"おいない"の京都最新情報

 2018年 5月 1日(火)

     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

神護寺:「虫払い」 「伝源頼朝像」2018年

右京区高雄・神護寺では、恒例の「宝物虫払い」行事が五月一日~五日まで行われる。
弘法大師空海)直筆の古文書や源頼朝平重盛を描いたと伝わる国宝の肖像画など、普段は見ることのできない寺宝を参拝者が間近に鑑賞した。
虫払い行事が行われていたことを示す一六三七(寛永十四)年の文書が見つかったのを契機に、寺が一九五四年に復興させた。今年で六十一年目となる。
会場の書院には、国宝や重文を含む計七〇点の寺宝が展示されている。真言宗を開いた空海弘法大師)が行った密教の重要儀式の記録「灌頂暦名(かんじょうれきみょう)」(国宝)には、天台宗を開いた最澄伝教大師)の名前も記されている。平安時代に描かれ、衣の色から「赤釈迦(しゃか)」の別名がある釈迦如来像(国宝)や、後白河法皇の手形が押された「文覚四十五箇条起請文」(国宝)や平安後期の「釈迦如来(しゃかにょらい)像」(同)なども並んだ。
虫払いは博物館などに寄託している宝物を寺で見てもらおうと毎年五月に開催している。五日まで。有料。

鴨川納涼床:「床開き 」2018年 
 京都の初夏も川面の涼風はや夏情緒!一日から鴨川納涼床の「床開き」

★京都も風薫る素晴らしい季節となってきました。 京都の夏の風物詩として数えられ広く親しまれている「鴨川の床」が今年も早々と、みそそぎ川(鴨川の右畔に沿って流ている人工の浅瀬の川)の上に立ち並び、木屋町の二条→五条間の九十八店の料理屋・各種飲食店・喫茶店や三条→四条間の先斗町お茶屋さんの川床が五月一日より開床!!!。
みそそぎ川のせせらぎの音も優しく、四季折々の自然を映して、京都の町中を流れる鴨川。いにしえの都人は、加茂の河原に桟敷や几を配し、遠来の客を遇しました。
こうした風情を現代伝えたのが「鴨川の床」です。
ずっと以前は六月一日~八月三十一日まの期間を本床「鴨川の納涼床」と呼び賑っておりましたが、近年「皐月の床」五月一日~五月三十一日:「後涼み」九月一日~九月三十日となり、五ヶ月の長期間にわる京の風物詩となりました。 爽やかな五月に催している「皐月の床」この時節は新緑の東山を眺め、川面をわたる爽風に吹かれながらのお昼のひとときを、又夕食の京料理をと古都ならではの贅沢を堪能されては如何ですか…… (但し、雨の日は床は楽しめません)。

鴨川納涼床:床開き ’
 木屋町御池の料理旅館「幾松」では、島原の太夫や宮川町の芸舞妓が舞を披露。客は太夫や芸舞妓のもてなしを受けながら、旬の食材を使った料理や酒を楽しんだ。
長刀鉾祇園囃子保存会が今夏初めて「コンチキチン」の祇園囃子(ばやし)を奏で、舞妓が来客をもてなした。
※ 「鴨川納涼床」は特許庁により地域ブンド商標(登録商標)として認定され、全国的にもますます知名度が向上しているようです。

     2018年 5月 2日(水)

     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]    

石清水八幡宮:「「石清水灯燎華(とうりょうか)」2018年  
 石清水八幡宮は国宝の本殿や、参道などをライトアップする特別拝観「石清水灯燎華(とうりょうか)」を催す。灯籠で照らされた境内が幻想的な雰囲気に包まれた。
二〇〇〇年から毎年開催している。本殿では、憤怒した八幡大菩薩ら神様を描いた掛け軸「篝火御影(かがりびのみえい)」を特別公開。清峯殿には、石清水祭の復興援助を申し出る「岩倉具視書状」(重要文化財)と「神祇官(じんぎかん)達書」(同)の初公開二点を含む二十一点の文化財を並べる。笛や和楽器の奉納、茶席(有料)もある。
午後九時まで。拝観料千円(小中学生五〇〇円、境内参拝は無料)。当日限定で月夜に浮かぶ社殿をデザインした「石清水灯燎華本蒔絵(まきえ)朱印帳」(三〇〇〇千円)を授与する。
清峯殿では三~六日午前九時から午後四時まで「神仏霊場会発足一〇周年記念特別展」も開催する。五〇〇円
 
大田神社:「大田ノ沢のカキツバタ」2018 年
 ★北区上賀茂の大田神社で、国の天然記念物に指定されているカキツバタが見頃を迎えている。新緑の境内に上品な紫が映え、訪れる人たちの目を楽しませている。
境内に広がる約二〇〇〇千平方メートルの大田ノ沢に、約二万五千株が群生している。平安時代歌人藤原俊成が一面のカキツバタをいちずな恋心に例えて詠むなど、古くから名所として親しまれてきた。
今年は例年より一週間ほど早く開花したといい、今月十七日ごろまで楽しめる見込み。境内は、季節の風物詩を堪能しようと訪れた観光客で賑わっている。
真如堂:「雪をかぶった様に咲くナンジャモンジャ」
 ★「ナンジャモンジャ」の別名があるヒトツバタゴの花が、左京区真如堂(真正極楽寺)で見頃になった。雪のようにふわふわと咲く花に、訪れた人が見入っている。
モクセイ科の落葉樹で中国原産。名前のよくわからない珍しい木として「何じゃもんじゃ」との名で呼ばれる。同寺では「涅槃(ねはん)の庭」に植えられ、高さ二〇メートル近くに育った木が先週末に一気に開いた。雪をかぶったように見える大木を参拝者が見上げている。
今週末ごろまで楽しめそうだという。午前九時時~午後四時。五日は正午まで。六日休み。拝観料五〇〇円。