"おいない"の京都最新情報

2018年 10月 24日(木)


     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
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 南座の新開場を目前に、花形役者が勢ぞろいする歌舞伎史上最大規模のお練りが二十七日、祇園四条通で開かれることが決まった。全車線を通行止めにし、祇園祭以外では異例の四条通での大規模イベントになる。中村時蔵(63)以下の世代のほぼ全ての役者が参加。十一月の顔見世で襲名を披露する松本幸四郎(45)、市川染五郎(13)親子のほか、今年の顔見世には出演しない人気役者たちも駆けつけ、京を練り歩く。
南座発祥四〇〇年 南座新開場祇園お練り」と銘打つ。当日は午後二時半に南座前で出発式を開く。その後、八坂神社石段下までの四〇〇メートルを総勢約七〇人の役者が紋付きはかま姿で三~四人ずつ並んで歩く。午後三時半に終了予定。
花形役者がそろうお練りは、東京の歌舞伎座が建て替えで新開場した二〇一三年春に銀座であり、数万人の人出があった時以来。この時は市川海老蔵(40)や中村勘九郎(36)ら約六〇人の役者が参加したが、当時より子ども世代の役者が増えており、近年にない規模のお練りになる。
参加する役者は現在最終調整しているが、最年少では、勘九郎の次男の長三郎(5)らも歩く予定。
南座から八坂神社までの四条通は当日午後一時半~四時半は車両通行止めとなる予定で、路線バスは迂回する。雨天決行。
南座は江戸時代初期の元和年間(一六一五~一六二四年)にルーツを持つ日本最古の劇場。現在の建物は一九二九(昭和四)年築で、約三年がかりの耐震改修を終え、十一月一日に初日を迎える顔見世で新開場する。今年は二十二年ぶりとなる二カ月連続の顔見世で、十二月も役者や演目を替え、二十六日まで続く。
 
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 ★恒例の「市民大茶会」が二十四日、中京区の二条城清流園で始まった。朝晩の冷え込みでぐっと秋めいた庭園で、市民や観光客が一服を味わった。
茶道文化に広く親しんでもらおうと、茶道各流派の協力で市が毎年開く。
初日は裏千家、十一月一日は表千家、三日は藪内家が担当し、それぞれ午前九時半から午後三時まで、有料で茶席を設ける。
着物姿の来場者らは、庭園内の「和楽庵」と「香雲亭」に特別に設けられた茶席で、うっすらと色づき始めた木々を眺めながら、和菓子と抹茶をゆっくりと堪能した。
 
  2018年 10月 25日(木)

    【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
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 伏見稲荷大社で毎年四月の水口播種祭、六月十日に五穀豊穣を祈る農耕神事「田植祭」で境内の神田に植えられた早苗が稲穂となり、大神のみたまの働きによって成長し稔った稲を刈る祭事で秋の恵みに感謝する「抜穂祭」が十月二十五日、境内の神田前の舞台で営まれ、雅楽の優雅な調べと、鮮やかな緋袴姿の神楽女が鎌と稲穂を手に古式ゆかしく、あでやかな「抜穂舞」が披露される中、男女約二十人が、手甲脚絆・管笠姿で横一列になり、神田の稲をかまで手際よく刈り取っていた。
美しく、そしてのどかな祭で、古式ゆかしい稲刈りは約五㌃の神田で毎年約百五十㌔を収穫し、十一月二十三日の新嘗祭で神前に供えられる。稲藁は火焚祭に焚き上げられます。
 
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 京の花街の一つ、先斗町歌舞会の代表的な行事のひとつ「水明会」は昭和五年三月十五日に第一回目の公演がもたれました。
これはそれ以前にあった伎芸研究会として催されていた「長唄千代栄会」(明治四〇年二月発足)と「土曜会」(昭和二年九月発足)との両会が発展的併合したものです。

日ごろの精進の成果を披露する水明会は一九三〇年から続く伝統行事の一つ。大ざらえでは、秋の気配が漂う舞台で芸妓たちがあでやかな舞を披露した。
舞台は、能狂言に題材を得た常磐津「寿栄広(すえひろ)」で開幕し、西洋音楽に影響を受けた大和楽の三題「雨」「梅」「城」を披露。最後に長唄越後獅子」をにぎやかに踊り舞う。
公演日時  平成三十年十月二十五日(木)〜 二十八日(日)
午後四時開演(開場三〇分前)
観覧料  指定席/八〇〇〇円、七〇〇〇円