[祇 園 祭 シリーズ]

 
★梅雨明けした青空の下、祇園祭の後祭(あとまつり)の山建て、鉾建てが京都市内で進んでいる。
後祭のハイライトである二十四日の山鉾巡行に向け、町中に再び槌(つち)音が高く響いた。
南観音山では早朝から、手伝方と呼ばれる職人十二人が作業に追われた。くぎを使わず、部材に荒縄を巻いて木槌で締める伝統的な技法「縄がらみ」で手際よく組み上げていった。通行人が足を止めて見上げたり、観光客が熱心にカメラを向けたりしていた。
後祭で巡行する山鉾一〇基は二十一日までに立ち並ぶ。北観音山と南観音山、大船鉾は二十日にそれぞれ「曳初(ひきぞ)め」を行う。巡行は二十四日。