"おいない"の京都最新情報

    【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】

 
 ★京都の花街の祇園甲部歌舞会は二十二日、春の公演「都をどりin春秋座」のプログラム用写真の撮影を、祇園甲部歌舞練場で開いた。
耐震工事に向け休館中のため、今年は京都造形芸術大(左京区)の春秋座で公演する。慣れ親しんだ歌舞練場で撮影に臨んだ芸舞妓は、本番への思いを新たにしていた。
今回の演目は春秋座の場所にちなんだ「洛北名所逍遥(そぞろあるき)」。貴船の川床鞍馬山の牛若丸の伝承などを題材に計六景を披露する。
フィナーレは、洛北から歌舞練場に場面が移り、しだれ桜を背景に総踊りで締めくくる。
四月一日~二十三日(十日、十七日休演)。午後一時、同二時四十五分、同四時半の三回公演。三五〇〇円、茶席券付き四六〇〇円。期間中、歌舞練場の庭園を特別公開する。有料だが公演チケットがあれば無料。

 伏見区醍醐寺で「五大力さん」の名で親しまれる「五大力尊仁王会」の法要が二月二十三日営まれた。
五大力さん」とは醍醐寺にある五大堂の五菩薩の事で、衆生済度、現世利益の霊験あらたかだとか。
本尊・準提観音の眷属である五大力菩薩が開帳され、不動明王など五大明王の力にあやかり、国の安穏、無病息災、万民豊楽を祈願する山伏による法要が行われる。約千百余年の歴史がある。
僧侶が一週間かけて祈祷した「五大力尊御影」と呼ばれる災難・盗難よけのお札やお守りがこの日だけ授与される。
 ☆恒例の風物詩、豪快に巨大な鏡もちを持ち上げる時間を競う餅あげ怪力奉納がある。
五大力さん」と親しまれ、国の平和や家族の健康を祈る醍醐寺最大の法要「五大力尊仁王会」の関連行事。「力」を奉納すると御利益が得られるとして、戦後に始まった。
当日の呼び物「鏡餅上げ力競べ大会」では国宝金堂前広場であり、男性が百五十㌔、女性が九十㌔の鏡餅を上げて力比べをします。
優勝者にはこの大鏡餅が授与されます。
男性が一〇代~六〇代の三十六人、女性が十六人と男女四十四人が挑戦。
はたして今年の力持ちは・・・?
「男性の部」は獣医師平井敏雄さん(六十一才)=兵庫県姫路市=が五分十九秒で、優勝した。
「女性の部」は、エアロビクス講師田中幸子さん(四十五才)=向日市=が十二分五秒で優勝した。

 
左京区・聖護院山内積善院準提堂でも山伏による五大力尊法要があり、柱源護摩供養の後、本堂に高らかに響き渡るほら貝の音。経を唱えながら山伏が次々と護摩木をくべていくお札焼があり、普段は公開していない五大力菩薩図像が本堂で開帳され、家を盗難などから守るという魔除けのお札「御影」を買い求めるのに賑わった。 粕汁の無料接待があります。
★洛北の風物詩・上賀茂神社周辺で二月二十四日、少年の成長を祝う「幸在(さんやれ)祭」が営まれる。
元服の風俗にならい、「あがり」と呼ばれる数え年で十五歳の少年を一人前の大人として祝う儀式で、上賀茂神社の氏子町で受け継がれてきた

「幸在(さんやれ)祭」は元服にならって子どもの成長を山の神に報告する儀式で、江戸初期にはすでに営まれていたという。
真新しい大島紬の羽織と着物に白いマフラー姿の「あがり」の少年らは、打ち鳴らされる鐘の音に合わせて太鼓を叩き、「おーめーでとーごーざーるー」と独特の節回しのはやしを演奏。
「ダイショウギ」と呼ばれる緑の葉のついた枝を持って、氏神大田神社や地域を巡り、沿道の住民の出迎えや祝福を受け、最後に上賀茂神社に到着。本殿でお祓いを受け大人の仲間入りを報告し祈祷する。