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2018年 6月 25日(月)
     【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】

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 北野天満宮では祭神の菅原道真の「御誕辰祭」(誕生日)に合わせ、夏本番を前に茅の輪をくぐることで、罪や汚れをカヤに託し、厄よけや無病息災を願う「大茅の輪くぐり」の神事が六月二十五日「天神さん」の日に行われる。
昨日の大茅輸くぐりに使用される「大茅の輪」の取り付けも見ごたえがあり、風物詩の一つです。

酷暑を無事に越すことを願うことから、「夏越天神」の名で親しまれている。
直径約七~八㍍もある茅の輪が楼門に取り付けられ、参拝者は「酷暑を元気に過ごせるように」と願い事を唱えながら茅の輪をくぐり、抜き取った茅で小さな茅の輪をその場で作って持ち帰り、一年の無事を込めて玄関に吊す。
又、先着五千体限り、三百五十円で直径七~八㌢の「茅の輪」が「智の輪」に通じるとして授与されます。
※ 夏越の神事ともいわれる茅の輪くぐりは、京都の多くの神社で六月三十日に行われる夏の風物詩の一つ。
 
 貴船神社では昔から茅萱(ちがや)をくぐるとお祓いされるという故事により、実施されています。  
チガヤで作った輪。束ねたカヤの大きな輪をくぐる。

六月二十五日~三十日まで。
茅の輪くぐり神事は全国の神社でおこなわれている。
茅の輪が疫病など夏季の災厄を除くとか、身体についた穢が祓われるという呪術的な力を有しているという信仰と「大祓」が強く結びついている。
茅の輪をくぐることは、ある世からの脱皮再生を図るという意味があると考えられ、六月晦日が重要な折り目であると捉えられていたことがわかる。青々とした植物は再生を促す力を宿すと考えられていたことからも、青い茅が特に重視されたのかもしれない。茅の輪くぐり神事は、独特の作法がある。
まず、茅の輪を正面から入って左へまわり、また正面からくぐって右へまわり、もう一度正面から左にまわってくぐる。
要するに、横八の字に、三度くぐるのである。
これは夏に流行しがちな悪疫を除けるための呪的な儀礼である。