"おいない"の京都最新情報

  2018年 12月 24日(月)


     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 ★新春を前に、石清水八幡宮で二十四日、竹を使った高さ約八メートルの「ジャンボ御神矢(ごしんや)」が本殿前に設置された。厄よけ開運や必勝祈願の御利益がある象徴として、参拝者を迎える。
御神矢は、鎌倉時代元寇(げんこう)の際、白羽の鏑矢(かぶらや)が同宮から飛び、敵軍がその音を台風と勘違いして退散したとの伝説にちなむ。
神職らは境内に生える直径約二十センチのモウソウチクを切り出して、白羽に見立てた板を取り付け、楼門前に2本、御神矢を授与する神楽殿前に1本を立てた。来年二月三日の節分まで飾られる。
 
   2018年 12 月 25日(火)

     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 ★新年を前に、浄土宗の宗祖・法然上人の木像のほこりを落とす「御身拭(おみぬぐい)式」が二十五日、東山区知恩院で行われた。
集会(しゅうえ)堂に集まった修行僧や檀(だん)信徒、市民ら約八〇〇人が木魚を鳴らし、読経する中、僧侶がお香で清めた絹布で丁寧に像を拭き、今年の無事に感謝した。

江戸時代から三五〇年以上続く伝統行事。一年間のうちに、僧侶や参拝者の心に、知らず知らずのうちにたまった罪を除くという目的もある。
午後一時、僧侶四人が黒光りする法然像を、堂内の宮殿(くうでん)から金色の輿(こし)に乗せて慎重に運び出した。マスクで口を覆った伊藤唯真門跡らがゆっくりと像の前まで進み、真っ白な布を顔や体にそっとあてて拭いた。
 
 ★京都の一年を締めくくる縁日「終(しま)い天神」が二十五日、上京区北野天満宮であった。
家族連れが正月飾りなどを買い求め、境内は一足早い迎春の雰囲気に包まれた。
天満宮の祭神・菅原道真の誕生日と命日にちなみ、毎月二十五日に開かれる縁日は「天神さん」の愛称で親しまれている。年の瀬の終い天神には例年約十五万人の参拝者が訪れる。
参道には骨董品や古着、園芸品など約千軒の出店が軒を連ねた。しめ飾りや来年のえと・とりの置物、ハボタンなど正月用品も並び、訪れた人々は店主との会話を楽しみながら品物を吟味していた。