"おいない"の京都最新情報

2018年 6 月 21 日(木)
     【京 の 季 節 の 花 便 り】

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 東山区東福寺塔頭の天得院で一年で最も昼間の長い「夏至」の六月二十一日から、キキョウやツバキの見ごろに合わせて庭園の桔梗を愛でる特別拝観が行われる。
午前九時半~午後八時半。七月十日まで。
桃山時代に造られた緑鮮やかな杉苔が広がる枯山水の庭園に紫色や白、八重のキキョウ約三百株が植わって、凛とした美しい姿を見ることができる。
又塀の外側には南側の塀沿い約三十㍍に交互に並んで、秋の七草の一つハギがこの時期にも赤紫色の花をつける二度咲きで、初夏を感じさせる白色のアジサイの花との競演を見せている。
五月末から花を付け始めた落ち着いた赤紫色のハギの花とかれんな白い花をつけるカシワバアジサイの対照的な姿が、見る目を楽しませてくれる。
日没後、庭園のライトアップも行われる。見頃は七月初旬まで続く。二汁五菜の「桔梗膳」も味わえます。
   2018年 6月 23日(土)
    [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
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 左京区大原の三千院で六月二十三日から恒例の「あじさい祭り」が始まる。
奥の院あじさい苑」一帯には三千株以上のアジサイが植えられ、一般的なあじさいの他にも「山あじさい」「星あじさい」「蔓あじさい」など様々なアジサイが所狭しと咲き誇っています。見ごろは六月下旬から七月上旬ごろ。
杉木立と苔むした雰囲気の中に青や薄紫の色鮮やかに咲くアジサイは格別で、中でも朝露で色を増した薄紫のヤマアジサイや小さな花びらが愛らしいホシアジサイは心が洗われる。
散策路沿いでは、大人の背丈程のアジサイも。
対照的に、せせらぎの近くではヤマアジサイが小さな花を咲かせます。
午前八時半~午後五時。七月十五日まで。拝観料 七百円。
 
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 京都御苑の東側(寺町通)沿いに建つ、節分で有名な紫式部ゆかりの廬山寺では、キキョウが見ごろになってきた。
「源氏庭」で紫のかれんな花を競い、訪れた人を楽しませている。
この寺の場所にはかって、紫式部のお父さんの藤原為時の居宅があり、式部が「源氏物語」を執筆したとされている。
キキョウは源氏物語に登場するなど古代から愛されており、廬山寺の源氏庭には平安時代の風情を伝えようと約千株が植えられて、つり鐘型の花が庭一面に、白砂と鮮やかなコントラストを見せている。廬山寺の桔梗は七月に満開となり、九月頃まで楽しめそうです。