"おいない"の京都最新情報

2018年 8月 31日(金)


    花街シリーズ
 
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 京都五花街の一つ、祇園東の秋の舞台公演「祇園をどり」(十一月~一〇日)のプログラム写真の撮影が三十一日、東山区祇園会館で行われた。衣装を身にまとった芸舞妓たちが本番の舞台に立ち、表情やしぐさを確かめながらカメラに向き合った。
六十一回目の演目は、全六景の「遊尽童翫物(あそびづくしわらべのかんぶつ)」。古典を題材に新年をことほぐ「春駒」で始まり、こま売りと女房の色模様を描く「喧嘩独楽(けんかごま)」、日本橋から京に上る東海道中の風景を素踊りであらわす「双六(すごろく)」、舞妓の踊りで伝統的な玩具を紹介する「あそびづくし」などが続き、恒例の総踊り「祇園東小唄」で幕を閉じる。
公演は芸舞妓十八人が出演する。
 
    2018年 9月1 日(土)

      [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 宇治市・宇治田原町湯屋谷の大滝大明神で酒を飲ませて酔わせたウナギを放ち、五穀豊穣の願いを込めて、雨を願う伝統神事「大滝祭」が九月一日営まれた。
神事は、かって日照りが続いた時、酒を飲ませたウナギを滝へ放流したところ、竜に変身し天に昇って雲を呼び雨を降らせた、という伝承にちなんで江戸時代から毎年営まれている。
滝の中腹にあるほこらの前で神職祝詞を上げ、玉櫛を奉納。その後、ウナギ三尾の口にそれぞれ酒を注ぎ入れ、順番に滝つぼへ酔わせ放流した。投げ放たれたウナギは身をくねらせて滝つぼへと落ち、集まった住民らは五穀豊穣を願い静かに見守っていた。
 
   2018年 9月 2日(日)

    【今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 西京区・酒の神として信仰を集める松尾大社では,毎年九月第一日曜日(今年は二日)に[八朔祭]が催される。
八朔は旧暦八月一日のことで二百十日前後のこの頃、農作物特に稲作にはとても大事な季節。台風を控えて、風雨安穏,五穀豊穣、家内安全を祈願する祭礼で、境内一円に数千の提灯がともる。
二日の前夜祭には、群太鼓奉納や江州音頭盆踊り大会、献灯された子どもたちが描いた絵提灯に、明かりがともった。
二日の八朔祭を控え、盆踊りや夜店でにぎわう境内は、淡いだいだい色の光に包まれた。
 
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 子ども絵提灯は、地域の子どもたちが描いた絵を張り紙にし、拝殿横に二百基あまりがつり下げられた。花火や送り火など夏の行事のほか金魚やイヌ、ネコなど生き物を描いた作品が多く、家族連れらが風に揺れる絵提灯を見て回っていた。
四十一回目の今年は地域の園児や小学生が出品した。
松尾大社の中門を写実的に描いた絵や、手形をたくさん押した作品もあり、浴衣姿の子どもたちは自分や友達の絵を見つけては喜んでいた。
 
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 ☆京都で初の「女神輿」を担ぐ女性たち”やまぶき会”の約百五十人が,背中に山吹色の紋が入った揃いの法衣にねじり鉢巻きの粋な姿で,嵐山周辺を練り歩く。
松尾大社を出発し、阪急嵐山駅や櫟谷宗像神社、野宮神社で折り返す約四㌔の行程を,重さ約四百五十㌔のみこしを「ホイット、ホイット」と威勢のいい掛け声を上げ、渡月橋上流で船にみこしを乗せて川を渡す船渡御では女性和太鼓サークルが勇壮な応援、船は無事に対岸に着いた。このほか、上賀茂の神にお目にかけるための大八朔奉納相撲や万灯祭があり、嵯峨野六斎念仏踊りや上桂御霊太鼓が奉納される。
 
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 上賀茂神社で九月二日、江戸初期から中期にかけて上賀茂一帯に流行した伝統ある踊り「紅葉音頭大踊り」が行われる。盆踊りの一種です。 京都市の無形民俗文化財に指定されています。
はやり歌や歌舞伎の台詞等を引用し、節を付けて伝承されてきました。
上賀茂神社の一の鳥居付近で紺絣の浴衣に三幅前掛け、頭にかんざし、姉さんかぶりのたすき姿で、赤鼻緒の草履をはき、音頭取りが歌う「紅葉のにしき」「近江八景」「草紙洗小町」など四条八景他数曲などの音頭に合わせて踊ります。
もとは御所の庭で踊られていたという由緒あるものですが、一般の参加も可能です。
音頭取りが歌う四条八景他数曲。※雨天時は上賀茂会館にて行われる。
 
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 煎茶道方円流(水口豊園家元)は二日、東山区高台寺豊臣秀吉と妻ねねを偲び二人の肖像画を掲げた方丈で、厳かに一煎を献じた。
秀吉らの遺徳をしのび、安寧を祈るため、毎年一回行っている。炭手前で涼炉(りょうろ)の火が整えられた後、小園家元嗣(いえもとし)が丁寧に一碗の煎茶をいれ、仏前に供えた。続いて、後藤典生執事長らが読経した。
式後、境内には拝服席や玉露席が設けられた。青森支部が担当した拝服席には、紅白のヒメリンゴなどが飾られ、約二〇〇人の列席者は、秋の便りを楽しみながら、すがすがしい茶を味わっていた。