"おいない"の京都最新情報

2019年 6月 20日(木)


     【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
 ★洛北・鞍馬寺では六月二十日、大蛇に見立てた青竹を山刀で断ち切り、災いを払って古事を願う「竹伐り会式」が僧兵に扮した地元の人たちの豪快な刀裁きで行われた。
平安時代鞍馬寺中興の祖・峯延(ブエン)和尚が大蛇に襲われ、法刀で退治したとの故事にちなむ、千年以上の歴史を伝える神事。
江戸時代中頃から、東の近江座と西の丹波座に分かれて竹を切る速さを競い、両地方の豊凶を占うようになった。
ほら貝の音を合図に、黒の僧衣に白袈裟を弁慶かぶりした八人の大惣荒法師仲間が本殿前の特設舞台で「竹ならし」で竹の長さを切り揃え、東西に分かれ二人一組になって直径約十五㌢、長さ五㍍の青竹四本に、山刀を振り下ろし、切り落としていきます。
導師が扇をかざしたのを合図に大惣はバン、バンと激しい音を響かせながら、四本の竹に刀を激しく打ちつけた。
先に切り取った方が今年の豊作を約束されるという。
その青竹は魔除け、厄よけとされており、竹は二回切るので(竹ならし・勝負伐り)、最初の竹鳴ならしだけではなくて、勝負伐りまで見ると縁起がいいようです。
竹の切れ端は、参拝者らのお守りに使われるという。
ちなみに昨年は、七年連続で西の丹波座に軍配が上がっていますが、はたして今年の勝敗は?
信楽香爾(しがらきこうじ)執行の扇を合図に各座四人が二人ずつ竹を切り始めた。先に六つに切り分けた丹波座が「丹波の勝ち」と名乗りを上げて境内に駆けだしていくと、集まった約六〇〇人の参拝者から大きな拍手が起こった。