"おいない"の京都最新情報

   2018年 8月 1日(水)
     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

 
 ★ユニークな妖怪たちの百鬼夜行をCG映像で表現する。「がしゃどくろ」や「牛鬼」といったおなじみの妖怪約五十種類が障子の中から飛び出し、七夕祭りを楽しむ様子を描いている。
世界遺産・二条城で、旧暦の七夕に合わせたライトアップイベントが八月一日から始まるのを前に、内覧会が開かれた。「妖怪」をテーマに、国宝二の丸御殿に映像を投影するプロジェクションマッピングなどがあり、幽玄な夏の夜を演出した。
市内一円で行われる観光イベント「京の七夕」(一~十六日)の一環で、市などが企画した。二の丸庭園(特別名勝)や唐門(重要文化財)、東大手門(同)などを涼しげな青色の照明を中心に約三三〇基で幻想的に彩る。
ライトアップは十五日まで。午後七時~九時半。入城料が必要。琴の生演奏や京都の特産品の販売などもある。
 
 ★芸舞妓が芸事の師匠やお茶屋に日ごろの感謝の思いを伝える夏の行事「八朔(はっさく)」が一日、京都市内の花街であった。
厳しい暑さが続く中、祇園周辺では、日傘を手にした黒紋付き姿の芸舞妓らが行き交い、訪問先でにこやかにあいさつした。
お茶屋では、芸舞妓が「おめでとうさんどす」「相変わりもせず、おたのもうします」とあいさつし、深々と頭を下げた。出迎えたおかみは「本当に暑いのにごくろうさん。気をつけて」とねぎらっていた。
 
   2018年 8月 6日(月)
 
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 下鴨神社の伝統行事「夏越(なごし)神事」が六日夜、左京区の同神社で営まれた。氏子たちが無病息災を願い、御手洗(みたらし)池の中央に立てられた斎串(いぐし)を水しぶきを上げながら奪い合った。
毎年、立秋の前夜に営まれている。斎串は持ち帰ると厄よけや開運の御利益があると言われ、矢に見立てていることから「矢取り神事」とも呼ばれる。
夕闇迫る中、神職によるおはらいの後、裸男と呼ばれる上半身裸の氏子約四〇人が鉦(かね)の合図とともに池に飛び込み、われ先にと斎串五〇本を取り合った。
 
   2018年 8月 9日(金)
 
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 ★一日の参拝で千日分の御利益があるとされる「千日詣(まい)り」が九日、東山区清水寺で始まった。本堂内々陣の特別拝観もあり、本尊・千手観音の厨子(ずし)の前に供えられたろうそくの炎が、暗がりの中で仏像を照らし出した。
秘仏の本尊の前では参拝者が「家内安全」や「良縁成就」などと書き、ろうそくを供えた。本尊と縁を結ぶ五色の綱もあり、参拝者は綱を手にしながら合掌し、願いがかなうよう祈っていた。
千日詣りは江戸時代に始まったとされる。明治期に廃れたが、一九九三年に復活した。十六日まで。十四~十六日には夜間拝観もある。拝観料が必要。
 
   2014年  8月 10日(金)
 
     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 上京区北野天満宮で十日、国宝の社殿の特別公開が始まった。本殿と拝殿をつなぐ廊下「石の間」では灯籠の明かりの下、宝物の虫干しも行われ、多くの人が神社に伝わる逸品を珍しそうに眺めながら歩いた。
社殿は一六〇七(慶長十二)年、豊臣秀頼により造営された。本殿、拝殿、石の間がある「権現造り」の代表として高く評価されている。通常は拝殿までしか進めないが、本殿の間近で参拝してもらおうと毎年八月に石の間を特別公開している。
虫干しでは祭神菅原道真の装束「黒袍(くろほう)」の複製品や江戸時代に大名が奉納した太刀、灯籠などが並んだ。
十二日までの午後四時~午後八時。初穂料千円。
 
  2018年 8月 13日(月)

    [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 ★盆の入りの十三日、京都市内の墓地に多くの人がお参りに訪れた。東山区大谷本廟(ほんびょう)(西大谷)では早朝から家族連れらが墓前に手を合わせ、故人をしのんでいた。
東山に連なる傾斜地に約一万三千基の墓が並ぶ大谷本廟では、真新しい花を供えて、ろうそくをともし、線香を手向ける人の姿が見られた。
 
   2018年 8月 14日(火)
 
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★嵯峨・車折神社で「万灯祭」
願い事を託した紙灯籠を境内でともすお盆行事「万灯祭」が十四日、右京区車折神社で始まった。
日暮れからは灯籠約千基が暗夜に浮かび、幻想的なムードに包まれた。

商売繁盛、売り掛け回収の願いごとが多いこの神社、境内には芸能神社もあり、さまざまな願いごとが託された三面灯籠と言われる紙灯籠(一面五〇〇円)が吊り下げられます。
灯籠は高さ約三十センチで、願い事を書いた紙を三枚一組で組み立て、境内につるした。
参拝者らは、灯籠を形作る赤、白、黄、緑の四色の紙に「商売繁盛」「家内安全」などの祈りに加え、願い事を記した。
 
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 ★北区・千本えんま堂(引接寺)で午後七時半から「千本六斎会」による「六斎念仏」の奉納。獅子舞が見どころ。
六斎念仏のルーツは平安時代空也上人が民衆強化のために始めた踊り念仏。
大変珍しい伝統芸能です。
上演されるのは「四つ太鼓」など約十五曲
 
 ★大小約一万個の提灯が東山のふもとの墓地を照らす「東大谷万灯会」が十四日、東山区の大谷祖廟(そびょう)(東大谷)で始まった。ゆらめく明かりの下、墓参に訪れた人が静かに手を合わせた。
大谷祖廟には約一万基の墓がある。万灯会は少しでも涼しい時間にお参りしてもらおうと毎年、真宗大谷派(本山・東本願寺)が実施している。
西山の山並みに日が傾き、ヒグラシの鳴き声が響き渡る午後六時ごろから、職員たちが順次ろうそくをともしていった。一時間ほどすると、あかね色に染まる空の下に提灯の明かりがぼんやりと浮かび上がった。 万灯会は十六日までの午後六時~九時で、期間中に約五万人の参拝を見込む。