"おいない"の京都最新情報

2018年 11月 25日(日)


     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

 
★台風で大きな被害を受けた醍醐寺で、夜間拝観が行われている。
復興した境内で三連休最終日の二十五日には京都観光の締めくくりとして訪れた参拝客らが、浮き上がるように照らし出された紅葉に見入っていた。夜間拝観は十二月二日まで。
醍醐寺は九月の台風二十一号で建物被害は軽微だったが、境内の約二千本のスギやマツが倒れた。下醍醐は十月六日から拝観受け入れを全面再開したものの、五大堂などがある上醍醐は現在も入山禁止が続き、再開時期は未定となっている。
夜間拝観で公開されている下醍醐観音堂と弁天堂前の池、林泉では、周囲を取り巻く赤や緑のモミジが穏やかな水面に映り、参拝客らがスマートフォンなどで撮影していた。

    2018年 11月 26日(月)


     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

 

 上京区北野天満宮で十一月二十六日、豊臣秀吉ゆかりの「御茶壺奉献祭・口切式」が営まれた。
今年も木幡、宇治、菟道、京都、山城など八産地から茶が寄せられた。唐櫃(からびつ)に入った茶壺は白装束の若者に担がれて一の鳥居近くの茶室前を出発。茜だすきの女性が導き、雅楽の音色とともに運ばれて本殿に奉納された。
十二月一日の献茶祭で用いる宇治・八幡の京の茶どころから集められた新茶を行列を組んで届け、古式ゆかしく茶壷の口切式が神前にて行われる。
献茶祭は、一五八七(天正十五)年に秀吉が境内で催した「北野大茶之湯」に由来し、四百年以上続いているという。
笙や笛の音に導かれて、白装束姿の若者たちが茶壺の入ったおひつを担ぎ、静かに参道を歩き、大小九個の茶壺が本殿の神前に供えられた。
続く、「口切式」では、壺を開封して茶葉が木箱に移され、ほのかな茶の香りが本殿に広がった。
奉献に使用される御茶壷は各々由緒ある物ばかりで、唐櫃に入れられて御神前まで運ばれる。
この日の御茶壷奉献祭・口切式に始まり十二月一日の献茶祭と続く一連の行事が「北野大茶湯」の縁による独特のもので歴史をも

 

★耐震改修を終えて今月新開場し、二カ月連続の顔見世が行われている南座で二十六日、十二月の顔見世(一~二十六日)に向けた今年二度目の「まねき上げ」が行われた。十一月の顔見世から演目や役者を入れ替えるため、すべてのまねき看板を一新する珍しい“まねき替え”となり、近づく師走へ雰囲気を高めた。
二月錬連続の顔見世は二十二年ぶり。十二月は、新たに中村梅玉さんや中村時蔵さん、中村芝翫さんらが加わる。十一月に引き続き出演する坂田藤十郎さんや片岡仁左衛門さんらを含めて、白木のまねき看板五十四枚を新たに用意した。
職人たちは、十一月のまねき看板を前日二十五日の千秋楽後にすべて下ろし、新たに十二月分を上げる作業を前日夜から夜通し続けた。まねきとともに飾られる松の木や杉の葉も新調した。午前九時に最後の仁左衛門さんの看板を上げ、見物客らと塩をまいて大入りを願った。
十二月の顔見世は、仁左衛門さんと片岡孝太郎さん、片岡千之助さん)という松嶋屋一家三世代がそろう「義経千本桜」や、藤十郎さん親子による「新口村(にのくちむら)」などがある。

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