"おいない"の京都最新情報

    [祇 園 祭 シリーズ]

 

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祇園祭山鉾巡行で先頭を行く長刀鉾の神事始め「吉符入りの儀」が五日営まれ、今年務める稚児が巡行の際に鉾の上で舞う「太平の舞」を、鉾の立つ町会所の二階から四条通に向かって披露した。
長刀鉾保存会の役員や囃子方など約五十人が出席し、稚児と禿の名前を書いた吉符を神前に納め、祭りの無事を祈った。
続いて、クジャクの羽を飾った「蝶とんぼ」の冠をつけ、青海波に鶴模様の藤紫色の振り袖に、薄緑紗の肩衣袴を着用し、りりしい姿で二人の禿とともに二階の窓辺に現れ、ゆったりした奉納囃子が演奏される中、天下太平と五穀豊穣を祈って、前方に大きく身を乗り出して円を描くように優雅に舞った。 稚児係りに支えられ、会所の窓から身を乗り出すと、市民や観光客はカメラのシャッターを切っていた。
     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]

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 東山区東福寺塔頭・勝林寺で四日、一本の茎に二つの花を付ける「双頭蓮(れん)」が咲き始めた。同寺は「古くから良いことが起きる前触れとされる。幸福をもたらしてくれそう」と話す。
同寺は、二〇〇〇年ごろから、約二〇鉢のハスを栽培している。六月三十日に住職が一本の茎に二つのつぼみが付いているのを見つけた。同寺で双頭蓮が開花するのは初めて。
花は白色でかすかに甘い香りを漂わせる。野住職は「本尊は毘沙門天、吉祥天のご夫婦なので、ハスを見て夫婦円満の福徳をさずかってほしい」と話す。五日まで見頃が続きそうだ。
「花芽がつく際に異変が起きたとみられる。一般的には、肥料が多いとなりうる」と話す。