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2018年10月 1日(月)
神無月の名を欺いて、京都の十月はお祭り月。春とは一味違う別の華やかさが街に満たされます。
【今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
★六十年に一度の法要「戊戌(ぼじゅつ)開封法会」が一日、右京区嵯峨の大覚寺(真言宗大覚寺派大本山)で始まった。平安時代に嵯峨天皇が写経した般若心経を納めた心経殿の扉が開かれ、多くの参拝者が訪れた。
法要は飢饉(ききん)や疫病流行が相次いだことを受け八一八(弘仁九)年、嵯峨天皇が一字ごとに三度礼拝し写経した故事にちなむ。同年が「戊戌」であったことから鎌倉時代以後、六〇年ごとに写経の封を解き法要を営んでいる。
午前十時半、黒沢全紹門跡らが読経する中、僧侶が写経を納めた心経殿の扉を開いた。開封後、高円宮妃久子さまと三女の絢子さまが写経を拝観された。法要終了後には一般の参拝者も見学した。
同寺の岡村光真執行は「嵯峨天皇は国民が苦しむ様子に心を痛め写経された。今年は天変地異の多い厳しい年となっている。思いを新たにしつつ、多くの参拝者を迎えたい」と話した。十一月三十日までの期間中、僧侶による伝統的な法要やいけばな嵯峨御流の華道祭などが営まれる。参拝料千円。
法要は飢饉(ききん)や疫病流行が相次いだことを受け八一八(弘仁九)年、嵯峨天皇が一字ごとに三度礼拝し写経した故事にちなむ。同年が「戊戌」であったことから鎌倉時代以後、六〇年ごとに写経の封を解き法要を営んでいる。
午前十時半、黒沢全紹門跡らが読経する中、僧侶が写経を納めた心経殿の扉を開いた。開封後、高円宮妃久子さまと三女の絢子さまが写経を拝観された。法要終了後には一般の参拝者も見学した。
同寺の岡村光真執行は「嵯峨天皇は国民が苦しむ様子に心を痛め写経された。今年は天変地異の多い厳しい年となっている。思いを新たにしつつ、多くの参拝者を迎えたい」と話した。十一月三十日までの期間中、僧侶による伝統的な法要やいけばな嵯峨御流の華道祭などが営まれる。参拝料千円。
★学業の神・菅原道真公が祀られる上京区・北野天満宮で、秋の大祭「ずいき祭り」が十月一日から五日まで行われる。
祭の由来になったずいき(里芋の茎)など食物で飾った御輿のお祭りで、一年の五穀豊穣を感謝し、神前に新穀、野菜、果実などを供えたのが始まりで、室町時代から続くとされています。
毎年九月初旬から地元の人々によって手作りされ、屋根と四本柱をすべて瑞饋(ずいき)を使い、鬼瓦をかしら芋、瓔珞(ようらく)を茄子や唐辛子、ほおずきなどで飾った鳳輦(ほうれん)というずいき神輿に御霊を移す出御祭が行われた後、導山を始め三基の鳳輦と松鉾他が北野天満宮の本社を出て、宮司など神職を始め氏子崇敬者らが供奉、約百五十人余が祭列を整え氏子区内を巡行して、約四㌔離れた西ノ京の御旅所まで華やかに練り歩く。
着御祭に引き続き氏子地域より選ばれた女児による「八乙女田舞(やおとめたまい)」が奉納されます。
鳳輦は還幸祭の四日までずいき神輿とともにお旅所に駐輦され、その間お旅所には多くの出店が連日、軒を並べ祭り気分で賑わいます。
祭の由来になったずいき(里芋の茎)など食物で飾った御輿のお祭りで、一年の五穀豊穣を感謝し、神前に新穀、野菜、果実などを供えたのが始まりで、室町時代から続くとされています。
毎年九月初旬から地元の人々によって手作りされ、屋根と四本柱をすべて瑞饋(ずいき)を使い、鬼瓦をかしら芋、瓔珞(ようらく)を茄子や唐辛子、ほおずきなどで飾った鳳輦(ほうれん)というずいき神輿に御霊を移す出御祭が行われた後、導山を始め三基の鳳輦と松鉾他が北野天満宮の本社を出て、宮司など神職を始め氏子崇敬者らが供奉、約百五十人余が祭列を整え氏子区内を巡行して、約四㌔離れた西ノ京の御旅所まで華やかに練り歩く。
着御祭に引き続き氏子地域より選ばれた女児による「八乙女田舞(やおとめたまい)」が奉納されます。
鳳輦は還幸祭の四日までずいき神輿とともにお旅所に駐輦され、その間お旅所には多くの出店が連日、軒を並べ祭り気分で賑わいます。
☆ 二日 ずいき祭・献茶祭
☆ 三日 ずいき祭・甲御供奉鐉
☆ 四日 ずいき祭・還幸祭
御旅所で出御祭が執り行われ、後に出御、牛に曳かれた御羽車も加わり祭礼の行列が氏子区内を巡行して夕方本社に還御、還幸祭が行われます。
☆ 五日 ずいき祭・后宴祭
★東山区の三十三間堂で、新たに国宝に指定される一〇〇一体の「木造千手観音立像」を一・二メートルの高さから拝観できる「秋雲壇(しゅううんだん)」(幅一メートル、長さ七・八メートル)が初めて設けられた。国宝指定を祝う慶讃(けいさん)法要が三日から始まるのに合わせて、十一月二十六日まで設置する。
堂の北端と南端に置かれた風神・雷神像と同じ目線で千手観音立像を眺められるよう、秋雲壇の高さを二像の台座の高さに合わせた。壇に上ると、普段は前列の観音像に重なって見づらい後列の観音像の姿もよく見え、下から見るのとは全く異なった迫力が感じられる。
秋雲壇は、慶讃法要が営まれている間も上ることができる。普段は東京国立博物館、奈良国立博物館、京都国立博物館に寄託されている五体の観音像も十一月末までの期間限定で「里帰り」しており、一〇〇一体が一堂に会した姿を眺められる。階段のみでスロープはない。
一般六〇〇円(中高生四〇〇円、小学生三〇〇円)。先着千人に、全ての像の名前を記した「仏名(ぶつみょう)帳」を配布する。
堂の北端と南端に置かれた風神・雷神像と同じ目線で千手観音立像を眺められるよう、秋雲壇の高さを二像の台座の高さに合わせた。壇に上ると、普段は前列の観音像に重なって見づらい後列の観音像の姿もよく見え、下から見るのとは全く異なった迫力が感じられる。
秋雲壇は、慶讃法要が営まれている間も上ることができる。普段は東京国立博物館、奈良国立博物館、京都国立博物館に寄託されている五体の観音像も十一月末までの期間限定で「里帰り」しており、一〇〇一体が一堂に会した姿を眺められる。階段のみでスロープはない。
一般六〇〇円(中高生四〇〇円、小学生三〇〇円)。先着千人に、全ての像の名前を記した「仏名(ぶつみょう)帳」を配布する。