"おいない"の京都最新情報

2018年 7月 1 日(木)

             [ 祇 園 祭 シ リ ー ズ]
§七月は祇園祭シリーズとして一ヶ月間順次レポートします§   
祇園祭にちなんで】

七月に入ると京都の街にいよいよ日本三大祭・祇園祭の季節が到来し、一日幕を開ける。
十七日の前祭と二十四日の後祭の二日間にわたって市内中心部を進む。七月一日の各山鉾町で一ヶ月間にわたる祭の幕開けを告げる神事「吉符入り」で始まり、三十一日の「夏越祓」までに二十四の神事があり、その中でも祭り情緒たっぷりの宵山、華麗さと躍動感に魅了される山鉾巡行とさまざまな行事が夏絵巻のごとく繰り広げられていきます。
時代を超えた伝統の輝き、千余年の歴史を有し、日本の祭礼の原点と称せられる祇園祭は山鉾町の町衆たちの努力と熱意によって今日まで受け継がれてきました。
これも祇園祭という京都が世界に誇るべき文化を次代へとつなげていかなければなりません。
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  月 日   祭礼 ・ 儀式 ・ 行事 場所 ・ 会場
7月1日(土) 吉符入り 各山鉾町
       長刀鉾町お千度(稚児社参) 長刀鉾町 ・ 八坂神社
7月2日(日) くじ取り式  京都市役所
       山鉾町社参  八坂神社
       吉符入り   各山鉾町
7月3日(月) 神面改め   船鉾町
       吉符入り   各山鉾町
7月4日(火) 吉符入り   各山鉾町
7月5日(水) 長刀鉾稚児舞披露  長刀鉾
        吉符入り  各山鉾町
7月7日(金) 綾傘鉾稚児社参  八坂神社
7月8日(土) 清祓い  各山鉾町
7月10日(月) お迎え提灯  祇園万灯会
       神輿洗式  四条大橋
       前祭  山鉾建て  各山鉾町
       清祓い  各山鉾町
7月11日(火) 前祭  山鉾建て  各山鉾町
7月12日(水) 前祭  曳き初め  各山鉾町
        清祓い  各山鉾町
       前祭  山鉾建て  各山鉾町
7月13日(木) 長刀鉾稚児社参  八坂神社
        久世駒形稚児社参  八坂神社
       清祓い  各山鉾町
       前祭  山鉾建て  各山鉾町
       前祭  曳き初め  各山鉾町
7月14日(金) 清祓い  各山鉾町
       前祭  山鉾建て  各山鉾町
       前祭  曳き初め  各山鉾町
7月15日(土) 斎竹(いみたけ)建て  高橋町
       御手洗井戸開き  手洗水町
       宵宮祭 八坂神社
       清祓い 各山鉾町
7月16日(日) 大政所神剣拝戴 大政所町
       献茶祭  八坂神社
       鷺舞・田楽  八坂神社
       日和神楽  各山鉾町
       前祭  宵山  各山鉾町
7月17日(月祝) 前祭  山鉾巡行  
       神幸祭  八坂神社〜四条御旅所
7月18日(火) 後祭  山鉾建て  各山鉾町
7月19日(水) 後祭  山鉾建て  各山鉾町
7月20日(木) 後祭  山鉾曳き初め ・ 山舁き初め 各山鉾町
       清祓い 各山鉾町
       後祭  山鉾建て  各山鉾町
7月21日(金) 後祭  山鉾曳き初め ・ 山舁き初め  各山鉾町
       後祭  山鉾建て  各山鉾町
       清祓い  各山鉾町
7月22日(土) 清祓い  各山鉾町
7月23日(日) 煎茶献茶祭  八坂神社
       護摩焚き  役行者
       あばれ観音  百足屋町
       後祭  宵山  各山鉾町
7月24日(月) 後祭  山鉾巡行  
       花傘巡行  八坂神社~市役所前〜八坂神社
       還幸祭  四条御旅所〜八坂神社
7月25日(火) 狂言奉納  八坂神社
7月28日(金) 神輿洗  四条大橋
7月29日(土) 神事済奉告祭  八坂神社
7月31日(月) 疫神社夏越祭  八坂神社
 
 ★京の夏を彩る祇園祭の幕開けとなる長刀鉾稚児の「お千度の儀」が七月一日、八坂神社で営まれる。長刀鉾は山鉾の中で唯一、生稚児が乗って巡行する。
黄緑、赤、紫の三色を配した華やかな色合いの稚児の装束は「涼み衣装」と呼ばれ、白塗りで口元に朱を差す化粧を施した稚児衣装に身を包み、三人は本殿でおはらいを受けた後、朱傘を差しかけられながら八坂神社の本殿に参拝し、祭りの安全と無事を祈り、父親に手を引かれて本殿の周囲を三週、お千度に臨んだ。
多くの山鉾町でも神事始めの「吉符入り」(一日~五日)を迎え、祭壇前で神職からお祓いを受け、一ヶ月に及ぶ祭りがスタートする。
 祇園祭の鉾町の会所では夕方から「二階囃子」が始まり、「コンチキチン」の音色が界隈に響き、初夏の祭を実感させる。
二階囃子は、山鉾巡行の本番に向けた祇園囃子の練習。吉符入りの一日以降に始まる。

浴衣を着た囃子方のメンバー数十人近くが勢揃いし、一年ぶりに鉦、太鼓、笛を鳴らし、初心者の小学生には先輩が寄り添い、手を取って鉦を教えている姿は伝統を感じる。