"おいない"の京都最新情報

2018年 7月 5日(木)
     [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]

 
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 祇園祭山鉾巡行で先頭を行く長刀鉾の神事始め「吉符入りの儀」が五日営まれ、今年務める稚児が巡行の際に鉾の上で舞う「太平の舞」を、鉾の立つ町会所の二階から四条通に向かって披露した。
午後三時、長刀鉾保存会の代表理事が、会所の祭壇に向かい稚児や補佐役で禿(かむろ)の名前の書かれた「吉符」を読み上げ、神前に供えた。
その後、「蝶(ちょう)とんぼの冠」に若草色の裃(かみしも)姿の稚児は練習を重ねてきた「太平の舞」を、ゆったりした奉納囃子が演奏される中天下太平と五穀豊穣を祈って、前方に大きく身を乗り出して円を描くように優雅に舞った。、保存会役員に披露。一回で「合格」をもらうと禿の二人とともに会所の窓際に立った。囃子(はやし)方が演奏するゆったりとした祇園囃子にあわせて約十五分間、舞った。
会所の前には雨の中、多くの市民が立ち止まり、優雅に舞う稚児の姿を見つめていた。
     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
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 東山区東福寺塔頭・勝林寺で五日、一本の茎に二つの花を付ける「双頭蓮(れん)」が咲き始めた。同寺は「古くから良いことが起きる前触れとされる。幸福をもたらしてくれそう」と話す。
同寺は、二〇〇〇年ごろから、約二〇鉢のハスを栽培している。六月三十日に住職が一本の茎に二つのつぼみが付いているのを見つけた。同寺で双頭蓮が開花するのは初めて。
花は白色でかすかに甘い香りを漂わせる。野住職は「本尊は毘沙門天、吉祥天のご夫婦なので、ハスを見て夫婦円満の福徳をさずかってほしい」と話す。五日まで見頃が続きそうだ。
「花芽がつく際に異変が起きたとみられる。一般的には、肥料が多いとなりうる」と話す。