"おいない"の京都最新情報

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 澄んだ水に足をつけて、無病息災を祈願する「御手洗(みたらし)祭」が二十三日、左京区下鴨神社で始まった。
セミの鳴き声が響き、夏空から強い日差しが降り注ぐ中、額に汗を浮かべた家族連れらがひとときの涼を楽しんでいた。平安時代に貴族が夏の疫病を防ぐためにみそぎをしたのが起源とされ、「足つけ神事」とも呼ばれる。
この日は早朝から多くの人が訪れ、境内の御手洗池に入った。地下からの水の冷たさに歓声を上げながら、手にしたろうそくの火を消さないようゆっくりと進み、台の上にそっと供えていた。

土用の丑(うし)の三十一日まで行われ、献灯は午前五時半~午後十時に受け付ける
 
 
 
★京の夏を彩る伏見稲荷大社の「本宮祭」が七月二十三日と二十四日に行われる。       
二十三日の宵宮祭では
、午後七時から稲荷山をはじめ、境内全域にある石灯籠と数千もの奉納された提灯などに点火され、京野菜や花を描いた行灯画など幻想的な雰囲気が漂う中、「万灯神事」が行われ、浴衣姿の家族連れが柔らかな光の中で夕涼みを楽しんだ。     
本宮祭(二十四日)は稲荷大社の分霊を祀る全国の崇敬者が年に一回,本社に参拝する盛夏の大祭。日没から,鳥居が連なる稲荷山参道などで約六千個の提灯に次々と明かりがともった。参道の灯籠約三百五十基,奉納された提灯約数千個にともす神事が厳かに行われる。
本殿周辺では,京都市やその近辺に在住する日本画家や洋画家、工芸家らが奉納した約四百点が行灯画として色鮮やかに展示され、夜風に吹かれながら訪れた人たちの目を楽しませ、夏の夜を満喫していた。  
 
 
     [祇 園 祭 シリーズ]
 
 
祇園祭の後祭(あとまつり)の山鉾巡行(二十四日)を前に、中京区で二十三日、本山修験宗総本山・聖護院の山伏が祈祷(きとう)したり、護摩を焚いたりして、巡行の安全を祈った。
山伏たちは午後に六角堂を出発。ほら貝を吹きながら、ゆかりのある浄妙山と北観音山、南観音山、八幡山役行者(えんのぎょうじゃ)山を巡拝した。
北観音山では、巡行まで会所の二階に安置される楊柳(ようりゅう)観音座像前で山伏が祈祷した。
修験道の創始者、役小角(えんのおづの)を本尊とする役行者山では、山の前で護摩を焚いた。注連縄(しめなわ)で囲まれた結界に入ろうとする山伏が「修験道の開祖はいかに」などと問答を繰り返し、「合格」すると中に招き入れられた。見物客が取り巻く中、護摩が焚かれると、ビルの谷間にもくもくと煙が上がった。
 
 
 宵山の二十三日の深夜、南観音山で独特の儀式「暴れ観音」が行われる。
ご神体の揚柳観音を台座に縛り付け、激しく振りながら町内を走り回る豪快な行事。 南観音山だけの珍しい儀式。