2018年 2月 21日(水)

 [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 京の花街上七軒の春の舞台公演「第六十六回北野をどり」(三月二十五日~四月七日)のプログラム用の写真撮影が、上京区上七軒歌舞練場であった。
芸舞妓が華やかな舞台衣装に袖を通し、本番に向けて気持ちを新たにした。
今回は芸舞妓三十一人が出演する。最初の演目は、十三年ぶりの新作となる舞踊劇「北野の杜(もり)の物語」。新旧の三味線音楽やはやり唄を織り交ぜた純舞踊「色暦俗曲集」と続き、恒例の総踊り「上七軒夜曲」でフィナーレとなる。
夜桜を背景にした舞台の撮影では、黒色の裾引き姿の芸妓と色とりどりの衣装の舞妓がそろい、一足早い春の雰囲気に包まれた。
午後一時半と四時の二回公演。四三〇〇円、お茶席券付き四八〇〇円。当日のみ二八〇〇円の学生割引もある。
 
 
 
 
 
 
 
★花街、宮川町の春の舞台公演「第六十九回京おどり」(四月一日~十六日)のプログラム用の舞台撮影が宮川町歌舞練場であった。
今回は「天翔恋(あまかけるこいの)白鳥」と題した全八景の演目で、芸舞妓六十人が出演。前半は、古典バレエの「白鳥の湖」と、日本の英雄物語「ヤマトタケル」を融合した舞台劇を披露する。後半は明治維新一五〇周年にちなんだ踊りを展開し、総踊りの「宮川音頭」で幕を閉じる。
撮影は、あでやかな白鳥と、りりしい姿のタケルが登場する冬の湖の舞台から始まった。華やかな衣装の舞妓たちのシーンへと続き、芸舞妓はそれぞれ、入念に所作を確かめていた。
午後〇時半、二時半、四4時半の三回公演。二二〇〇円(二等席)~四八〇〇円(茶券付き一等席)。千円の学生割引もある。
 
 
 
京の花街祇園甲部の舞台公演「都をどりin春秋座」(四月一日~二十四日)のプログラム用の写真撮影が祇園甲部歌舞練場であった。
芸舞妓は、楽屋であでやかな舞台衣装をまとい、舞台撮影に臨んだ。
同歌舞練場が耐震化に向けて休館中のため、昨年に引き続き、左京区の京都造形芸術大内の春秋座で公演する。今回は「続(つづきての)洛北名跡巡」と題し、芸舞妓八十六人が出演。源光庵の青葉や詩仙堂の紅葉など全6景で、フィナーレは満開の桜が咲き誇る哲学の道となる。  
午後〇時
半、二時二〇分、四時一〇分の三回公演。一等三五〇〇円、茶券付き特等四六〇〇円。

 
 2018年 2月 23日(金)
 
     [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
 ★巨大な紅白の鏡餅を持ち上げる時間を競う「餅上げ力奉納」が二十三日、伏見区醍醐寺で行われた。
男性三十二人、女性十三人の力自慢たちが一生懸命に餅を抱え上げた。
五大力さん」として親しまれる同寺最大の法要「五大力尊仁王会」の行事の一つ。男性は一五〇キロ、女性は九〇キロの餅で競う。力を奉納することで無病息災の御利益を受けられるとされる。
餅上げ力奉納は金堂(国宝)前の特設舞台で行われた。参加者の多くは初挑戦で餅が台を離れることはなかった。餅が持ち上がると僧侶が三〇秒ごとの経過秒数をアナウンス。参拝者からは歓声が上がり「がんばれ」「耐えろ」と声援が送られた。
男性の部では、五分十六秒の記録で、女性の部は六分二十八秒で優勝した。 
 
