"おいない"の京都最新情報

2018年 9月24日(月)


     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
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 伏見区御香宮神社では、ろうそくの明かりの下で伝統芸能を鑑賞する「御香宮神能」が九月二十四日夜上演され、観客を幽玄の世界へといざなう。
御香宮神能は豊臣秀吉伏見城の守り神とした神社、鳥羽伏見の戦いでは、薩軍の屯所にもなった御香宮能舞台での能と仕舞、狂言で、室町時代から神事として続いており、毎年秋に境内の能舞台で、ろうそくの柔らかな光りが舞台を包み、虫の音が響く中、開かれている。
能楽が猿楽と呼ばれていた六百年以上前から催されている。
神能は、日没になると本殿と向かい合う形で設けられている御香宮能舞台で、舞台の回りのろうそくに灯が灯され、奉書紙を通して漏れる柔らかな光が舞台を照らし、ろうそくの明かりで演じる「蝋燭能」として親しまれている。
 
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 ★女性のいのちともいうべき髪に彩りと華やぎを与えてくれる日ごろ用いる櫛に感謝する「櫛まつり」が九月二十四日、第五十八回目を東山区安井金比羅宮で境内の久志塚に使い古した櫛を納めて供養する。
使い古した櫛やかんざしに、感謝を込めてお清めし供養するお祭りです。

昭和十六年九月に境内北側に久志塚(櫛塚)が建立されてより、女性の命である髪の美しさを引き立てる櫛をお祀りし、女性の美容美顔美髪にご利益があります。
櫛供養のあと舞が奉納され、「元禄島田」や「耳かくし」など古墳時代から現代までの四十五の髪型に結い上げた女性ら四十人余が、各時代の髪型とあでやかな衣装の女人風俗行列で神社境内を出発して、祇園界隈・四條通、川端通、新橋通、から花見小路を練り歩く。以前は「くし」の語呂合わせで九月四日にあったが、現在は美容師の休日の九月第四月曜日に行われるようになった。
 
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 ◆京都のお月見情報
 
 中秋の名月とは?
昔の暦では一月~三月を春、四~六月を夏、七月~九月を秋、十~十二月を冬としていました。
中秋というのは読んで字の如く「中」の「秋」、つまり旧暦の八月のことを言います。
日本独自のものとして、旧暦の九月十三日を「十三夜」として月を愛でる習慣があります。
普通「十五夜」と「十三夜」はセットで愛でるものとされ、片方だけを観ることを片見月として嫌われていました。
 
★日本三大名月観賞池のひとつ、大沢の池で観月の夕べが催されます。
池には龍頭船が浮かび、琴の調べが響く中(※今年は21号台風のため観月コンサート及び琴演奏は開催されません。大覚寺若手僧侶による声明ミニコンサートのみ)、何ともいえない雅な雰囲気に包まれてみるのはいかがでしょうか。
また、池に浮かぶ船の上と池畔にお茶席も設けられます。
 
 下鴨神社「名月管弦祭」
* 昭和三十八年から一般に公開されるようになりました。観月の会と併せて豊作祈願を雅楽で表現し奉納します。
また、十二単の平安貴族舞、舞楽、管弦、琴の演奏なども奉納されます。茶席も設けられ、古式ゆかしい祭事を観覧しながら楽しめます。  
  平野神社「名月祭」
神事のあと民謡、舞踊や雅楽の奉納が行われ、抹茶の接待もあります。 
 ■八坂神社「観月祭」
舞殿にて舞楽箏曲などの様々な奉納行事があります。
上賀茂神社「賀茂観月祭」
祭典後、参拝者の先着300名に亀屋良長から奉納の「月見団子」の整理券を配布します。
地域、和太鼓クラブやミニコンサートなどの奉納があり、終了後には、増田徳兵衛商店奉納による「月の桂にごり酒」が先着順で振舞われます。
妙心寺塔頭退蔵院「観月茶会」
恒例の観月のお茶会はお茶席のほか、お茶席・茶室「囲い席」を公開し、回遊式庭園「余香苑」などをライトアップします。
また秋の味覚を取り入れた特別な精進料理を堪能し、食事の中程で邦楽生演奏を鑑賞します。 
萬福寺「月見の煎茶会」
日本煎茶道連盟が主催し、宇治市萬福寺で「秋の夕べ」が開かれます。
煎茶道の様々な流派が合同で茶会を開き、月見も同時に楽しめます。 
高台寺 観月茶会
月明かりの下で名勝庭園を散策。呈茶、点心、掌美術館の見学、喫茶等、盛りだくさんな内容です。
お茶会未経験者や、お一人様でも参加でき、服装も自由です。 
■長岡天満宮 名月祭
神楽、琴、琵琶の演奏が奉納されます。月の下でのお茶席、お弁当が楽しめます。
向日神社「観月の夕べ」
本殿で、煎茶道方円流による献茶式や、清めの鈴を鳴らす神事が開かれます。
晴れていれば本殿間にて尺八や琴等の邦楽邦楽があります。
茶席も用意され、会場に飾られていたススキが、家内繁栄を願って参加者に配られます(20時半以降)。
境内に設置された灯りが境内を照らします。 
神泉苑「観月会」
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夜の庭園が特別に公開され、善女龍王社拝殿にて沖縄三線や琴の奉納、法成池船中にてお茶席があります。
与謝蕪村の俳句の御朱印と善女龍王の扁額の印の御朱印が入った観月会特別朱印帳が授与されます(1800円。9月1日より神泉苑にて) 
松尾大社 観月祭
重森三玲ら3代による松風苑庭園(磐座の庭、曲水の庭、蓬莱の庭)のライトアップは、昼間とはまた違った景色を写しだします。
舞や和太鼓、国内外の様々なジャンルの音楽が奉納され、俳句大会や月見酒まん・たる酒の接待(先着500名)も行われます。(※過去の例)
京都府立植物園「名月観賞の夕べ」
夜の植物園を開放して、仲秋の名月を観賞します。会場である大芝生地では野外音楽会、天体望遠鏡による仲秋の名月観察会も。
竹灯火約2000本が道案内します。

■吉田山荘「お月見コンサート」
吉田山荘は、昭和天皇の義理の弟、東伏見宮家の別邸でした。
日替わりでゲストを迎え、月見団子や秋草、里芋を供え、中秋の彩りを奏でる1ランク上の観月会です。
 智積院「観月会」 
観月会では、智積院僧侶による声明と密教瞑想「月輪観(がちりんかん)」の体験指導、「お月見コンサート」が催されます。
秋の夜長、美しい音色を聞きながらのお月見などいかがでしょうか。
同時に夜間特別拝観・宸殿特別公開、月見だんごの販売も行われます。(※過去の例)
 
■無鄰菴「東山の名月をながめる会」
夜の庭園で日本文化のいくつものジャンルを織り交ぜ、中秋の名月を味わう贅沢な「庭遊び」。
月明かりのもと、篠笛や名月にちなんだお菓子を堪能します。