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        【祇 園 祭 シ リ ーズ】

長刀鉾:「鉾立て」
 ★ [鉾建て]
祇園祭のハイライト、前祭(さきまつり)(十七日)の山鉾巡行を一週間後に控えた十日、四条通かいわいで「鉾建て」が始まった。
鉾の土台となる櫓(やぐら)を組む槌音(つちおと)がビルの谷間に高らかに響いた。
長刀、函谷(かんこ)、鶏、月の各鉾が、作業を始めた。
函谷鉾では、くぎを一本も使わずに部材を縄で固定する「縄がらみ」の技法で櫓を組み立てた。四基の鉾と菊水鉾は、十一日に全長二十メートルを超す真木(しんぎ)を取り付け、十二日午後に曳初(ひきぞ)めを行う予定。放下鉾、船鉾、岩戸山の曳初めは十三日午後となる予定だ。
復活した後祭(あとまつり)の北観音山、南観音山、大船鉾の曳初めは二十日午後にある。
鉾建ては釘を一本も使わず、「雄蝶」「雌蝶」「えび巻き」などと呼ばれるわら縄だけで木材を固定する「縄がらみ」という独特の技法で行われる。大工方や手伝い方、車方と呼ばれる各鉾専属の職人たちが作業を進める。
鉾が建ち上がると、十六日の宵山まで鉾の上での祇園囃子が囃され、都大路に祭りムードが一気に高まる。
 
鉾建て:「長刀鉾」11’        函谷鉾:「鉾建て」    鉾建て:「縄がらみ」