"おいない"の京都最新情報

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★三連休で京都市内は穏やかな春の日差しに恵まれ、観光名所は多くの人でにぎわった。
東山区の青蓮院では江戸期に後桜町上皇が使った茶室「好文亭」の特別拝観が始まった。

ツバキの生け花や掛け軸などが飾られた空間で、観光客らがお茶のお点前を楽しんでいた。
好文亭は、天明八(一七八八)年に御所が大火で炎上し、後桜町上皇が青蓮院を仮御所にした際、主に学問所として使ったとされる。明治期以降は茶室となったが、一九九三年に再び焼失し、その後、江戸期の数寄屋造りを再現した。
茶室がある庭園では遅咲きの梅が満開を迎え、観光客が散策を楽しんでいた。お茶のお点前は、月釜の茶会「青蓮会」の師範や弟子らが行った。
来場者は、日本画家の上村淳之さんが描いた花鳥図のふすま絵や、「梨花一枝春」と書かれた掛け軸を鑑賞しながら、抹茶と和菓子を味わった。
好文亭の拝観は五月五日までの土・日と祝日に実施。

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 ★京一番の繁華街・新京極のど真ん中にある誠心院(和泉式部寺)で、平安時代の代表的女流歌人和泉式部を偲ぶ「和泉式部忌」と「春のお彼岸法要」が毎年、命日にあたる三月二十一日に合わせて営まれる。
誠心院は、藤原道長の娘・彰子に仕えた和泉式部に対して、道長が自身の建てた法成寺の庵を与えた事に始まり、初代の住職を務めたと伝えられる。
本堂では、法要に先立ち、和泉式部ゆかりの謡曲時宗開祖の一遍上人の前に和泉式部の霊が現れる「誓願寺」と、式部がめでた梅にまつわる「東北」の二曲が奉納され、境内に響く中、「情熱の歌人」と呼ばれる和泉式部に思いをはせた。
寺では、式部の尼僧姿の掛け軸や、晩年に仏法を求めて旅した様子を描いた絵巻物「和泉式部縁起」などの寺宝が展示され、参拝者が熱心に見入っていた。
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