"おいない"の京都最新情報

2018年 7月 1日(日)
 
   【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
 北区・上賀茂神社で七月一日、「御戸代会神事」が営まれる。
御戸代(みとしろ)とは神に献上する稲を栽培する神田のことで、田植えが終了し田の害虫を駆除し、五穀豊穣を祈願する。
天平勝宝二年(七五〇)に朝廷・孝謙天皇が御戸代田一町の田畑を神社に寄進したのを記念し、農家をねぎらって田楽や猿楽を奉納したのが日本能楽の先駆となったとされています。
「賀茂御戸代能」と呼ばれる観世流による神歌・能・仕舞や茂山家狂言の奉納がある。
 
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 ★城南宮・愛車の茅の輪くぐり
全国的にも珍しい、駐車場に設けられた直径五メートルにも及ぶ大きな茅の輪。神職が一台ずつお祓いします。
その後、交通安全を祈念しながら、自動車やバス・トラックに乗ったままくぐり抜けます。
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 ★七月一日~十六日 夜間特別拝観・風鈴供養
千本ゑんま堂でゆるやかに暮れ行く夏の夜。心に染みる風鈴の韻を愉しみながら雅やかな風を感じてみませんか。
本尊開扉:午後六時三〇分より
午後六時より受付開始
 
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 ★七夕が近づく中、左京区貴船神社で二〇〇二年から、夜も季節感を演出しようとササ飾りの「七夕笹飾りライトアップ」が始まった。
今年も一日から、本宮社殿の周りに高さ二㍍ほどのササ約四十鉢を並べ、日が落ちるにつれて柔らかな光に包まれた青々とした笹に、参拝者の願いをしたためた短冊が揺れ、ササ飾りが優しい光に浮かび上がった。
ライトアップは平日は午後八時、土日祝日は午後九時ごろまで。
八月十五日まで、九日には「貴船の水まつり」がある。
 
 ★夏の風物詩「宇治川の鵜飼」が一日、宇治市宇治の京都府立宇治公園で開幕した。伝統的な装束を身につけた鵜匠(うしょう)が巧みに鵜を操る姿が、揺れるかがり火に浮かび上がり、見る人たちを魅了した。
川開きの神事に続き、夕闇が迫る中、風折烏帽子(えぼし)に腰蓑(こしみの)姿の鵜匠、女性二人が舟に乗り込んだ。かがり火に照らされた川面へ勢い良く潜る鵜に二人が交代で「ホーウ、ホーウ」と声を掛け、六羽を操った。捕らえた魚を鵜匠が吐き出させると、乗合船や川岸で見ていた人たちから歓声が上がった。
今季の鵜飼は九月三十日まで。乗合船からの観覧は大人二千円、小学生千円。乗船は、八月末までは午後六時半、九月は午後六時。
宇治川の鵜飼は平安時代には行われており、途絶えたが一九二六年に再興後、続いている。四年前に人工ふ化に成功。育った鵜は「ウッティー」と呼ばれ、この日もおととし生まれた一羽がデビューした。ウッティーたちは人に慣れており、綱を付けずに川へ放して漁をする「放ち鵜飼」の訓練にも取り組んでいる。

  2018年 7月 2日(月)
  
       [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]

 祇園祭山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」が二日、京都市役所(中京区)の市会議場で行われた。前祭(さきまつり)(十七日)で長刀鉾に続く「山一番」は十三年ぶりに蟷螂(とうろう)山が引き当てた。
午前十時、議場に三十三の山鉾の代表者が黒紋付き姿で集まった。順番が固定されている山鉾を除く前祭十八基、後祭(あとまつり)六基の代表者が順次、くじを取っていった。
前祭で山一番を引いた蟷螂山保存会幹事は「一番を引けるよう八坂神社にお参りしてきた。人生で一番運を使いました」と笑顔を見せた。
後祭(二十四日)で「くじ取らず」の橋弁慶山、北観音山に続く山一番は五年ぶりに黒主山と決まった。くじ取り式は、巡行の先陣争いを防ぐため、一五〇〇(明応九)年から行われている。