"おいない"の京都最新情報

[今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

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煎茶道方円流(水口豊園家元)は四日、東山区高台寺で献茶式を行った。
豊臣秀吉と妻ねねに一煎を献じるとともに、ゆかりの茶室「傘亭」(重文)で、味わい深い茶をふるまった。秀吉らの遺徳を偲び安寧を祈るため、毎年行っている。二人に軸が揚げられた方丈で、小園家元嗣が厳かに煎茶を入れ、仏前に供えた。式後、拝服席や紅茶席に加え、今年は初めて、庭園内の傘亭にも茶席を設けた。伏見城から移築されたと伝えられる茶室で、全国から訪れた一七〇人の列席者が玉露を楽しんだ。  
 
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東山区建仁寺で六月五日、鎌倉時代建仁寺を開いた栄西の遺徳を偲ぶ「開山忌」法要が営まれ、喫茶の風習を中国から伝え、日本の茶の祖といわれる栄西の像の前で「献茶式」が行われた。
栄西は、中国・宋で禅を学んだ後、日本で臨済宗を広め、一二〇二(建仁二)年に建仁寺を開いた。
宋から茶種を持ち帰って栽培し、茶の効用を「喫茶養生記」に纏めたことでも知られる。
会場の法堂では雅楽が奏でられ、臨済宗建仁寺派の僧侶らが読経する中、茶道裏千家千宗室家元が厳かに茶を点て、僧侶が壇上の栄西像に献じた。