"おいない"の京都最新情報

 2018年  10月 18日(木)


    [京 の 季 節 の 花  だ よ り]
 
イメージ 1
 山科区北花山・大乗寺の境内で一日のうちに色を変えるスイフヨウ(酔芙蓉)が、見頃を迎えている。
幾重もの花びらを広げた美しい姿を見せている。今年は夏に雨が多かったため、開花が約一種澗遅い。参拝者らは八重咲きのかれんな花を楽しんでいた。
スイフヨウアオイ科で、背丈ほどに育った茎に直径十㌢~十五㌢前後の大輪の立派な白い花をつけ、朝の開花時には純白色で、昼頃から赤みを帯び始め、夕方にかけて全体がピンク色になった後しぼむ「一日花」。朝に白い花を咲かせ、夕方にピンクや紅に色を変える様子を、酒に酔っていく人の顔色のように変わることから、その名が付いたとされる。
大乗寺には一九九六年から境内に植え始め、現在は約一三〇〇本が育つ。
寺によると、スイフヨウは気温が高いほど色の変化が早く、楽しめる。住職は「心が安らぐ花。多くの方に見に来てほしい」と話している。
今夏の暑さで開花が一ヵ月ほど遅れたが今月いっぱいまで見頃が続くという。拝観無料。午前九時~午後五時。
 
  2018年 10月 19 日(金)
             【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
イメージ 4
 織田信長・信忠父子をを祀る北区・建勲神社は一八六九(明治二)年に創建された。
十月十九日、恒例の「船岡大祭」が営まれる。

大祭は戦火で荒れ果てた京都の復興に尽力した信長を偲び、太平の世を願う祭りで、信長が始めて上洛し、天下統一への一歩を踏みしめた一五六八(永禄十一)年十月十九日にちなんで毎年開かれている。
今年は信長が今川義元を破った桶狭間の戦いから四百五十五年目。
神事では、信長が桶狭間へ出陣する前に清州城で舞ったと伝わる仕舞「敦盛」が奉納された後、「長篠の合戦」にちなんで火縄銃の三段撃ちなども実演。
古式炮術流儀保存会の会員九人が、拝殿前の石段から秋空に向かって火縄銃の空砲を打ち鳴らす。甲冑姿の会員が「火ぶたを切れ」「放て」などの合図で引き金を引くと、身体を揺さぶるような轟音が船岡山にこだまし、戦国時代に思いをはせていた。
その他、キリシタン衣装を付けてポルトガルギターの奉納や舞楽の奉納がある。
同時に神社が所蔵する信長一代記で重要文化財の「信長(しんちょう)公記」(十五巻)も特別公開される。
信長公記は信長の側近・太田牛一が信長の上洛した一五六八年から一五八二年本能寺の変までの十五年間を、一年一冊ずつまとめた自筆で価値が高い軍記。
 
イメージ 2
 東山区高台寺で十九日、秋の夜間特別拝観でライトアップの点灯が始まる。境内と境外で「生と死」をテーマにしたプロジェクションマッピングの映像が投影され、拝観者に「生命とは何か」を問いかけている。
境内の方丈前庭の白砂上では、ゆったりとしたリズムの音楽に合わせて約三分の映像を映し出す。映像には清らかさを象徴するハスの花や宇宙を示す光の輪が登場し、仏教の教えに基づいた静かな死後の世界を表現する。
一方、境外の勅使門や利生堂(りしょうどう)の壁面には「動」をイメージした映像を投影。竜が動き回るとともに鮮やかな花火や深紅の紅葉が舞うさまは、人が生きる「現世」を表す。
夜間特別拝観は十九日から十二月九日までの午後五~十時(九時半受け付け終了)。拝観料が必要。
 
イメージ 3