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 2018年 12月 17日(月)


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 浄土真宗本願寺派本山・西本願寺で十七日、国宝阿弥陀堂の修復工事が本格化するのに伴い、本尊の阿弥陀如来像を南隣の御影堂に移す「御遷仏(ごせんぶつ)」が行われた。御影堂に安置されている宗祖親鸞の木像「御真影(ごしんねい)」も堂内内陣の北寄りの場所に移り、終了後には御影堂で「御遷仏・御動座法要」が営まれた。
阿弥陀如来像は高さ約一メートルで江戸時代初めに寄進された。阿弥陀堂では二〇一七年から二十二年までの予定で修復工事が行われており、十八日以降は堂を閉鎖して作業を始めるため、一九八一年以来、三十七年ぶりに一時的に御影堂に安置することになった。
親鸞像を移す「御動座(ごどうざ)」に続き、阿弥陀如来像を縦約一・二メートル幅約六十センチの「御唐櫃(おんからびつ)」に納めて阿弥陀堂から運び出した。門信徒らが唱和する「南無阿弥陀仏」の声に送られた唐櫃は、雅楽が響くなか約四十人の僧侶に付き添われて御影堂に到着。厨子(ずし)の中に納められた後、門主が導師を務める法要が営まれた。