2018年 7月 24日(火)


     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
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 日本三景天橋立の夏を彩る「天橋立文殊堂出船祭」が二十四日夜、宮津市文珠の智恩寺周辺で行われた。同寺の伝承にちなんだ文殊菩薩(ぼさつ)と龍による幻想的で迫力ある海上絵巻が、大勢の観光客らを魅了した
出船祭は智恩寺海上安全祈願祭。文殊菩薩が中国の五台山から天橋立の九世(くせ)の戸(文珠)に迎えられ、地上で暴れ回る悪龍を千年の説法で善龍へと改心させた伝説「九世戸縁起」を再現する。
本堂で文殊菩薩を供養する「文殊会(え)」が営まれた後、午後八時すぎ、金と銀の悪龍二頭が荒々しく体をくねらせながら登場。太鼓や笛の音色に包まれる中、文珠水道に設けられた海上舞台に巫女姿の文殊菩薩が船に乗って現れ、優美な踊りを披露し悪龍を鎮めた。
約五〇〇発の打ち上げ花火や海面に浮かぶ灯籠(とうろう)も祭りムードを演出し、見物客らは幻想の世界に浸っていた。
      2018年 7月 25日(水)
              [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
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 ★「ハスの寺」として知られる右京区の法金剛院で、色とりどりの花が見頃を迎えている。猛暑に響く蝉(せみ)時雨の中、極楽浄土で咲くとされる大輪に参拝者が見入っている。
平安時代の名残を伝える特別名勝「青女(せいじょ)の滝」や池のある庭園には、住職らが育てた国内外の約九十種がある。浄土に咲くとされる青、黄、赤、白のハスをそろえ、いまは華やかな薄紅色や気品漂う純白色の花が優雅に咲いている。


   2018年 7月 29日(日)

     [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
 
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 ★女性の囃子(はやし)方グループ平成女鉾清音(おんなぼこさやね)会が二十九日、東山区の八坂神社で恒例の奉納演奏を行った。涼やかな白い浴衣姿の会員が祇園囃子を奏でた。
同神社の舞殿に会員四十六人が上り、「ハーヨーイヨイ」の掛け声とともにオリジナルの「清音」など十六曲を披露した。参拝者らは足を止め、華やかですがすがしい音色に聞き入った。
同会は祇園祭への参加を目指して一九九六年に発足。一〇~七〇代の六十二人が在籍して練習に取り組んでいる。
 
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★真夏の伊根湾(京都府)の風物詩「伊根祭」の本祭が二十九日、伊根町亀島と平田両区で営まれた。色鮮やかなのぼりで飾られた祭礼船が笛や太鼓の音に包まれて伊根湾を渡り、海上の安全を祈願した。
京都の祇園とゆかりの深い八坂神社(同町亀島)の祭礼で、江戸時代に始まったとされる。豊漁の年などには豪華な船屋台が登場することから「海の祇園祭」とも呼ばれる。今年は台風の影響もあり、平田地区の祭礼船は湾内での巡行を見合わせた。
午後〇時半ごろ、亀島地区の祭礼船と神楽船が対岸の八坂神社に向けて湾をゆっくりと横断。船上では子どもらによる太刀振りや囃子(はやし)が披露された。
   2018年 7月 31日(火)
     [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
 
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★一カ月間にわたる祇園祭を締めくくる「夏越(なごし)祭」が三十一日、東山区の八坂神社境内にある疫(えき)神社で行われた。約三〇〇人の参列者が、祭りの無事に感謝の念と酷暑の夏を乗り切れるように願いを込めて茅の輪をくぐった。
夏越祭は八坂神社の祭神素戔嗚尊(すさのおのみこと)が、疫神社の祭神、蘇民(そみん)将来のもてなしに対する返礼として、「蘇民将来子孫也」の護符を持つ者を疫病から守ると約束した言い伝えにちなむ。
午前十時前、神社の氏子組織や山鉾、神輿(みこし)の関係者が参列して始まった。八坂神社の宮司は「多くの方の支援で祇園祭を終えることができた」とあいさつした。
約三〇分の神事の後、雅楽の演奏と神事の祝詞を読み上げる声が響き渡る中、参列者が順次、参拝した。参列者は直径約二メートルの茅の輪をくぐり、社殿に手を合わせた後、長さ約一・五メートルのカヤを持ち帰っていた。
 
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 ★火伏せの神」で知られる京都市右京区愛宕神社で三十一日、恒例の「千日詣(まいり)」が行われた。大勢の参拝者が山頂まで約四キロの参道を登り、火よけを祈願した。
正式には「千日通夜祭(せんにちつうやさい)」といい、三十一日夜から翌朝にかけて参拝すると千日分の御利益があるといわれる。
蒸し暑さが残る夕方、麓の清滝から同神社まで続く参道沿いには電灯がともった。すれ違う人たちは、つえやタオルを手に「おのぼりやす」「おくだりやす」と声を掛け合いながら、歩みを進めていた。
 
     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
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 東山区三十三間堂で三十一日、中央にある千手観音坐(ざ)像の周りに配置されている「二十八部衆像」や「風神・雷神像」の配置が変更され、一般公開が始まった。
絵画や学術的知見を参考に約八〇年ぶりに本来の姿が「平成の配列」で再現された。
三十三間堂の一〇〇一体に及ぶ「木造千手観音立像」が新たに国宝に指定される記念事業の一環。この機会に他の像の配置も原点に立ち返ろうと、伊東史朗和歌山県立博物館館長らの協力を得て配列を再編した。
 
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世界遺産・二条城で三十日夜、旧暦の七夕に合わせたライトアップイベントが八月一日から始まるのを前に、報道陣向けの内覧会が開かれた。「妖怪」をテーマに、国宝二の丸御殿に映像を投影するプロジェクションマッピングなどがあり、幽玄な夏の夜を演出した。