"おいない"の京都最新情報

  2018年 10月 12日(金)

     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

時代祭:新調された久坂玄瑞と吉村寅太郎の具足など時代祭の衣装

京都三大祭りの一つ、時代祭に使用される衣装の一部が新調され、左京区平安神宮でお披露目された。幕末に活躍した勤王の志士、久坂玄瑞吉村寅太郎の具足が約半世紀ぶりに新調され、明治一五〇年の節目を彩る。
久坂は長州藩士で蛤(はまぐり)御門の変に参加、負傷後に自刃した。胴部分には蒔絵(まきえ)で大きく家紋があしらわれている。手を覆う籠手(こて)や太もも部分の佩楯(はいだて)は紺麻地(こんあさじ)で作られている。
吉村は土佐藩士で天誅(てんちゅう)組を結成。奈良県五條市代官所襲撃に加わったが戦死した。吉村の胴部分には家紋はないものの、黒光りする様子が勇ましさを際立たせる。
新調・補修費用は合わせて約一八五〇万円で近年では最高という。藤原公卿(くぎょう)参朝列に加わる武官の黒色の上着「袍(ほう)」や、神幸列の前を行く前列の迦陵頻伽(かりょうびんが)や胡蝶(こちょう)の装束も新しくなった。
時代祭の行列は二十二日正午に京都御苑を出発する。雨天の場合は二十三日に順延する。

東林院:「梵燈(ぼんとう)のあかりに親しむ会」2018年

右京区妙心寺塔頭・東林院で恒例の夜間特別拝観「梵燈(ぼんとう)のあかりに親しむ会」が始まった。虫の音が響く禅寺の庭にろうそくの明かりが揺らめき、深まりゆく秋を感じさせている。
住職手作りの瓦製の照明「梵燈」や、竹筒に入れたろうそくなど約六〇〇基が境内に並んだ。書院前の庭では、明かりを並べて禅語「松風一味禅(しょうふういちみのぜん)」の文字を表現したほか、枯れ山水の庭の木々や石仏が柔らかな光にぼんやりと照らし出された。
夜間特別拝観は一九九九年から毎年行っている。住職は「禅語は、松の間を吹く風は清らかで禅の心を味わえるという意味。明かりを見るとともに風の音、虫の声に耳を傾けて自分を見つめ直してもらいたい」と話す。特別拝観は十二~二十一日の午後六~九時(八時半受け付け終了)。拝観料五〇〇円。
   2018年 10月 13日(土)

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春日大社・春日祭:「拝殿回り」
★京の都の秋を彩る大祭、右京区西院・春日神社の「春日祭」が毎年十月第二土曜日・日曜日の両日にわたって盛大に挙行される。今年は十月十三日(宵宮)、十四日(本宮)と催される。
奈良・春日神社よりご分霊を迎え、今年で千百七十九年の歴史を有し、第五十三代 淳和天皇が、淳和院離宮(西院とも称する)の守護神として祀られた事に始まる。
以後、皇室を始め、広く畿内の尊崇を集め、また西院村の産土社として崇め祀られてきた。九日の本宮は笛隊に続いて、平成十八年より女性だけで担ぐ女みこしも登場。
剣鉾差し回し・神輿の巴回り・差し上げと威勢のいい神輿巡幸や総勢約千人で構成する衣裳行列などで約四時間半をかけて西大路通四条通をゆったりと練り歩く。 

春日祭 ・女神輿