"おいない"の京都最新情報

【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】     

 
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★京の晩夏を彩る、お盆に精霊を送る伝統行事、八月十六日夜、清らかな「五山の送り火
弘法大師空海)が光明を未来に残して、人々の極楽の機緑にしようと思い立たれ、「大」の一字に封じ込められたのが由来とされている(他説もあり)。
 
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 「大」の字にはあまねく、優れているという意味があり、弘法大師の思いが込められている。
お盆に帰ってきた先祖の霊魂が、送り火の火に送られて、浄土(冥界)に還っていくと考えられ、厳かな盂蘭盆会の行事である。
午後八時、「大文字」が点火されると五分から十分間隔で左順に点火され、盆地の京の街全体が、五つの山の壮大な火文字で囲まれ、夏の夜、山腹に浮かぶ幻想的な火に酔いしれ、京の人々は夏の終わりを感じ始める。
お迎えした精霊をあの世へお送りする感謝の表れでもある。起源は平安とも室町ともいわれるが定かでない。江戸後期には十カ所で送り火があり、明治初期に現在の形になる。
 
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 単独でよく見えて見物客の多いのは、鴨川堤防(大文字:大文字山)、北山通(船形:船山・妙:松ヶ崎・西山、)、高野川堤防(法:松ヶ崎・東山)、西大路通(左大文字:大北山)、桂川罧原堤(鳥居形:曼荼羅山)など。東山・将軍塚展望台や北区・船岡山公園の頂上からは複数の送り火が見渡せる。
ちなみに私のマンションの屋上からは五山の送り火が全部見られる市内でも数少ないマンションの一つです。尚私の部屋(11F)のDKからは食事をしながら「鳥居形」が遙か嵯峨の曼荼羅山に浮かび、居ながらにして楽しめます。
 
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 ★遍照寺・広沢池灯籠流し
京都で有名な灯籠流しのうちのひとつ。
本尊十一面観音立像と赤不動と呼ばれる不動明王座像にちなみ、赤・白・黄・青・紫の五色の灯籠が 広沢池に浮かべられます。
まず児社で回向(えこう)し、続いて鳥居形の送り火に合わせて灯籠が流されていくので、両方を楽しめるスポットとしても人気です。
 
 
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★嵐山灯篭流しは、広沢池灯籠流しと並んで有名です。
 川施餓鬼法要後、万灯籠を大堰川に流します。
 嵯峨一帯の寺院と信者がつくる嵯峨仏徒連盟が昭和22年、戦没者の霊を慰めるために始めました。
 高いところから五山送り火全てを欲ばるのもいいですが、ここでは鳥居形左大文字が万灯流しともに楽しめるので、また一味違う趣です。
 
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★北区西賀茂・西方寺 では五山送り火の船形が点灯された後、二十一時から、珍しい六斎念仏が繰り広げられます。
黒の襟と帯を残して全身白装束の若中が太鼓を、紋付きの黒羽織姿の中老が鉦をうち、 腰をかがめたり伸ばしたりして踊ります。曲の最初と最後に念仏を唱えます。
 
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★中京区・寺町三条・矢田寺では十六日には五山送り火を見終えた人達が次々に訪れて、この寺の送り鐘をつき、夜遅くまでにぎわいます。
精霊や供養した先祖の霊を浄土へ送り出すもので、 六道珍皇寺の迎え鐘と同様に、お盆の風物詩となっています。
本尊の矢田地蔵は満慶が冥府で出会った地蔵菩薩を刻んだものと言われています。.