宝。画僧明兆らによる天井画、釈迦如来像、十六羅漢像など。
◆東寺五重塔(市バス 東寺東門前) 江戸初期の再建、国宝。高さ約五十五㍍は木造建築物として国内最高。初層内部は両界曼荼羅図が描かれている。
伏見稲荷大社(JR伏見駅) 御所の古御殿の一部という条文の御茶屋と、江戸前期に完成した国学者荷田春満(かだのあずままろ)の旧宅を公開。
◆城南宮(市バス 城南宮) 藤原定家の明月記断簡、円山応挙の孫応震による蘭亭曲水図屏風、室町幕府奉公人連署奉書などを公開。
◆特別協力三千院(市バス・京都バス 大原) 円融蔵にて竹内栖鳳・鈴木松年・菊池芳丈のふすま絵を展示
時 間  午前九時~午後四時まで。
拝観料  一カ所につき 大人 八百円、 
     中学高校生 四百円。
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京都市内の寺社十八カ所で二十八日に始まる「春期京都非公開文化財特別公開」で、上京区北野天満宮江戸前期の「北野・東山遊楽図屏風(びょうぶ)」を初めて一般公開する。同天満宮をはじめ、八坂神社(東山区)や清水寺(同)が参拝者でにぎわう様子を伝える。
屏風は六曲一双で武士や僧侶、町衆など多くの人物が描き込まれている。右隻の東山地域では、清水寺の舞台で酒宴に興じる人々や鴨川で泳ぐ男性が見え、左隻の北野地域には、慶長十二(一六〇七)年造営の天満宮の社殿(国宝)や象徴的な木「影向松(ようごうのまつ)」、明治期の神仏分離まで存在した多宝塔や北野経王堂が描かれる。