"おいない"の京都最新情報

[京 の 季 節 の 花 だ よ り]
 
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  北区上賀茂神社の南・大田神社で、国の天然記念物「大田ノ沢のカキツバタ」が見ごろを迎え、水辺一面が紫色に彩る花々で染まってしまう。新緑の境内に紫の花が鮮やかに映えていた。
カキツバタは、鳥居近くの「大田ノ沢」(約二千平方㍍)に、約二万五千株が群生し、国の天然記念物に指定されている。平安時代歌人藤原俊成が紫一色に染まる様子をいちずな恋心に例えたこの地の花に託して和歌に詠むなど、古くから初夏の風物詩として親しまれてきた。
剣のような真っすぐの葉と、しなやかに垂れた花々のコントラストが、新緑の沢をすがすがしく彩っている
一株で三回花をさかせ、現在は「一番咲き」。見ごろを迎え、新緑の葉と紫色の可憐な気品に満ちた紫の花が水辺で咲き誇り、訪れる人たちを魅了している。
例年、見ごろは二十日前後まで続きそう。
 
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 ★「縁切り」で知られる東山区・安井金毘羅宮で春季大祭。
境内祭場に願い事が書かれたお札が無数に貼られた「縁切り縁結び碑」の前に、護摩壇を設けて、切実な願いの込められた「けがや病気と縁が切れますように」「夫の浮気相手ときれますように」などと書かれた護摩木を焚き上げます。
お火焚きと言えば十一月ですが、この時期にも行なわれる春の火焚き祭。
交通安全・家内安全・無病息災などを祈願します。
神職が点火すると、強い風にあおられ活き勢いよく煙が上がった。三千本以上の護摩木が投げ入れられた。当日はお茶席やおでんの模擬店、盆石の展示もあります
 
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左京区鞍馬寺では、毎年五月の満月の夜(今年は十日)に五月満月祭(「ウエサクさい」と読む)が行われています。
長い間秘密の儀式として存在さえ知られていなかったが、昭和二十九年に初めて一般公開された。

鞍馬山全山に灯明を灯し、大杉の霊木で作った五智の宝冠の印を胸に着け、ロウソクを手にした参列者が魔王尊の「お力の宝棒」による祝福を受け、千手観音に供えた霊水を授かります。
呼び名は昭和二十二年この行事は起源は古くヒマラヤ山中や東南アジアにも同様の祭りが伝わるウエサク祭に似ていることからきています。灯明を持って鞍馬寺に祀られている本尊である魔王尊・毘沙門天・千手観音大魔王尊に世界の救済と平和と全ての幸福を祈願する。私語や勝手な行為を慎み、ひたすら祈りを捧げる厳粛な時間です。
「心のともし火」に火が点火され、一斉に尊天に捧げる光景は幻想的。
古式の秘儀(始まりは室町時代とも)なので、共に祈る心で参拝してくださいとのこと。かなり冷え込みますので防寒具などをお忘れなく。 雨天決行。写真撮影は不可です。