"おいない"の京都最新情報

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京都五花街の秋の舞踊公演の最後を飾る祇園東新地恒例の第五十九回「祇園をどり」(十一月一日~十日)が開幕した。
京都五花街と呼ばれる「祇園甲部・宮川町・上七軒先斗町祇園東」の中で 、唯一「祇園東」だけは秋のみの公演となっており、春の開催はありません。
祇園東歌舞会の芸妓、舞妓が社寺などの著名な襖絵をテーマに円熟した伎芸を披露。毎年伝統と新しい企画をうまく調和させ、華やかで特徴のある構成が人気です。
小野小町や弁慶らを演じる芸妓が多彩な舞を披露し、かつての伝統行事「ねりもの」の華やかさを再現した。
今回の題材は、江戸時代から一九六〇年まで続いた「ねりもの」。祇園祭の神輿(みこし)洗いの日に営まれた芸妓による仮装行列を舞台で表現する。序景を合わせて全一〇景と例年より演目が多い。
躍動的な猩々(しょうじょう)や、源義経を思う静御前八百屋お七らが次々と登場し、さまざまな物語を舞台で繰り広げた。フィナーレは芸舞妓による祇園東小唄で華やかに締めくくった。
 
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 今年は「歓無極園賑(かんむきょくそののにぎわい)-祇園祭ねり物をふたたび」がテーマ。
【演目】 「歓無極園賑-祇園祭ねり物をふたたび」(全九景)
  序景: 「園の賑い」 
 第一景: 「菊の下露」 
 第二景: 「鎌倉山の時鳥」 
 第三景: 「条橋の月」
 第四景: 「関の花」
 第五景: 「八朔の花紫」                 
 第六景: 「櫓の雪」
 第七景: 「松の寿」 
 第八景: 「見物の舞妓」
 第九景: 「祇園東小唄」
 祇園東の四季の移ろいと名所を美しく唄い上げて、芸妓・舞妓全員で華々しく舞い、総踊り「祇園東小唄」で フィナーレを迎えます。
十日まで。午後一時半と四時の二回公演。観覧料四〇〇〇円(茶席付き四五〇〇円)。
 
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上京区護王神社で十一月一日、平安時代に宮中で行われていた冬迎えの行事「御玄猪(おげんちょ)」の儀式に由来する「亥子祭」が行われる。
平安時代宮中で陰暦十月(旧暦の十月)の亥の日、亥の刻に新穀で餅をつき、配り、亥の小餅を食べ、無病息災と子孫繁栄を祈願したことにちなむ神事で、中国の民間信仰が起源とされる。
本殿の儀の後、御春の儀が行われ、胡麻・小豆・栗の三種類の亥子餅を神殿に供えます。参拝者も参加できるのがその後の提灯行列。亥子餅を御所へ献上する行列です。
御所から戻り、お囃子に合わせてついた亥子餅が、参拝者にふるまわれ、雅やかな宮廷の風習がうかがえるお祭り。
※ 平安遷都の影の立役者、和気清麻呂とその姉・広虫を祭神とする護王神社は「猪神社」の愛称でも知られ、狛犬ならぬ狛猪が参拝者を迎えます。足を怪我した和気清麻呂が三百頭の猪に守られて無事に旅を終えたという伝承により、足腰の守護神としても知られている。
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