"おいない"の京都最新情報

 

     【京 の 季 節 の 花 だ よ り】       
 
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東山区建仁寺塔頭・両足院は、六月十日から庭園を特別公開する。
白砂と苔に青松が美しい唐門前庭、枯山水庭園の方丈前庭、京都府指定名勝庭園の池泉廻遊式庭園からなる書院前庭の池の周りに植えられている約一千株の「半夏生」(ハンゲショウ)が葉の一部が化粧したように白く変色し、見ごろを迎えている。
純白に変わった葉が花のように、庭池の周りを彩っている。ハンゲショウドクダミ科の植物。名前の由来は葉の表面が化粧をしたように見えるからとも、夏至から数えて十一日目にあたる「半夏生」(今年は七月二日)の頃に花を咲かせるためともいわれる
ハンゲショウドクダミ科の多年草。名前は、七十二候の一つの夏至から十一日目の「半夏生」に花を咲かせるからとも、葉の表面がけが白く変化し「半化粧」するからともいわれる。
※ 寺宝展「朝鮮通信使の足跡」も同時開催され、龍山徳見禅師による開創の建仁寺の塔頭寺院で、通常は予約をしないと拝観できない。茶室「水月亭」の特別拝観もあります。
拝 観 午前十時~午後五時まで。  七月六日まで。
 
     [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
 
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 祇園祭長刀鉾が今年の稚児を町内に迎え入れる「結納の儀」が十日、中京区二条通烏丸東入ルのギャラリーで行われた。
稚児と禿の父親らが、役目を引き受ける決意を保存会の役員に伝えた。
ギャラリーには「祇園牛頭(ごず)天皇」と書かれた軸が掛けられた。八坂神社の神職によるおはらいの後、羽織はかま姿の保存会役員と稚児の両親らが向かい合った。
保存会の西村利男代表理事が「幾久しくお受け取りください」と結納の品を差し出した。稚児の父は「大役を務められるよう精進する覚悟です。一段のご支援、ご指導をよろしくお願いします」と返礼した。 
結納の儀は例年、稚児宅で行われるが、今年は林さんが経営する航空機部品製造会社のギャラリーに祭壇を設置し行われた。
  [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
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 左京区下鴨神社で六月十日、ホタルと共にお茶や雅楽、舞を楽しむ「蛍火の茶会」が開かれ、訪れた約八〇〇人の人たちは初夏の夕涼みを楽しみながら、風情あふれる優雅なひとときを過ごした。
下鴨神社内の糺ノ森を流れる小川に四〇〇匹ものホタルが放たれます。
毎年六月の初旬に「蛍火の茶会」と「糺の森納涼市」が開催されます。今年で二十七回目。
「蛍火の茶会」は、糺の森財団(千玄室理事長)が明治時代に御手洗川で催されていたという納涼茶席を再興し、一九九一年から毎年催しています。
境内にある橋殿御所と細殿御所で、立礼と座礼の茶席が設けられ、螢と笹の入った虫籠を置き、季節の草花を飾ったしつらえで迎えます。
糺の森を流れる川に蘇った蛍を楽しんでもらおうと、境内の蛍約四〇〇匹を大籠に集め、辺りが暗くなった頃、御手洗川に一斉に蛍が放されます。
参道の「納涼市」では和菓子や漬け物、そば等の五老舗が出店し、神職による雅楽の演奏や十二単衣の舞い等多彩な催しが開かれます。歌川広重の浮世絵「糺川原夕立」には、当時の様子が描かれています。
なお、「蛍火の茶会」のみ申し込みが必要です。