"おいない"の京都最新情報

2018年 4月 29日(日)
    [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

大原女まつり 2018年

★炭や薪を頭に載せ、京の都で売り歩いた大原女(おはらめ)の衣装を時代ごとに再現する「大原女時代行列」が二十九日、左京区の大原地区で行われた。
地元の小中学生や公募の女性約六〇人が、室町から大正での時代衣装に身を包み、新緑がまぶしい山里を歩いた。
大原観光保勝会が毎年春に実施している「大原女まつり」のメーン行事で、今年で三十九回目。
手ぬぐいを頭にかぶり、紺地の着物に赤いたすきを掛けて大原女に扮した女性たちは、午後一時すぎに寂光院を出発。訪れた外国人観光客たちが、大原女姿の子どもたちに向かってカメラのシャッターを切っている光景が見られた。
行列は約二キロを二時間ほどかけて進み、三千院や勝林院を参拝した。

          2018年 5月 1日(火)

     【葵 祭 シ リ ー ズ】

上賀茂神社:「足汰式」 2018年

★北区・上賀茂神社で五月五日の「賀茂競馬会(クラベウマエ)神事」を前に、本番に備えて出走する十頭の馬の状態を確かめ、組み合わせを決める「足汰式」(アシゾロエ)が五月一日、境内の馬場で行われた。  「競馬会」はもともと宮中で行われてた神事。
一〇九三(寛治七)年に天下平や五穀豊穣を祈願して宮中から上賀茂神社に場所を移して始まったとされ、今年で九百二十三年目。無形民俗文化財に登録されている。
「足汰式」は、乗尻(ノリジリ)と呼ばる騎手は神社の神職を代々務めた社家子孫が担う。乗尻が使う鞭や馬の足を内の川で清め、馬の毛並みや歯を診て健康状態や馬齢を確認する。
続いて十頭の馬が一ずつ素駆けで馬場を走り、乗尻の姿勢や鞭の作法などを披露。最後に同じような状態の頭ずつが左右に分かれ、直線約百五十㍍の馬場を、芝を蹴り上げ全力で競う。
     【花 街 シ リ ー ズ】

鴨川おどり 2018年

★若葉もすがすがしい新緑の京都にひときわ彩りを添える京の「春のをどり」の最後を飾るにふさわしい舞妓、芸妓の舞・「第百八一回鴨川をどり」が芸舞妓があでやかな王朝絵巻や愉快な道中記を繰り広げて舞台を彩った。
鴨川をどりは、明治五年の初演以来、長年の伝統に裏づけられた確かな伎芸で、京の年中行事として欠くことの出来ないものとなっています。
◆開催期間  五月一日(月)~二十四日(木) 
◆開演時間  午後十二時三十分~、二時二十分~、四時十分、(一日三回公演)
◆観覧料   茶券付特別席:四千八百円・特別席:四千二百円・普通席:二千三百円
鴨川をどりは一八七二年に始まり、年二回公演の時期を経て、一八一回目を迎えた。今回は二部構成で芸舞妓四十八人が出演する。
西洋古典を原作にした創作喜劇や、芸舞妓によるあでやかな舞踊に、招待客が見入った。
第一部の「空想(そらおも)い」は、シェークスピアの「真夏の夜の夢」を大胆に脚色した空想劇。森の妖精や人間が引き起こす恋の騒動が、軽やかに演じられた。
続く「花姿彩京七小町(はなのいろどりきょうななこまち)」では、京都の歴史に名をとどめた女性たちを舞で表現した。天下一の白拍子と評された静御前、歌舞伎の祖とされる出雲の阿国、江戸時代に名妓とうたわれた吉野太夫らにまつわる逸話を、それぞれの衣装と踊りで描いた。

     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

千本ゑんま堂・ゑんま堂狂言:[ゑんま庁」    

千本ゑんま堂・ゑんま堂狂言:「千人切り」
§上京区・千本閻魔堂(引接寺)で五月一日から四日まで恒例の「大念狂言」がそれぞれ始まった§
★「千本えんま堂大念仏狂言」は壬生寺、峨釈迦堂とならぶ京の三大念仏狂言の一で、ほとんどの演目でセリフが入るのが特徴。寛仁年間(一〇一七~二十一)に比叡山の高僧・定覚が布教のために大念仏踊りを始めたが起こりとされる。
えんま堂にちなみ、幕開けは、ゑんま堂の狂言で数少ない無言劇の「えんま庁」。不思議な力がある巻物を持った亡者をいじめる鬼が、ゑんま法王らによって追放される話。
初番は必ず「閻魔庁」が、最終には「千人切り」が演じられます。
足利義満が普賢象桜をめでたのが縁で、花の盛りに行われる。