"おいない"の京都最新情報

 2018年 5月 13日(日)
     

  [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

 
 仁和寺門跡を家元とする御室流華道の流祖奉献全国挿花大会が十三日、右京区仁和寺で始まった。
初夏を迎え、鮮やかさを増した草木が、宸殿(しんでん)や書院を華やかに彩った。
雅を好んだ流祖の宇多天皇をしのび、毎年この時期に開いている。全国の門人約二〇〇人が、大作の合作も含め約一五〇点のいけばなを出品した。
伝統的な生花(せいか)は、青々としたイブキやキャラボク、若カエデなどが凜(りん)とした姿を見せたほか、薄緑色の葉をつけたヤマナシを巧みに生け分けた「七曲生け」も披露された。カラーやヒマワリ、ダリアなどの自由花も爽やかさを漂わせた。
十四日まで。仁和寺の拝観料が必要。
   2018年 5月 15日(火)
             [葵 祭 シ リ ー ズ]
 
 京都三大祭のトップを飾る葵祭が華やかに古都・京都で繰り広げられる。葵祭は凶作続いた六世紀に五穀豊穣と国家安泰を祈願したのが起源とされる。行列は下鴨神社上賀茂神社天皇が勅使を送った様子を今に伝える。
平安の世にいざなう典麗優雅な葵祭の見どころは、平安貴族の衣装に身を包んだ人々が巡行する「路頭の儀」で、行列(路頭の儀)は総勢五百名、勅使をはじめ倹非違使、内蔵使山城使、馬三十六頭、牛四頭、牛車二基、風流傘、斉王など、平安貴族そのままの姿で約一㌔にも及び、優雅な行列は全長八㌔市内を練り歩き、御所を出発して下鴨神社で「社頭の儀」を終え、賀茂街道を北上して上賀茂神社での「社頭の儀」が終了するのは夕暮れになります。
【本 列・第 一 列】 
検非違使・・・都の治安維持にあたった検非違使庁の役人。現在の警察官と裁判官を兼ねていました。
山城使・・・中央から山城国の地方行政を任された国司庁の次官(山城介)で、五位の文官。
【本 列・第 二 列】
御幣櫃・・・宮中から賀茂両社へ納める御幣物(お供え)を入れた唐櫃のこと。 白丁が担いで運びます。
馬寮使・・・走馬(御馬ともいう)の担当者である左馬寮の第三番目の役(左馬充)。六位の武官。
牛 車・・・勅使用の牛車で、一般に御所車という。現在は勅使が乗らず、行列の華として参加。軒を藤の花などで飾った壮麗な車です。
【本 列・第 三 列】
舞 人・・・神事などで奏される歌舞「東遊」を舞う、近衛府(内裏の警護などにあたった役所)の五位の武官。
勅 使・・・天皇の使いで、行列中最高位。四位近衛中将が任にあたったため、近衛使とも呼びます。現在は勅使は行列には加わらず、近衛使代が役を務めます。
【本 列・第 四 列】
陪 従・・・楽人装束を身にまとった近衛府の五位の武官。賀茂両社の社頭で歌をうたい、雅楽を奏します。
内蔵使・・・皇室の経済などを司った内蔵寮の次官で、五位の文武兼官。勅使が奏上するお祭文を棒持しています。
【斎 王 代 列】
斎王代・・・葵祭のヒロイン。衣装は十二単衣で、頭に金属製の飾り物・心葉を着用。
行列では、四方が開いた腰輿に乗って巡行します。
女 人・・・一般女官にあたる命婦、食事を司る女嬬、斎王付きの巫女である駒女と、「房車」と呼ばれる斎王の牛車などで構成される。