"おいない"の京都最新情報

 2019年 5月 26日 (日)  

 
     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

 

 ★幕末から明治にかけて活躍した桂小五郎木戸孝允)の命日祭「松菊祭」が二十六日、東山区京都霊山護国神社で営まれた。府内外から集まった約三十人のファンたちが、明治維新の立役者の一人として奔走した桂の勇姿に思いをはせた。
桂の雅号「松菊」にちなむ同祭は、一八八七(明治一〇)年に京都で亡くなった桂の命日に合わせ、同神社と「木戸孝允先生顕彰会」が毎年行っている。
参列者たちが桂の墓前に献花した後、宮司が桂の功績を振り返る祝詞を読み上げた。最後に一人ずつ玉串をささげて手を合わせた。

 

 右京区愛宕神社野宮神社の例祭「嵯峨祭」の還幸祭が二十六日、嵯峨地区で営まれた。強い日差しが照りつける中、担ぎ手らの威勢の良い掛け声とともに剣鉾や御輿が勇壮に練り歩いた。
嵯峨祭は大覚寺縁が深く、現在は地域住民がつくる嵯峨祭奉賛会が催している。午前一〇時、剣鉾五基が清凉寺南側の御旅所を出発。担ぎ手が
独特の足さばきで鉾についた鈴を鳴らすと、観客から大きな拍手歓声が沸いた。鉾に続き「ほいっと、ほいっと」の掛け声に合わせ、両神社の神輿が巡行。大覚寺で祈祷を受け、渡月橋を渡り、約一〇キロを歩いた。
このほか、子供御輿や稚児行列も祭を盛り上げ、多くの観客らを魅了した。

 

   2019年 5 月 28(火) 

    
     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

 

 西京区大原野十輪寺で五月二十八日、平安時代六歌仙の一人、伊勢物語の主人公の在原業平をしのぶ法要が新緑のモミジが映え、鳴り響く三弦と声明に「業平忌秘密三弦法要」が営まれた。
十輪寺は業平が政略で離された恋人の二条后を思いながら晩年この地に住み、元経(八八〇)年五月二十八日、五十六歳で亡くなるまで、ここで塩を焼いて風情を楽しんだと伝わる。
業平忌は、一族の女性との仲を裂いた藤原氏が、たたりを恐れ供養したのが始まり。塩竃の跡や墓もある。
本堂前に特設した祈願道場で、三弦を奏でる独特の声明法要で、住職らが三弦を奏でながら独特の節回しで般若心経や天台声明を唱えた。
業平が好んだと云われるカキツバタや歌詠みである業平を慕って多くの俳人歌人が集い、日本舞踊・京舞の奉納や、書や献花の奉納もあり、平安の歌人に思いをはせていた。

 

   2019年 5月 30日(木)


     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

 

★過去の悪行を反省し、心を清らかにする天台宗の重要な儀式「御懴法講」が三十日、左京区大原の三千院で行われた。
経文に旋律を付けて唱える独特の声明が境内に厳かに響き渡った。

御懴法講は一一五七年に後白河天皇が宮中の仁寿殿で営んだのが始まりとされ、門跡寺院などに伝わってきた。廃仏稀釈や戦争などの影響で何度か途絶えたが、一九七九年に復興し、今回で四十回位目を迎えた。   宸殿で法要が始まり、導師を務める三千院門主をはじめとした僧侶たちが道内に入り、雅楽とともに高らかに声明を唱えた。花びらをかたどった紙を僧侶がまく「散華」など、儀式は約二時間営まれ、再現された宮中法会を参列者が見守っていた。
 

 

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