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八坂神社:「鮮やかな丹塗りが際立つ南楼門」

東山区の八坂神社で、明治時代前期に再建されて以来初めてとなる南楼門の本格修理が終わり、鮮やかな朱色がよみがえった。十五日から二日間、提灯行列や祇園祭の山鉾町によるお囃子の奉納演奏、大茶会を行い、修理の完了を祝う。
南楼門は、高さ約十四メートル、銅板ぶきの二層の門。本殿の南に位置し、正門に当たる。祇園祭で、三基の神輿は必ず南楼門を通り、長刀鉾の稚児が社参する際にもこの門をくぐる。
修理の際に見つかった棟札によると、幕末の一八六六(慶応二)年十二月六日の火事で焼失し、一八七九(明治十二)年六月三日に氏子たちの寄進で再建された。一九八一年に檜皮(ひわだ)ぶきから銅板ぶきに変更したが、三十五年が経過して傷みが著しかった銅板を新調した。内部で腐食していた木材も取り換えて耐震補強を施し、丹(に)塗りを全面的に塗り替えた。
十五日午前十時からの神事に続き、通り初めがある。午後五時二十分から、約一時間、総勢約五〇〇人の提灯行列が四条通などを練り歩く。十六日は午前十時の神事に続き、舞殿で弥栄雅楽会が奉納演奏。山鉾町で囃子のある全十三町と、再建中の鷹(たか)山による奉納囃子も順次行われる。同日正午~午後五時ごろ、祇園東お茶屋組合の芸舞妓らによる「祇園大茶会」(有料)がある。