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★中国では陽の数字である九が重なる九月九日に、菊酒を飲むと災厄を逃れると伝えられてきた「重陽節句」。 
九月九日の重陽節句では菊花を供えて延命長寿を祈るなど、種々の行事が市内各所で催される。
重陽は、正月や七夕とともに五節句のひとつで、宮中では秘中の儀式が行われていました。
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 上賀茂神社の神事もそれに由来するもの。
北区・上賀茂神社では、恒例の「烏相撲」という珍しい重陽神事が営まれる。

上賀茂神社の鳥相撲は、祭神の先祖が烏に姿を変えたという伝承と、悪霊退治の相撲が結びついて始まったという。
禰宜方(ねぎかた)、祝方(ほうりかた)に分れ、児童による相撲が取られます。
烏が鳴く姿を模した独特の神事に続いて、小学生たちが真っ白なまわし姿で元気いっぱいに取り組みを披露する。
神前に菊花を供えた後、弓矢を手にした烏の役を演じる烏帽子、白張姿の刀禰(とね)が、烏が踊るように小刻みに三度横飛びしながら、「カーカーカー」「コーコーコー」などと烏鳴きのまねをして、独特の烏飛びの所作を披露。
続いて、二の鳥居内の細殿前庭において氏子の子供たちが、がっぷりと組み合って相撲を取る。
祭神の祖父賀茂建角身命がもともと神武天皇東征の際、八咫(やた)烏に変身し、天皇の弓先に止まって先導したという故事に基づく。
その功で同地一帯を与えられ、子孫が同社を創祀した創建伝説に由来する。
厳粛ながらもユニークな伝統行事として京都市登録無形文化財に指定されている。
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★菊酒を飲むと災厄を逃れると伝えられてきた重陽節句
右京区嵐山・虚空蔵法輪寺では、その菊の花のしずくから霊薬を得て長寿を保ったと伝わる菊慈童像があり、何と七百歳も延命したそうです。
参拝者は菊の花に綿をかぶせた「菊の被綿(きせわた)」を菊慈童像に供え供養し(夜露にさらし、翌日その濡れた綿で身体を拭くと、無病息災がかなうと言われている)菊酒を杯に汲み無病息災を祈ります。
謡と舞の奉納もあり、邪気を払うとされる茱萸袋(しゅゆふくろ)が授与されます。
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右京区嵯峨・車折神社では、平成九年に百三十余年ぶりに再興された「重陽祭」が催される 菊の挿頭(かざし)をつけて舞う舞楽は初秋の洛西の神社に趣を添える。
菊酒が参拝者に振る舞われる。
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