"おいない"の京都最新情報

  2018年 4月 20日(金)


     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
 宇治市宇治の平等院鳳凰堂前にある藤棚のフジが見頃を迎えた。
近年、開花不良が続いていたが世話を続け、「美しく見える数」とされる二万に迫る花房が七年ぶりに付いた。二十日は今年の最高気温を記録し、青空の下で多くの参拝者が風情を楽しんだ。フジがほのかな甘い香りを漂わせ、幾筋も垂れ下がる薄紫色の房花を参拝者が撮影していた。
鳳凰堂前には樹齢約三〇〇年の四株が植わる。土壌のバランスが崩れ、二〇一二年に突然、全く花が付かなくなった。同寺は剪定(せんてい)や土壌改良で少しずつ再生を図って徐々に開花数を増やし、今年は一万八千房を見込む。
住職は「平等院とフジの姿は長年変わらない。今年はとても良い花を見ていただけると思う」と話す。見頃は来週末までという。
  
  2018年 4月 21日(土)
 
             [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
 京都市上下水道局は二十一、二十二両日、ツツジの名所として知られる東山区の蹴上浄水場で見学会を開く。暖かい日が続き開花時期が早まったため、五月二~六日の一般公開に先駆けて企画した。
蹴上浄水場は斜面の崩壊を防ぐために数多くのツツジが植えられ、大正時代から名所として市民の目を楽しませてきた。オオムラサキツツジなど約四八〇〇本が植えられている。
例年は大型連休中に満開となるが、今年は今週末にも満開になる見通しとなった。満開を迎えてから一週間ほどが見頃という。
見学会は無料。申し込み不要。午前九時~午後四時。入場は午後三時半まで。
 
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 ★南区・東寺では四月二十一日、正御影供(しょうみえいく)が営まれる。
そびえ立つ五重塔(国宝)は、木造建築の美が際立っています。
高さ五十七㍍の日本最高の塔で、寛永二十(一六四三)年に、徳川家光が再建奉納したものです。
四月二十一日は空海の入寂の日に当たり、御影堂を開扉します。
遺徳を偲び、五穀を供え、盛大な勤行式が行われます。
この日灌頂院の閼伽井(あかい)に掲げる三十㌢×四十五㌢ほどの絵馬三枚は、中央が今年、左が昨年、右が一昨年のもの。この中央の絵のできばえで農家の人々はその年の作柄や天候を占うと言われています。
※ 同時に例月の弘法市も開催される