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 左京区・聖護院山内積善院準提堂でも山伏による五大力尊法要があり、柱源護摩供養の後、本堂に高らかに響き渡るほら貝の音。経を唱えながら山伏が次々と護摩木をくべていくお札焼があり、普段は公開していない五大力菩薩図像が本堂で開帳され、家を盗難などから守るという魔除けのお札「御影」を買い求めるのに賑わった。 粕汁の無料接待があります。
 
   2018年 2 月 24 日(土)
   [今日の情報・歳時記・催し・話題・出来事]
 
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 ★洛北の風物詩・上賀茂神社周辺で二月二十四日、少年の成長を祝う「幸在(さんやれ)祭」が営まれる。
元服の風俗にならい、「あがり」と呼ばれる数え年で十五歳の少年を一人前の大人として祝う儀式で、上賀茂神社の氏子町で受け継がれてきた。
「幸在(さんやれ)祭」は元服にならって子どもの成長を山の神に報告する儀式で、江戸初期にはすでに営まれていたという。
真新しい大島紬の羽織と着物に白いマフラー姿の「あがり」の少年らは、打ち鳴らされる鐘の音に合わせて太鼓を叩き、「おーめーでとーごーざーるー」と独特の節回しのはやしを演奏。
「ダイショウギ」と呼ばれる緑の葉のついた枝を持って、氏神大田神社や地域を巡り、沿道の住民の出迎えや祝福を受け、最後に上賀茂神社に到着。本殿でお祓いを受け大人の仲間入りを報告し祈祷する。
    [京 の 季 節 の 花 だ よ り]
京都府内最大規模を誇る城陽市の青谷梅林で恒例の「梅まつり」が始まった。
今年は例年より開花が一週間ほど早く、会場では暖かな陽気の下、会場を訪れた人々は梅の花と香りを堪能した。
青谷梅林は、約二〇ヘクタールの丘陵地に肉厚で香りの良い実が収穫できる特産の「城州白」など約一万本の梅が植えられている。梅まつりはうち約一ヘクタールを無料開放している。
青谷梅林の梅は、実の収穫がしやすい低い位置に花をつけるので鑑賞しやすいのが特徴という。三月二十日まで。
    2018年 2月 25日(日)
   
【今日の情報 : 歳時記・催し・話題・出来事】
 
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 ★節分が過ぎると、やさしい香りがしだす京の町に間もなく春を告げる上京区北野天満宮で、梅の花をこよなく愛した菅原道真の命日にちなみ、遺徳をしのぶ「梅花祭と野点大茶湯」が二月二十五日開かれる。
満開の梅の花の美しさと香りに誘われ、本殿の神事では、祭神・道真の霊を「なだめる」という音に通じる「菜種」を冠に付けた神職が、古式にのっとり梅の枝や約四十㌔の蒸し米などを神前に供えた。
梅苑(約一.六㌶)と境内合わせて約二千本の梅の木が並び、種類も五十種以上と豊富で、道真の命日に当たるこの日に毎年行われている。約九〇〇年前から続く神事と、安土桃山時代豊臣秀吉が境内で催した「北野大茶会」にちなむ野点大茶湯がある。本殿近くの仮設テントの下で行われた。
 
 紅白に彩る梅の花の風情や三光門西広場での茶席「野点大茶湯」は、色とりどりの着物姿で上七軒の芸舞妓や女将ら約四十人による野点を、ちらほら咲きから満開の早咲き梅花を愛でながら、参拝者は春の訪れを満喫し楽しんでいた。
宝物殿も特別に公開され、「梅花祭と天神さま今昔写真展」が開かれている。
絵馬殿に、縦約七十㌢、横約一㍍のパネル七十枚を並べ、昨年の祭典や茶会の様子や、約百年前の境内、市電の走る周辺の町並みなどの風景も紹介している。

恒例の縁日・「天神市」と共に楽しめます。
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(今日現在の梅だより)

つぼみふくらむ・・・京都御苑、二条城、、随心院、青谷梅林、城南宮、
ちらほら咲き・・・城南宮、北野天満宮梅宮大社