"おいない"の京都最新情報

 2019年 5月 3日 (金)

  
     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 
★中京区・二条城清流園で五月三日から各流派による「市民煎茶の会」が始まった。
煎茶の会は毎春実施され、今年で六十二回目。  
新緑の美しい庭園を眺めながら、煎茶各流派の御茶席を楽しめる。
(1)平成31年5月3日(金・祝)  瑞芳菴流(ずいほうあんりゅう),賣茶本流(ばいさほんりゅう)
(2)平成31年5月4日(土・祝)  玉川遠州流(ぎょくせんえんしゅうりゅう),小川流(おがわりゅう)
(3)平成31年5月5日(日・祝)  泰山流(たいざんりゅう),皇風煎茶禮式(こうふうせんちゃれいしき)
煎茶六流派が五日まで三日間、普段は公開していない香雲亭と和楽庵で点前を披露する。茶席券 一枚 二〇〇〇円
一席につき約二十人の参加者に、家元と弟子が流派のいわれや軸、花を説明した。
観光客や市民が初夏のさわやかな風を感じながら煎茶の香りを楽しみ、若葉がまぶしい庭園を眺めながら、優雅なひとときを過ごした。
当日は国宝の二の丸御殿、狩野派の襖絵、二の丸庭園も公開中です。
拝観料 大人 五百円。 別途 一食 五百円が必要。

 


左京区狸谷山不動院で五月三日、無病息災などを祈願する「狸谷山大般若祈願会」が行われた。
赤々と燃えさかる本堂で、春の新緑の時期に毎年行っている法要。

本堂内にたかれた火に願い事を記した護摩木をくべ、護摩導師と読経僧二人が、六百卷からなる大般若経を、左右の手の間で流れ落とすように開いて転読し、朗々とした声が響く中、参拝者は本尊に向けてこうべを垂れて合掌し、お経を唱和した。
転読は、蛇腹状の経本を扇のように広げて大般若経を読み進める法要。転読の際に起きる風「梵風」を浴びると無病息災の御利益があるとされる。体から邪気を払う「たたき加持」も行われ、参拝者一人一人の肩を経本でたたいた。
 
     [葵 祭 シ リ ー ズ]
 
 ★疾走する馬上から弓矢で的を射る「流鏑馬やぶさめ神事」が三日、左京区下鴨神社で営まれた。新緑の糺の森で射手が馬と一体となった妙技を披露し、大勢の参拝者を魅了した。
葵祭の道中の安全を祈る神事として、一九七三年に復興された。公家や武家の装束に身を包んだ射手たちは、全長約四〇〇メートルの馬場を馬とともにさっそうと走り抜けながら弓を次々に引いた。木製の的を射抜くと境内に乾いた音が響いた。
馬場沿いに集まった参拝者たちは緑のトンネルを駆ける人馬の華麗な姿に見入った。三つ全ての的に命中する「皆中(かいちゅう)」が達成されると歓声が上がり、ひときわ大きな拍手が送られた
 
  2019年 5月 4日 (土)
  
     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 
八幡市八幡の石清水八幡宮で四日午後七時から同九時まで、夜の特別拝観「石清水灯燎華(とうりょうか)」が行われる。国宝の本殿などを柔らかく照らし出し、境内を幻想的な雰囲気で包む。
本殿や参道など境内を発光ダイオード(LED)電球の灯籠で彩り、エジソン記念碑もライトアップする。笛や和楽器などの演奏、神楽舞の奉納も行われる。
特別展示として武田信玄織田信長など戦国武将の直筆文書や、貴重な刀剣を公開する。本殿と特別展示の拝観は有料。当日夜は男山ケーブルが延長運転する。
 
     [葵 祭 シ リ ー ズ]
 
 
葵祭に臨む斎王代と女人たちが穢(けが)れをはらい、身を清める「御禊(みそぎ)の儀」が四日、左京区下鴨神社で行われた。五月晴れの日差しが照りつける陽気の中、境内の御手洗(みたらし)池で涼やかな流れに両手を浸した。
神職雅楽奏者に導かれて約五〇人の女人とともに境内を進み、御手洗池のほとりに着座。祝詞の後、童女(わらわめ)や女嬬(にょじゅ)の女性六人に囲まれるように水際まで進み、静かに手を入れた。
葵祭は十五日に行われる。御禊の儀は、平安時代の「斎王」にならって「斎王代」が創設された一九五六年に葵祭の前儀として始まった。上賀茂、下鴨の両神社で一年交代で行われている。
 
     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
 
★北区上賀茂の大田神社で、国の天然記念物に指定されているカキツバタが見頃を迎えている。ぴんと伸びた緑の葉の間から紫色のかれんな花を咲かせており、鮮やかなコントラストが参拝者たちの目を楽しませている。
境内に広がる約二千平方メートルの大田ノ沢に約二万五千株が自生している。平安時代から鎌倉時代にかけての歌人藤原俊成が、一面のカキツバタを恋心に例えて詠むなど、古くから名所として親しまれてきた。
今年は四月下旬から開花し始め、五月二〇日ごろまで楽しめる。上品な紫の花が薫風にそよぎ、訪れた人たちが盛んにカメラのシャッターを切っていた。
 
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