"おいない"の京都最新情報

2018年 8 月 24 日(金)


  [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 雲ヶ畑の松上げ
愛宕山への献火として行われる。加茂川の源流で知られる林業の集落・雲ヶ畑
山上に割り木を運び松明としそれを二つの文字にかたどり櫓にくくりつける。空中に浮かぶ火の文字は毎年異なり点火直前まで秘密。

この地の愛宕山山頂二箇所に松明が同時点火され、愛宕明神に火災予防と五穀豊穣を祈願します。
雲ヶ畑の高雲寺から「権兵衛」役の男性と見物客が、向かいの山に 「お~い」と合図すると点火が始まった。二集落で行われる「雲ヶ畑松上げ 」。中畑地区で点火を担うのは若中と呼ばれる十六~三十五歳の男性たち。やぐらが漢字に組まれるのが特徴だが、当日まで家族にも明かさないのが習わし。
 
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 ★広河原の松上げ
花脊・雲ヶ畑と同じく愛宕山への献火として行われる火祭りで、火災予防、豊作などが祈願される。

下之元町の灯籠木場(とろぎば)に約千五百本の松明が焚かれ、威勢のいい掛け声とともに小松明(放り上松)を投げ上げて、高さ約二十㍍の灯籠木の先の笠に点火する。
松上げの後、「やっさこさい」と「ヤッサ踊り」や「江州音頭」が奉納される。
 
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 左京区・久多に伝わる風流灯籠踊り「久多花笠踊り」が八月二十四日に行われる。
洛北とはいえ、京都市内から車で一時間半はかかる久多。しかしそれだけに古い伝統や行事が今でも残っており、毎年八月十四日に盆行事の施餓鬼を終えてから花宿と呼ばれる家で極めて精巧な花笠を制作する。
当日は、花宿の床に、志古淵社、上の宮社、大川社の軸を掲げて灯りを花笠灯籠に移し、太鼓や鐘に合わせて踊る五穀豊穰のお祭り。
三つの神社を巡りながら心静かに踊りを奉納する。
灯籠が点じられると、闇に静かに浮かびあがり、大変美しいものです。
 
   2018年 8月 25日(土)

        【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】

吉祥院天満宮の「六斎念仏踊り
学問の神様・菅原道真を祀る天満宮は全国で一万以上数えられるが、この吉祥院天満宮は道真誕生の地で、境内には道真のへその緒を埋めたと伝えられる胞衣塚(えなずか)がある。少年時代をこの地で過ごしたが、やがて政争に巻き込まれて遠く大宰府に左遷され、死してのち天神となり、天神信仰は全国へと広がった。
八月二十五日の夏期大祭に奉納される六斎念仏は、平安時代空也が念仏を広めるために始めた踊り念仏が起源とされる。
その後、長唄、歌舞伎などを取り入れて現在の形となる。京都では祖先供養と結び付き、お盆前後に各所で行われる。
鉦や太鼓をたたいて踊る民俗芸能「六斎念仏踊り」は「発願」に始まり、締めくくりの「回向」まで、曲目が移りながら演じられます。国の重要無形民俗文化財に指定されている。
 
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下京区東本願寺真宗大谷派本山)の御影堂門が二十五日、ライトアップされた。高さ日本一を誇る巨大な門の威容が闇夜に浮かび上がり、多くの人が見入っていた。
東本願寺・御影堂門:「初のライトアップ」御影堂門は一九一一(明治四十四)年の建造で木造重層入り母屋造り。高さが二十七メートルある。二十六日に同寺や西本願寺、JR京都駅一帯で開かれる「下京・京都駅前サマーフェスタ2018」の前夜祭の一環として、大谷派が実施した。
夕日の明るさが残る午後六時半、LED照明が点灯すると、門が照らし出された。暗くなるにつれ夜空に門の輪郭がくっきりと浮かび上がり、取り付けられた金色の金具が輝きを見せた。
この日は、門東側の緑地帯にある建築家武田五一設計の噴水も青や緑色の光に照らされた。通りがかった国内外の観光客らが門と噴水の「共演」をカメラに収めていた。
 
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 ★歌道宗家冷泉家の年中行事「乞巧奠(きっこうてん)」が二十五日夜、上京区冷泉家住宅で行われた。庭にしつらえた祭壇「星の座」を前に、狩衣(かりぎぬ)や袿袴(けいこ)姿の男女が「七夕」の和歌を披講、王朝文化の風情を漂わせた。
牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)の二星に五色の布や糸、秋の七草などを供え、雅楽や和歌などを手向けて技芸上達を祈る星祭りの儀式。例年、旧暦の七夕に営むが、今年は八月十七日とお盆の直後だったため、一週間遅らせた。門人ら約一五〇人が集った。
夕闇が訪れると、風に揺れるほのかな灯台の明かりを頼りに、今年の兼題「七夕雲(しっせきのくも)」を詠んだ冷泉為人当主の和歌「星逢ひの今宵は雲の去りゆきて天川辺にたなはたの影」など9首がみやびやかに朗詠された。続いて、即興の「流れの座」では、天の川に見立てた白布をはさみ、五組の男女が歌を贈り合った。
 
   2018年 8 月 26 日(日)

     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
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 右京区京北・小塩町で八月二十六日夜、燃え上がる炎に火よけや五穀豊穣を祈る「小塩の上げ松」が愛宕神社に献灯するために行われる。
愛宕信仰の火祭り、上げ松は古くから京都の各地で行われている。
高さ約十五㍍のトロ木と呼ばれる柱の先端に付けられた「もじ」という直径二㍍の「大松明」の火受けに向かって、小さな松明を次々に投げ上げる「上げ松一番」の妙技を競います。やがて、スギの葉などで作ったもじに火が移り、火柱となって夏の夜空を松明の火の粉が弧を描き、祭りも最高潮に達する。
京都府登録無形民俗文化財の伝統行事。