"おいない"の京都最新情報

2018年 3月 21日(水)

    【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】



★京一番の繁華街・新京極のど真ん中にある誠心院(和泉式部寺)で、平安時代の代表的女流歌人和泉式部を偲ぶ「和泉式部忌」と「春のお彼岸法要」が毎年、命日にあたる三月二十一日に合わせて営まれる。
誠心院は、藤原道長の娘・彰子に仕えた和泉式部に対して、道長が自身の建てた法成寺の庵を与えた事に始まり、初代の住職を務めたと伝えられる。
本堂では、法要に先立ち、和泉式部ゆかりの謡曲時宗開祖の一遍上人の前に和泉式部の霊が現れる「誓願寺」と、式部がめでた梅にまつわる「東北」の二曲が奉納され、境内に響く中、「情熱の歌人」と呼ばれる和泉式部に思いをはせた。
寺では、式部の尼僧姿の掛け軸や、晩年に仏法を求めて旅した様子を描いた絵巻物「和泉式部縁起」などの寺宝が展示され、参拝者が熱心に見入っていた。

   2018年 3月 22日(木)
     【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】


上京区大報恩寺千本釈迦堂)で二十二日、恒例の「千本釈迦念仏(遺教経会)ゆいきょうぎょうえ」が営まれ、釈迦の遺徳を偲んだ。
二代目住職の如輪が七百数十年前、室町期に始められたという念仏は、「大原声明千本式」と呼ばれる独特の念仏で、十三世紀半ばに吉田兼好の「徒然草」にも記される伝統行事。
本堂では智積院から五十人の僧が出仕し、釈迦の最後の教えをまとめた「遺教経」をわかりやすく訓読みし、独特の節回しで念仏を唱え、参拝者が声を合わせて「ナムシャカムニブツ」と唱和して、釈迦の遺徳を偲び、先祖に感謝し家内安全を祈った。
本堂内には僧侶が歌唱する声明が流れ、その中で鎌倉期の本尊釈迦如来像(重文)と、同時に年に一度の涅槃図の特別公開もある。


    2018年 3 月 23 日(金)

     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]

★「二条城桜まつり2018」で春のライトアップの点灯があり、ライトアップは二十三日から四月十五日まで催す。
今年で十七回目。清流園などの優美な景色が浮かび上がった。庭園などではヤマザクラサトザクラなど二〇〇本を超える桜の木を照らした。四月上旬にかけて見頃を迎える見通し。プロジェクション・マッピングは、左右の築地塀を含めて幅約三〇メートル、高さ約一〇メートルにわたって二条城のふすま絵や石庭、桜などを迫力のある音楽とともに映し出し、幻想的な世界を演出した。本丸の石垣にもニシキゴイや桜などを投影した。
二条城が舞台となった大政奉還から今年で一五〇年を迎えたのを記念し、従来の桜のライトアップを充実させようと企画した。
唐門では、門に描かれている二匹のツルが飛んだ場所に桜が咲くCG映像を投影。茶室香雲亭の障子には能の舞が映し出された。足元を照らすあんどんで、庭園に並ぶ五〇品種約三〇〇本の桜を闇夜に浮かび上がらせる。期間中、重要文化財の二の丸御殿台所を公開し、琴の演奏に合わせていけばなの大型作品を展示する。
プロジェクションマッピングの上映とライトアップは午後六時~九時。午後五時までの通常観覧とは別途、入城料が必要。和装の場合は無料となる。京都の名産品の販売もある。