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∞∞ 釈迦の命日(十五日)にちなむ涅槃会が市内各寺で始まり、所蔵の涅槃図の特別公開で賑わっている ∞∞
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 泉涌寺・涅槃会……江戸時代中期の画僧・明誉上人が描いたとされる国内最大級(縦十五・一㍍、横七・三㍍、重さは約一五〇㌔)の「大涅槃図」が仏殿に掛けられ、公開される。
北枕で西を向いて横たわる釈迦と、その周囲で嘆く弟子や動物たち、さらに悲しみで枯れた沙羅双樹(さらそうじゅ)などが描かれている。
中央に横たわった釈迦を人々が幾重にも取り囲み、手を合わせて涙をぬぐって釈迦の死を嘆き悲しんでいる。
奈良東大寺大仏殿に奉納するのに制作されたと伝わり、極彩色で描かれた釈迦入滅の場面。
国の重要文化財に掲げられたが、大きすぎて一部が天井と床にはみ出した。
公開は十四日~十六日まで。
 
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東福寺・涅槃会……東福寺の涅槃図は縦約十二㍍、横約六㍍で釈迦が亡くなる様子を描いた室町時代初期の画僧、吉山明兆の作。
満月の夜、沙羅双樹の下に横たわる釈迦の死を嘆き悲しむ弟子や動物に加え、一般的には描かれない猫がいるのが特徴で、寺の近くの絵具谷から猫が絵の具をくわえて来たため、明兆が描き加えたと伝わる。
期間中、他にも国宝・三門の特別公開や、方丈での特別宝物展などが行われる。龍吟庵や国宝・山門楼上佛天井絵等も特別に公開されます。 公開は十四日~十六日まで

 
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本法寺涅槃会……長谷川等伯が六十一歳の時に描いた日本最大級の縦十㍍、横六㍍の「釈迦涅槃図」(重文)は、桃山時代に隆盛を誇る狩野派に対抗して独自の画風を創造した彼の気迫が感じられ必見です。寺宝も特別公開。
國の名勝である光悦作の「三巴の庭」も鑑賞することが出来る公開は四月十五日まで。 

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 東山区清水寺で、清水の舞台を勇壮な龍が練り歩く「青龍会」が、三月十四日~十五日まで観音加持として行われる。
清水の音羽の滝に、観音の化身である青龍が飛来したとの故事にちなむ催し。
ほら貝を吹き先布令を行う「転法衆」を先頭に音色が響きわたる奥の院を出発し、青龍を守護する十七㍍の「四天王」・「夜叉神」・「十六善神」・「会奉行」らの神々を模した行列・大群会道が清水寺の境内から清水坂を練り歩く。 なかでも、観音の化身である青龍を掲げる龍衆は風雅で迫力満点。四月三日(月)も行われる。