"おいない"の京都最新情報

   2018年 12月 7日(金)

    [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 ★冬の風物詩として有名な上京区千本釈迦堂大報恩寺)で二十四節気のひとつ「大雪」の十二月七日、師走恒例の「成道会法要」と「大根炊き」が始まる。
同寺の大根炊きは鎌倉時代、釈迦が菩提樹の下で悟りを開いた日(十二月八日)を祝う成道会を営んだ際、三代慈禅上人が大根の切り口を鏡に見立て、面に梵字を書き、厄除けとして緒病退散を祈り、参詣者に振る舞ったのが始まりという。
江戸時代中期からは中風封じとして知られるようになった
今年は七日・八日の二日間で大根約四千本、一万五千食分が用意され、梵字を記し厄よけ祈祷をした後、六日の夕方からコンブやかつお節、しょうゆで味付けして大鍋で炊きあげる。参拝者は熱々の大根をほおばって無病息災を祈願する。 
 
   2018年 12月 8 日(土)

     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 ★十三詣りの“虚空蔵さん”で名高い嵐山の法輪寺は、手芸・芸能上達の守護神として信仰され、十二月八日、全国から集まった家事や仕事で使い古した針に感謝する「針供養」が営まれる。
参拝者は二枚重ねた縦三十㌢、横五十㌢の分厚いこんにゃくに、長さ三十㌢の祭事用の針を次々と刺し、針への感謝と技術向上、家庭円満を祈願した。
同寺の針供養は、奈良時代の女帝、元明天皇が法綸寺を裁縫上達の祈願所とし、平安時代清和天皇が針を納めるお堂を建てたのが始まりと伝わり、毎年、仕事納めの歳末と二月に営まれている。
本堂の前に設けられた供養箱には、折れたり使わなくなった針が寄せられた。
法要では、雅楽に合わせて奈良時代の衣装を再現したいでたちの女性四人が織姫の舞を奉納した。
 
左京区・岩倉幡枝の針神社でも使い古した針を納めて、針に感謝する供養祭が行われ、裁縫・手芸上達のお札が授与される。
 
 ★京の冬の夜を光で彩る「京都・嵐山花灯路」の点灯が八日、嵯峨嵐山地域で行われた。台風による被害から修復された渡月橋と雨に煙る山裾が明かりの中に浮かび上がり、道行く人々がうっとりと見入った。
嵐山花灯路は、京都府京都市京都商工会議所、京都仏教会などによる推進協議会の主催で十四回目を迎える。今年は八~十七日までの一〇日間催され、渡月橋や竹林の小径(こみち)などをスポットライトやあんどんで照らす。
渡月橋周辺では午後六時にライトが点灯すると、わずかに紅葉が残る山裾が色鮮やかに浮かび上がった。竹林でもあんどんの明かりが散策路を照らし出し、訪れていた観光客が本番を前に冬の散策を楽しんでいた。
期間中の点灯時間は、午後五時~同八時半。周辺の社寺や施設でもライトアップや特別公開などの協賛事業がある。
 
 
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