"おいない"の京都最新情報

2018年 3月 24日(土)
     [京 の 季 節 の 花 だ よ り]

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上京区京都御苑で、早咲きのシダレザクラ(糸桜)が見頃を迎えている。春本番を思わせる陽気となった二十四日は、多くの市民や観光客が訪れ、淡いピンクの花びらに待ちわびた季節の到来を感じ取っていた。
シダレザクラは、今出川御門近くの近衛邸跡の広場に数十本が植えられている。御苑内の桜の中でも特に早く開花するのが特徴で、一部は満開となっている。訪れた人たちは、地面近くまで伸びた枝に顔を近づけてかれんな花を眺めたり、写真に収めたりして楽しんでいた。
 
 ★春の風情を味わってもらおうと、山科区の大石神社で二十四日から神木のシダレザクラ「大石桜」のライトアップが始まる。
照らされた薄桃色の花が宵闇に浮かび上がった。
大石桜は同神社が創建された一九三五年から植えられていたと伝わり、高さは約一〇メートル、樹齢は九〇年を超えるとみられる。
同神社によると、暖かい日差しの影響で例年より1週間ほど早く花が咲き始め、現在は七分咲きとなった。満開を迎える見込みの四月一日には、野だてやてづくり市の並ぶさくらまつりも開かれる。
ライトアップは三月二十六日までの午後六時~八時。無料。
 
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★小野・随心院は正暦二年(九九一)に創建された真言宗門跡寺院
宮仕えを終えた小野小町がこのあたりで余生を送ったことから小野小町ゆかりの寺としても知られている。
毎年三月最終日曜日(今年は二十五日)、春の恒例行事、平安時代小野小町をしのんで、深草少将の恋の伝説にちなむ「はねず踊り」が、薄紅色を意味する「はねず」色の小袖をまとった子どもたちが愛らしい舞を披露した。

はねずとは、昔の言葉で梅花の薄紅色(白色を帯びた紅色の古色名)を意味し、院内に咲く梅の花も同名で呼ばれ、古くから親しまれている
はねず踊りは、平安期、小町を慕う深草少将が百夜通いの誓いを立て、はねずの咲く小野の里に毎晩通い続け、百夜を前に残り一夜というところで疲労に加え大雪に見舞われたことから病に倒れて亡くなった、との伝承に基づいて始まったという。 梅の花にちなむ薄紅(ハネズ)色の小袖をまとい、編み笠に紅梅の枝を飾った地元の女児十六人が小町と少将に別れて「少将さまがござる、深草からでござる」と百夜通いの悲恋の伝説を、わらべ歌を唄いながら雅楽に合わせ、あでやかに優雅な舞いを披露し、観客を魅了する。
公 演  午前十一時 : 午後十二時半: 午後一時半 : 午後三時(四回)
拝観料・梅園入場料  千円、 中学生 八百円     
 
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京の花街で春の舞踊公演の先頭を切る「第六十六回北野をどり」(二十五日~四月七日)が上京区上七軒歌舞練場であった。芸舞妓が華やかに踊りを披露し、会場は春らんまんの雰囲気に包まれた。
第一部は、十三年ぶりの新作舞踊劇「北野の杜(もり)の物語」。動物や梅の精霊たちの前に、あでやかな吉野太夫が2人現れて「自分こそ本物だ」と華麗な踊り比べを展開。コミカルなせりふや所作を織り交ぜ、観客を沸かせた。
第二部は純舞踊「色暦俗曲集」で、お座敷情緒あふれる三味線音楽やはやり歌の踊りを次々と披露した。フィナーレは、恒例の総踊り「上七軒夜曲」で締めくくった。
連日二回公演。四三〇〇円、茶席券付き四八〇〇円。