"おいない"の京都最新情報

  2018年 7月 22日(日)


     [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
 
イメージ 1
 祇園祭の後祭(あとまつり)は二十二日、宵々山を迎えた。土、日曜も猛暑が続いた中心部には、夜になると心地よい風が吹き抜けた。月明かりと提灯が山鉾町を照らし出し、落ち着いた後祭の風情を漂わせた。
新町通では夜の深まりとともに祇園囃子の音色が高まり、観光客らがそぞろ歩きを楽しんだ。室町通の各会所では、授与品を売る子どもたちの愛らしい歌声が響き渡った。黒主山会所では御神体や懸装(けそう)品についての解説に多くの人が集まり、耳を傾けていた。
 
   2018年 7月 23日(月)

     [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
 
イメージ 2
 祇園祭後祭(あとまつり)の山鉾巡行(二十四日)を控えた二十三日、京都市中心部の山鉾町は宵山を迎えた。多くの人々が風に乗って聞こえる祇園囃子(ばやし)を耳にしながら、最後の祭りの夜を楽しんだ。
北観音山(新町通六角下ル)では、訪れた人たちが響き渡る囃子方の演奏に聞き入りカメラやスマートフォンを向けてその様子を写真に収めていた。
近くの八幡山新町通三条下ル)では浴衣姿の子どもたちが「あすは出ません、今晩限り」と独特の節回しで歌い、ろうそくの献灯や授与品購入を勧めていた。町内の家々の窓際には代々伝わる美術品や屏風(びょうぶ)が置かれ、見物客が目を凝らして見入っていた。
二十三日の人出は昨年より約一万人少ない約一万人(午後九時半現在、
 
   2018年 7月 24日(火)

     [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
 
 祇園祭後祭(あとまつり)の山鉾巡行が二十四日、京都市中心部で行われた。「コンチキチン」の祇園囃子(ばやし)の音とともに豪華な懸装品(けそうひん)をまとった一〇基の山鉾が炎暑の都大路を進んだ。
午前九時半、弁慶と牛若丸のご神体人形を載せた「くじ取らず」の橋弁慶山が中京区御池通烏丸を出発した。さらに真松を揺らしながら曳山(ひきやま)の北観音山が進み、その後には今年「山一番」を引き当てた黒主山が続いた。
市役所前のくじ改めでは、各山鉾の代表者が扇子だけで箱のひもを解き、くじ札を奉行役の京都市長に示した。手で直接ひもを触れない鮮やかな動きに、観衆からは拍手と歓声が沸き起こった。
夜には神輿(みこし)が八坂神社に戻る還幸祭がある。
 
イメージ 4
 ★二十四日に京都市内で行われた祇園祭後祭(あとまつり)の山鉾巡行には猛暑の中、四万二千人の見物客が集まった。「山一番」の黒主山は、しだれ桜の造花で山を飾り、注目を集めた。
黒主山は、先頭の橋弁慶山、北観音山に続く「山一番」を五年ぶりに務めた。山の上でひときわ目立つ造花のしだれ桜は、今年で見納めとなる。満開の桜を揺らしながら、保存会役員やかき手たちは大通りを歩いた。
山のトレードマークである桜は、桜の木に枝付きの造花を巻き付けて作っている。来年からは新たに、ご神体である歌人大伴黒主が仰ぎ見たとされる山桜の造花がお目見えする予定で、五年前の山一番でデビューを飾った現在のしだれ桜は、この巡行で引退となった。遠目にも鮮やかなしだれ桜を、たくさんの人が見上げていた。
酷暑が続く中、黒主山保存会は熱中症予防のため、例年全行程を歩く子どもたちの参加を、くじ改めまでに切り上げた。保存会の代表理事は「みんな無事に帰ってきてほっとした」と言い「桜が新しくなる来年も力合わせて頑張りたい」と意気込んだ。
 
イメージ 5
 ★猛暑で子ども神輿などの花傘巡行は取りやめになったが、舞踊奉納は八坂神社で従来通り営まれた。六斎念仏や鷺踊(さぎおどり)、祇園東と先斗町の芸舞妓の踊りなどが披露された。
舞踊奉納は正午から始まり、太鼓や獅子舞も行われた。
花傘巡行は一九六六年、前祭(さきまつり)と後祭が合同巡行になったのをきっかけに始まった。例年は約八五〇人が八坂神社発着で氏子地域約四キロを練り歩くが、猛暑が見込まれたため、前日の雨のため取りやめた二〇〇三年以来の中止となった。