"おいない"の京都最新情報

 2018年 10月 29日(月)


    【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
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 上京区北野天満宮では十月二十九日、恒例の「余香祭」行われた。
菅原道真公は、右大臣の位にあった昌泰三年(九〇〇年)九月、醍醐天皇より京都御所・清涼殿に於ける「重陽の宴」に召され詩を詠まれ、帝は菅公の詩にいたく感銘され、、着衣を授けられた。
一年後配流地の大宰府でその栄華を追想され、有名な「去年の今夜清涼に侍す……恩賜の御衣……余香を拝す」とはじまる[重陽後一日]の詩篇を作られたのに因み、大正八年十月二十九日(往時の九月九日を新暦に換算)に、久しく絶えていた旧儀を「余香祭」と名付け再興し、以後毎年十月二十九日に行うようになる。
毎年兼題を決めて全国より集まる数百首の献詠された和歌を神前で披露します。
当日の神餓(お供えもの)には黄菊,白菊を飾り、又斎主以下祭員・奉仕者も全員冠に小菊をかざして奉仕する。
左遷された身の上にもありながら賜った衣の香を拝しているという公の人柄がしのばれるエピソードです。
 
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