"おいない"の京都最新情報

 2018年 6月 14日(木)


     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
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宇治市五ケ庄の黄檗宗大本山・万福寺で、前住職が集めた、たくさんのハスが今も大切に育てられ、間もなく見頃を迎える。今年は一つの茎に二つの花を付け、瑞兆(ずいちょう)とされる「双頭蓮」が数年ぶりに見つかり、参拝者の注目を集めている。
二〇一四年に亡くなった岡田亘令・前住職が一九八〇年代から、末寺の千手院(伏見区)でハスを集め始めた。その後、万福寺塔頭の瑞光院に移り、十五年ほど前に依頼を受けて万福寺へ寄進した。現在、約六〇種一六〇鉢が境内を飾る。
双頭のつぼみを付けたのは、中国で「国父」とされる孫文が支援者の日本人に贈った種が由来の「孫文蓮」。開山堂の前にある。
開花すると、ピンク色のふちの花を咲かせる。つぼみは数日で花を開かせる見込みで、開花して四日ほどで散り始めるという。
境内にある鉢植えのハスの見頃は今月中旬から来月中旬まで。拝観料が必要。
 
    2018年 6月 15 日(金)
                          【京 の 季 節 の 花 だ よ り】
 
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  右京区花園の妙心寺塔頭・東林院で十五日から、恒例の「沙羅の花を愛でる会」が始まった。
梅雨空の下のしっとりとした方丈前庭の緑深いコケ一面に、地に咲くかのように上を向いて散った無数の白い花が鮮やかに浮かび上がり、境内に落ち着いた雰囲気を醸し出し、その風情を堪能できる。
庭には高さ十五㍍の樹齢三百年以上のナツツバキ(沙羅)の老木が十一本植えられており、梅雨の時期に白い花が開くが、朝に咲き、夕方には散る、一日限りで散るはかなさや、幹が根元から二股に分かれていることなどから、仏教の聖木「沙羅双樹」になぞらえて親しまれ、「平家物語」の一節「沙羅双樹」をしのばせる。 毎年開花の時期に合わせて公開している。初日には花供養が行われる。
沙羅の花は雨上がりか雨降りの日、または午前中に愛でると、青苔と白い花の風情があり素晴らしく、苔の上に散り敷く様を心ゆくまでお楽しめる。今年の開花はやや遅く、見頃は二十日前後。
三十日まで。午前九時半から午後四時。 有料 一五八〇円(抹茶付き)
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 東山区真言宗智山派総本山・智積院で六月十五日、宗祖弘法大師空海の誕生日(六月十五日)と宗派の高野山中興の祖・覚鑁(かくばん)の誕生日(六月十七日)にちなんで祝う法要で、青葉の美しい時期に催されることから「青葉まつり」と呼ばれている。
毎年智積院では、この誕生を祝う法要「青葉まつり」を行っております。
弘法大師は、中国に渡り日本に密教を伝え、高野山を開いた方です。真言宗の宗祖であると同様に、さまざまな業績を残され全国各地で尊崇されています。 興教大師は、弘法大師の教えを復興したことから、真言宗の中興の祖といわれる方です。 弘法大師のご生誕は宝亀五年(七七四年)六月十五日、興教大師のご生誕は嘉保二年(一〇九五年)六月十七日です。
金堂での慶祝法要に続き、全国各地から集まった山伏約五十人による柴灯大護摩供は、ほら貝が鳴り響く中、点火した護摩壇に無病息災などの願いが込められた護摩木が投入され、炎と煙が立ち上がる前庭で行われた。
同時に国宝の障壁画(長谷川等伯筆)や華道展も開かれます。皐月やツツジが見事な桃山時代の緑がまぶしい名勝の庭園、及び収蔵庫の障壁画の無料公開もあります。
 
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東山区の八坂神社で十五日、平安時代に始まった「祇園臨時祭」の流れをくむ「例祭」が行われた。舞殿では優雅な舞「東遊(あずまあそび)」が披露された。
旧暦六月十四日に祇園祭後祭(あとまつり)と還幸祭が行われ、その翌日には朝廷より神前に贈り物が届けられた歴史にちなむ祭り。一八六四(慶応元)年に約四〇〇年ぶりに再興されて以降、六月十五日に例祭が行われている。
祭りには氏子組織や祇園祭の山鉾、神輿(みこし)の関係者が参列した。