"おいない"の京都最新情報

 2018年 10月 7日(日)
    【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】

 ★秋恒例の「宇治茶まつり」が十月七日、宇治市の府立宇治公園(中の島)一帯で催される。
茶の発展に尽くした栄西明恵千利休の供養祭です。宇治茶祭奉賛会の主催。

宇治橋三の間での「名水汲み上げの儀」でスタート。
名水が運ばれた興聖寺では茶つぼの口切り式や献茶式と、茶せんの供養も行われる。
茶席は興聖寺宇治神社、点心席は市観光センターに設けられる。宇治公園では、茶香服を簡略にした「お茶のみコンクール」や、茶器や茶葉などが当たる抽選会もある。
 

右京区花園の妙心寺塔頭・東林院で毎年秋に催される、庭に配されたろうそくの明かりを楽しむ夜間特別拝観「梵燈のあかりに親しむ会」が始まった。
本堂前の庭園「蓬莱の庭」で、枯山水の五つの庭に約四〇〇本の梵燈をともし、住職が手作りした瓦製の灯ろう「梵燈」六十台や竹筒百本のほか、近年はろうそくの明かりで禅語をかたどっており、今年は「秋風一味涼(しゅうふういちみりょう)」を表した。
庭では、虫の鳴き声や、水琴窟(すいきんくつ)の音がかすかに聞こえ、幻想的な明かりとともに秋の雰囲気を醸した。
秋風に炎がゆらめく中、梵燈や灯籠からもれるあかりが枯山水の庭石や石仏、こけむす庭や木々を柔らかな光に包み、幻想的な明かりとともに雰囲気を醸し出し、幽玄の世界へと導く。
開創四〇〇周年(一九九七年)を記念し、翌年から毎秋行っている。今年で二十回目
親しむ会は七~十六日の午後六時~九時(午後八時半受付終了)。拝観料五〇〇円。
 
 ★平岡八幡宮:「例祭」
子供が青年と相撲を取り、必ず勝つという三役相撲はユーモアたっぷり。

八幡信仰の教えで、ご加護を受けたら子供でも大人に勝つことができる という意味が込められ、また子供達の元気な成長を願うものです。
行司さんのユーモラスな所作も楽しい行事。
本殿前広場での剣鉾差しと立派な神輿も見ものです。
 
 ★ヨシを束ねた巨大なたいまつを担いで街中を練り歩く三栖神社(伏見区)の祭礼「炬火(たいまつ)祭」が七日夜、同区中書島地域一帯で営まれた。一時途絶えていたが、今年で復活から三十年の節目を迎えた。炎が夜空を赤く染め、大勢の見物客を魅了した。
炬火祭は、壬申の乱大海人皇子天武天皇)が三栖村を通った際、地元の住民がかがり火をたいて闇夜を照らしたという伝記が由来とされる。昭和の半ばに途絶えたが、地元の青年たちが中心となって一九八九年によみがえらせた。
午後八時、三栖会館前で直径一二〇センチ、長さ五メートルの大たいまつに点火。約三〇人の男衆が「サア、ヨイ、ヨイ、ヨイ」と威勢の良い掛け声を上げながら竹田街道を北上した。激しく燃え上がったたいまつが回転すると、沿道からは大きな歓声が上がっていた。
 
2018