"おいない"の京都最新情報

2018年 11月 22日(金)


     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 石清水八幡宮京都府八幡市)は二十二日、新年に参拝者へ授与するお神酒「橘酒(たちばなしゅ)」に用いるタチバナの実を本殿内で採取した。同宮にとって最初の迎春準備で、さわやかに香るだいだい色の実を巫女が丁寧に摘み取った。
タチバナの実は昔から長寿の薬と伝わる。同宮は、社紋にタチバナが使われ、江戸時代は宮中や将軍家に実を献上したとされるなど、ゆかりが深い。
タチバナの木は、本殿内の東と西に一本ずつ植えられている。鈴なりになった三センチほどの実を、巫女がはさみで採った。今年は台風などの天災が相次いだが、例年並みの約八キロ収穫できそうという。
二十三日の新嘗(にいなめ)祭で神前に実を供えた後、城陽市内の酒蔵で三年間、酒に漬けて熟成させる。
 
   2018年 11月 23日(金)

     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 ★筆の寺として有名な東山区東福寺塔頭・正覚庵で十一月二十三日、使い古された筆に感謝する「筆供養」が行われ、全国から集まった筆や鉛筆、ボールペンなど、約二万本が護摩の炎に投じられ、感謝の念を込めて供養した。正覚庵には、江戸期や昭和期などに建立された大小の筆塚がある。
筆で作った筆みこしの行列が東福寺周辺を練り歩いた後、僧侶が読経して筆を供養。
山伏が刀と矢で境内の邪気を払った後、たいまつで護摩木に点火し、燃え上がった炎に僧侶や稚児や参拝者が筆を次々と投げ入れた。今年で六十七回目となる筆供養は、高名な書道家や画家の筆塚がある正覚庵で、絵画や書道、文学などの文化芸術を支える筆を大切にしようと、毎年この日に供養している。
 
★洛西・十輪寺で十一月二十三日、六歌仙の一人、晩年このお寺に隠棲したといわれる在原業平を偲んで「塩竈清め祭」が行われます。
かつての恋人、二条后(藤原高子)が 大原野神社を参詣するときに、塩を焼いて塩竈から立ち上る紫煙に亡き人を偲び、想いを伝えたという故事に因みます。
平安の習慣を再現するという趣の行事です。
 
 右京区嵯峨大覚寺門前の別格本山覚勝院では、そろそろ雨が雪に変わり始めるとされる二十四節気の一つ「小雪」にあたる十一月二十三日~二十五日、恒例の「聖天様の大根供養」が始まり、聖天様の好物の大根や酒、団子を供え無病息災を祈願する。
聖天様のおさがりの大根をいただくと、心身の毒を滅し、難を逃れ、八福に浴するとされています。
用意された約千本(二千人分)の水尾の柚の刻みを載せた柚子が香る分厚い大根を、油揚げとともに大鍋で前日から煮込み、味の浸みたあつあつの大根が参拝者に振る舞われる。
なお、団体なら十二月中頃まで法話と大根供養を受け付けてもらえます
 
     [京 の 紅 葉 だ よ り]

 

東山区地主神社(清水の舞台を出るとすぐ左)で十一月二十三日、恒例の「もみじ祭り」が催される。
自然の恵み秋の豊作と縁結びのご利益に感謝し、家内安全・無病息災・商売繁盛を祈願するお祭り。
もみじの名所として名高い宝来山より採れた美しい紅葉を手にした巫女が、神への感謝の意を込めて神楽『もみじの舞』『剣の舞』『扇の舞』を奉納します。
この他、お火焚の神事で健康・病気回復も祈願します。
夜は隣接する清水寺や、付近の高台寺でライトアップも行われており、一日中古都の紅葉を堪能できます。 
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